「「こいしせんせー!」しんみりした名作。」二十四の瞳 デジタルリマスター版 アキ爺さんの映画レビュー(感想・評価)
「こいしせんせー!」しんみりした名作。
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学生の頃行った四国で、それまで小豆島自体知らなかったのにたまたま知って渡ってみた小豆島で、たまたま知ったこの作品。古いし長いんでずっと敬遠していたのですが、やっと観る機会に恵まれました。いやー、良かった。確かに名作。戦後9年目に公開されているみたいなので、当時は同じような経験をした方が観ていたのではないかと思われます。そう思うと今観るより感動もスゴかっただろうなぁ。
見始めは古くて、何言ってるかわからなくって、ちょっと観るのがしんどいかもっと思ったのですが、いつの間にかどっぷり浸ってました。長い映画には長いだけの理由があるものですよね。子供の成長、戦争があったゆえの悲劇を十分に描くにはこれだけの上映時間が必要だったのかなと思います。ゆっくりと時間をかけているからラストの大きくなった子供達と会うシーンは余計に感動的です。個人的にはラストが今まで淡々と積み重ねて来たものがブワァァっときて一番泣けました。
正直、高峰秀子さんは初めて観たのですが、若い頃から歳をとった演技まで上手いですね。不思議なのは20代前半で先生になったとして、そこから20年経ったとしても40代前半のはずなのですが、最後の方はもう60歳ぐらいに見えてしまいます。歳取らせ過ぎではなかろうか?
1954年のキネマ旬報ベストテンで「七人の侍」を抑えて一位になったのも納得です。もし誰かに古い映画紹介してと言われたら「七人の侍」よりこちらを勧めます。
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