「惜しい……。」無法松の一生(1943) 中村さんさんの映画レビュー(感想・評価)
惜しい……。
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松五郎の豪快さ、男らしさが存分に伝わってきます。しかし、惜しいと感じさせる場面もあります。松五郎が芝居小屋?で喧嘩した時の「いやいや、寸止めしとるやないか」と突っ込みたくなる叩き方。運動会で飛び入りで参加した徒競走でのわざとらしい走り方。この辺の演出が残念。当時は仕方ないのかな…とも思う?
もう一つは国の検閲でカットされた松五郎の恋の話。フィルムをバッサリ切ったらしく、見ていると話が良く分からない時がある。これは作品自体の評価ではないが、残念である。
しかし総合的に見ると、阪東妻三郎の松五郎には豪快さと男らしさが溢れていて(映画に音がつくようになり、阪妻は声質を努力して変えたらしい)素晴らしかった。映画好きを語るのであれば一度は見るべきだと思う。
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