インターステラーのレビュー・感想・評価
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これは満点。SF映画史を語る上で欠かせない
作品になるであろう、名作級の力強さ。
宇宙への探究と人類の危機を描きつつも、物語の本流に散りばめられるのはパーソナルな家族愛という、そのバランスが絶妙で文句のつけようが無い。子供が自分よりも早く年老いていくシーンを見せられ、人の親なら何も感じないはずはない。
興味深い舞台装置をこれでもかと用意しながら、それのみには終わらず、最後まで魅せ続ける展開と謎掛けの見事さ。数十年を隔てた出来事を同時進行風に見せて盛り上げる演出も見事。ブラックホールの描写もそれっぽくて良い。「2001年宇宙の旅」へのオマージュたっぷり。宇宙船の回転ドッキングや高波が迫るシーンは力強く物語を盛り上げる。
終盤の、本棚のシーンでは、カタストロフィすれすれから観客を呼び戻し、観る者の感情を揺さ振り続けつつ、全部説明して納得させる。
文句を言いたくなる人もいるかもしれないが、この練りに練った脚本は賞賛ものである。音楽も素晴らしい魔力で物語を盛り上げる。100点満点の映画。
ドラえもんの机の引出し
映画って素晴らしい!
公開時に2度IMAXで観たけど当時は通常IMAXしかなかったのでフ...
愛と時間の壮大な物語
理論でしかお目にかかったことのない世界を、見てしまった。
そんな気に本気でさせてくれる1本。
台本を見てきっと、コレ、どうやって映像にするんだ、の連続だったろう本作は、
雰囲気ではなく、きっちりと考証された感満載の骨太設定に
家族愛や、狭小、愚かな人間模様が絡まって、
息詰まるやら切ないやらがたたみかけてくる。
くうー、と唸ること幾度か。
それでも美しすぎる映像にのまれてあっという間の3時間だった。
愛もエネルギーなら科学の範疇。こうした熱くも、決して舞い上がらない解釈でまとめ上げるセンスも個人的には好みである。あおりすぎないハンスジマーの楽曲も相変わらずヨシ。
途中、マットデイモンに、あなたどこかの星で一人、サバイブしてましたよね、がダブり楽屋落ちかと疑う。
ともあれSF好きなら見ずには死ねない1本とお勧めしたい。
最高のSF作品
SFが好きになった。
私はこの手のタイプの映画は今まであまり関心がなく観てきませんでした。
勧められたのもあり、見てみると圧巻され見たあとの余韻はとても心地の良いものでした。
「ああ、私の宇宙空間が終わった」というほどに
宇宙の世界に引き込まれます。
SFはあまりみないために、皆さんのような視点でちゃんとコメントは言えないのですが
私が感じたのはこの数時間でしっかりと伏線を解決してくれたところはすごいなと、、、、
何もかも謎が解けた時、そしてその親子、人間の愛や
人間らしさが出た後半は心を打たれました。
波に襲われるシーンや博士に裏切られたシーンなど
緊迫感もあり
親子の愛を感じるシーンには涙があふれ、
謎が解けたときのあの引き込まれる感じも
この時間内でここまでのクオリティはすごい、
と思いました。
私が今まで観た映画で間違いなく上位の映画。
SFに興味がない方にも絶対に見てほしい。
私はこれを機に、たくさん見てみたいと思いました。
孤独感はすごいだろうな
インターステラーへの興味はジェシカ・チャスティンを別の映画でとても気に入り、他の作品もは観たいなと探していましたらこちらの作品に出てるとのことであまり予備知識なしで観ました。
冒頭から不気味な近未来の世界から始まりなかなか説得力もある。なるほどと思いながらも観ていました。映像は迫力もあるし撮影場所の国がアイスランドだったりたまたまこの足で実際に訪れたことのある国だったこともあり、別の観点からなるほどあそこを使ったのか〜などと感心しながら観てました。多少の矛盾点はありましたが後半は流石に無理やり感が優ってしまいました。
それなりに楽しめましたがそこまで引き込まれなかったです。
しかし壮絶なバッドエンドよりはハッピーエンドの方が希望があってよかったです。
人口、環境、食料問題は現代でも議論が盛んに行われている分野でもあり、いろいろな可能性をエンターテイメントとして見せてくれる点には称賛でした。
なんとも言えない物悲しさ
やっと理解
169分があっという間なのは相対性理論のせい?
IMAXレーザーの再上映を鑑賞したので、書き直します。
前のレビューは興奮を抑えたつもりが爆発し、よく分からんレビューになってしまったので、ちゃんとしたレビューが書けるように頑張ります。
待ちに待ったインターステラーのIMAX再上映。
公開から1週間経ってるけど、満席だった。
ストーリーや結末は知っている。何回も観たし、小説も読んだら。
だから完全に理解したつもりでいたけど甘かった…
ノーラン作品は『ダークナイト ライジング』までは観客に作りを理解させるために説明が無駄に多くて、なおかつアクションが正直下手くそだった。
アクションに関しては映像と音で乗り切ったいたイメージ。
しかし『インターステラー』以降は画面での説明が増えて、セリフでの説明は難解なところだけ。アクションも「映す」から「撮る」になっている。
具体的には補足で。
一応ジャンルはSFなんだけど、だからといって映像やアクションだけじゃないのが、今作の素晴らしいところ。
SFはあくまでもドラマの延長線上にあってメインなのはドラマ。
それも引き裂かれた家族や恋人など王道かつ普遍的な要素を磨きに磨きまくってる。
ストーリー展開も意外と胸糞展開が多い。
胸糞展開のいいところは「最終的な感動が大きい」というところだと個人的に思ってる。胸糞展開を乗り越えた先はどんな形であれ絶対に泣ける要素がある。ビデオメッセージはいい例。
ノーラン作品だけあって張り巡らされた伏線も健在。
ブラックホールで全てが繋がる衝撃と爽快感は何度観ても気持ちいい!
この作風は兄か弟どっちによるものかは分からないけど、どちらにせよノーラン(兄弟)はやっぱり凄い!
再上映の作品だからか、映画好きっぽい人ばっかりだった。おかげでマナーはいいし、音も全く立たなかった。
無音のシーンは映画館内が張り詰めた空気になり感慨深い。
エンドロールは1人も席を立つ人がいなくて、みんなが一体となって見守っていた空間感は忘れられない!
最後に「Interstellar」と画面に表れたとき無性に泣き出しそうになって、涙を堪えたら思わず拍手をしてしまった。
そしたら他の人も拍手をしてくれてしばらく座席で放心状態。
この色々な意味で異次元の映画体験は二度と忘れないだろう。
本当にノーランには感謝と敬意しかない。
補足
・画面での説明という点。
今まではストーリーに関わるところは全てセリフで説明していたけど、今作からは画面に映すだけで観客に考えさせる要素が多い。
分かりやすい場面で言えば、クーパーがブラックホールから土星付近に投げ出される場面。
よく見ると奥の方に点滅する光が見える。
これはおそらく宇宙ステーションで多分この後クーパーを発見し、救出するのだろう。
もう1つ。
エドマンズについて。
最後にちょっとだけ出てきたけど、エドマンズは冬眠中に落石の下敷きになり死亡していた。これは小説を読んで知ったことだけど、今回IMAXで観て確かにそんな風なシーンがあった。
・アクション
『インセプション』まではものすごい視覚効果を固定カメラで映すだけ、というアクション描写が多かったけど、今作からはIMAXカメラを乗り物に固定した映像が多い。
これは多分『インターステラー』でノーランが気に入った撮影手法で『ダンケルク』や予告を観る限りだけど『TENET』にも使われている。
乗り物の動きに合わせてカメラワークも動くから没入感や臨場感が溢れる。
その他にも空間を上手く利用した目が回るくらいに動きまくるカメラワークなど、『インセプション』までとは全然違った迫力だった。
想像力に圧巻
星との間に確かに存在する、その思い。
SF存分に楽しみました。SF=宇宙ではないし、科学的な根拠に基づいたフィクションとして、見事な娯楽作品ですね。窒息死という絶滅における最も嫌なケースを持ってくるあたり、地球の宇宙空間化のような相対性。砂嵐の中の家がまさに地球だけど、その家の窓が空いていれば(閉められなくなれば)そこには住めなくなる感じ、災害日本から想像してもただ怖い怖い。w
絶滅回避の話はよくあるものの、地球の危機回避の話では途中から無くなって、見てる人もその嘘に騙されるという感じがメメントを思い出しました。
話の本筋は、理系マックスの惑星探しじゃん!と、人類は救われました。良かったね。じゃない宣言。(もちろん、その反対でもない。)
そういう類いの話はキューブリックがもう方程式を見つけてるので、それ見てみたいな。w
それは出汁にしての、人間についての考察が割とグッときたので、更に楽しめる感じは、ノーランならでは。
信念を土台にしてサバイブするという主題が、星の間でつながる感じ。愛が時空を超えて人類を救う話ではないと思うけど、人が自己本能で生きるには限界があって、愛において人は生かされる事を見事に表現した感じ、うなりました。
一人を救えない者には人類も救えない、二元論ではなく、むしろそっちが合理的判断と最後にはもっていった。
アメリアの愛の存在理由についての話も、妙に説得力があって、男がイマイチ呑み込めないのも残念ながら事実。w
繰り返し使われる、穏やかな夜に流されるな、みたいな呪いの言葉wwも、主題が何かを暗号化して知らせてる様。
怒れ、怒れ、って、グレタさんを応援してる訳ではないだろうけどw、惰性を拒む道、その方程式を解きたい感じは伝わってきました。何百回と同じやり方で解こうとしてるんだけど、前提条件、先入観つけてる限り同じだと自分も思うな。どのカテゴリーでも。地球だろうが人生だろうが。人はどう生きるべきか、新しい方程式を見つけて、ユリイカ!と叫べる人が増えてほしい。信念を土台にして。
インターステラーという星の間も地球時間で測るだけが能じゃないけど、あらゆる数字に縛られた人間にも、それだけあらゆる可能性もあると提示したいのか。まぁ信念次第といった所でしょうか。
コロニーにことごとく米国国旗は、あぁこの監督でもくだらない前提条件崩せないじゃんとちょっとマイナス。開拓者ヒーロー万歳は、幼稚。まぁ娯楽作品だから、良しとしましょう。w
新しい星で待ってる冷凍アメリアがいるイメージは、ヤマトかい!と思ってしまったが、星の間の物語で惑星も、今の地球もよく見せてくれた。人とは何か。SFの本来的永遠のテーマではあるけれど、存分に楽しませてもらいました。
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