インターステラーのレビュー・感想・評価
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一定水準は超えるくらいには面白いけどこれが大好きかは凄い人を選ぶと思う。
めっちゃくちゃ評価が難しい映画。
本当に好きな人が多い作品だけど俺にはいまいち刺さらなかったかな、、、
もちろん面白かったけど
今自分たちが生きてる時間と宇宙の時間の流れが違うことをベースに「愛」をテーマにした作品だった。
後半のブラックホールのシーンはクーパーが犠牲になるところが泣き所だった気がするのに結局生き残って五次元に飛ばされるシーンは置いてけぼりにされちゃった。三時間釘づけにされたけどなんかいまいち最高って感じにはならなかった、、、
なんかいまいちすっきりしない映画だった。
45点
映画評価:45点
まぁ色々と遠回りして、
結論は身近にある事に気がつく。
そういう「愛」の新たな形を描いた作品。
テーマも興味深かった。
科学の進歩で人類は保存機能を手に入れたり、
滞在時間1時間毎に地球では7年も経つという惑星、地球の劣化により起こる災害。
五次元空間と呼ばれる世界。
発想が面白いし、
観る前からワクワクした。
しかし約3時間は長く感じたし、
所々納得いかない部分もあったし、
ラストでの主人公の状態の説明も欲しかった。
超大作だし、
優秀な監督だし、
役者陣も骨太だけど、
内容も理解した上で
少し退屈に感じました。
【2022.8.28観賞】
時空を超えた愛
以前に見たはずなのに、全く覚えておらず、恐らく居眠りしながら見ていたのだろう。
ノーラン監督のほとんどの作品のテーマが、「時間」であるが、この作品もその1つ。
存亡の危機が迫る地球を救うため、宇宙へ旅立つひとりの父親と、その意志を引き継ぎ地球を守るために方程式を解こうともがく娘との物語。
単なるSF冒険物ではなく、そこには哲学と数学に加え、親子の無償の愛が描かれており、ラストは全身に鳥肌が立つ。少々難解だが、すべてを理解できなくても、人間の善と悪があぶり出され、その善の部分に幸福感を感じる事ができる名作といえる。
感動した★
ブランド教授頼むわ・・・
面白いと聞いていて見たかったので楽しめました
170分、長っと思ったけど、あっという間でした
これはこの世界観が好きな人にはたまらないんじゃないかな
私は大好きなので
宇宙も高次元の話も
最後だけ終わり方いやだけど
大した嫌さじゃないので大丈夫
なんかアメリア博士のアンハサウェイに違和感があって
まーよいのだけど
地球の砂嵐も飢えも嫌だけど
しょっちゅう大津波があるのも
氷の世界も困る
まー嘘つきが一番こまるっていうね・・・
5次元の人もうちょっと直接的に助けてよって
毎度思うけど手出しの制限があるのよね
重力と時間と
カルロ・ロヴェッリの「時間は存在しない」を読んだので
この話も何となくはわかるんだけど難しいっす
理解は雰囲気ですw
ブラックホールも他の星も
視覚的にはあー何だろうな
そういうのの描き方がめっちゃ面白かったな
悪い人たちもね
マン博士はアホなんかな
基礎知識がないのか
困るねー・・・
一番悪い人はあのひとだけど・・・
まーこれは結果オーライやしね
それにあのかわいいマーフがあんなことなっちゃって時間は残酷です
1時間で7年はきつい
重力は恐るべし、どこかには地球時間計算で
1時間が10分なところもあるわけで
いつも結局この次元はこの次元なりでやってくしかないという
次元上昇や集合意識を考えると
いまのこのご時世じゃほんとにいるんなら創造主も頭痛いね
TENETも面白かったけど
こっちの方がより好きです
墜落した夢を見る主人公。 インド空軍のドローンを見つけ、制御し手に...
墜落した夢を見る主人公。
インド空軍のドローンを見つけ、制御し手に入れる。
前職は元宇宙飛行士、エンジニア。
娘が問題を起こしたとの事で学校の先生と話す。
主人公の街は砂埃が町中を覆い尽くす。
家では不思議が現象が起こっていた。
家の中で重力に違いが。
座標を示していた。
座標の下に出掛ける。娘もこっそり乗っていた。
目的地に着くと、ロボットに拉致される。
美女博士がいた。ショートカットハサウェイ。
目的地はNASAだった。
作物の多くが疫病で育たなくなってしまった。
地球はもうもたない。
地球以外の星を探そうとしていた。
子供を説得し、主人公は宇宙へ。
宇宙ステーションに到着。
火星、土星を目指す。
時空を越えるワームホールに突入。別の銀河系に。
ミラーの星に到着。
海があった。
ここの1時間は7年の時間が流れる。
機械の残骸を見つける。
調査中、大波にさらわれる。
1人波にさらわれる。
ギリギリでステーションに帰る。
23年経っていた。
貯まっていたビデオレターを見る。
子供も歳をとり、祖父は亡くなっていた。
地球の環境はさらに悪化。
教授も亡くなってしまった。
次のマン博士の星は極寒の地。
マン博士はデイモンだった。
デイモンは生きていた。
このミッションは地球の人間を他の惑星に移すのが目的ではなかった。
デイモンは嘘をついていた。
地球に帰る為、誰かが来るのを待っていた。
デイモンは宇宙船で宇宙ステーションに行くが、
連結出来ず爆死。
主人公は暴れる宇宙ステーションとドッキングして制御。
地球に帰る燃料は無くなる。
主人公は惑星に落ちる寸前に脱出。
とある空間にたどり着く。
そこは本棚の裏だった。
主人公は以前の自分に行くなと言いたくて、
本棚を使いモールスでSTAYと送った。
主人公は5次元の中にいた。
主人公は娘にあげた時計を使いモールス信号で娘に伝えた。
空間が閉じられ、宇宙を彷徨う。
気がつくと病院にいた。
土星上にコロニーが出来ていた。
娘がコロニーを作っていた。
重力無視の丸いコロニー。
歳をとった娘に会う。
娘にハサウェイが1人でいると聞く。
主人公ハサウェイの星へ。
内容は難しい感じだけどストーリーの展開のさせ方からかきちんと追いて...
内容は難しい感じだけどストーリーの展開のさせ方からかきちんと追いていけたし、ハラハラ、どんどん惹きこまれていった。
映像がすごく綺麗で、SFであるのにリアリティがあって不思議な感じ。でもそれがまた良かったんだと思う。
ただの親子の愛というだけでは終わらない、時空を超えた愛で終わるのは素敵だった。そんなラストに涙します。
クリストファー・ノーランの脳内どうなってるの
クリストファー・ノーラン作品は観る度にどういう脳だったらこのような物語、設定が思いつくのか。新しい作品を観る度にいい意味でため息が出る。
この作品も天才が作っているがゆえの難解な物語なのか。とても好きな監督で尊敬しかないが毎回感想の一つとして「こんな感じの理解であってる?」という一言がどうしても出てしまう。
今回も設定は地球に住めなくなった地球以外の星を探す…と簡単なものだが見進めていくほどに理解が及ばない。ただ理解できない部分が有っても観終わると面白かったという感想になるのがクリストファー・ノーラン作品の凄いところで、私自身あまり堅い作品は観ないがノーランは別である。
娘と離れる辛さで泣き、近くにいられない中で年齢を重ねていく子供たちを見ていくシーンで大号泣。相対性理論という言葉は知っていて自分に置き換えることができないものだと思っていたが映像にされるとこんなにも感情移入をしてしまうものか。これから相対性理論の見方が変わってしまうではないか。
マッド・デイモンが出てきたときは驚いた。
理解するためにもう一度観たいが次は誰かと私のための理解するための鑑賞会にしたいところだ。
※クリストファー・ノーランやばい。と仕事仲間と盛り上がった。
必ず最後に愛は勝つ。90点
宇宙の果てまで行って結論はそれかよ!
でもそうだよね、小難しい事なんかほんとは必要なくて、本当は愛が全てだよねって気持ちは非常によくわかる。哲学的。
そしてビジュアルが半端ない。2001年宇宙の旅から更に40年旅をしてきて、遂にここまできたかという感じ。
宇宙の恐怖や神秘性を存分に体感できる。これ観て宇宙旅行は絶対嫌だと思った。
あとマッケンジーフォイちゃんが可愛い。
科学的根拠に基づく『宇宙』と、目には見えずでも確かにここにある『愛』という、一見、反発し合うようなものをやっぱり反発したまま強引にまとめ上げた手腕も流石。
妙に評価高いけどまあ普通
異常にに評価高いですが、それほどでもない。普通によくわからないし。
でも評価が高い理由はよくわかる。何となく哲学的で深遠な雰囲気が高く、必ずしもきちんと理解してはいないけど、こういうのを傑作というのがイケてる、ということでしょう。
何十年か前の2001年の扱いがちょうど同じでした。あれは「ぴあ」の読者投票から始まったけどね。
面白いが科学考証めちゃくちゃ
宇宙ものの映画は名作であってもほとんどが科学考証めちゃくちゃなので観る者のスルー力が試される。少し科学に詳しい人は、ワカチコワカチコ言いながら観れば楽しめる。気にしたら負け。
ただ、エセ科学映画だとしても、最低限の考証はしてほしいとも思うので指摘すると。地球が人が住めなくなり移住先を探すなら、移住先をテラフォーミングするより地球をテラフォーミングするほうが楽じゃない?と思われるような設定ではだめだと思う。
SFとしてセンスオブワンダーを感じないです。まあまあ面白くはありますが。
ストーリーとしてはまあまあ面白いと思います。
ただ、日本アニメの「ほしのこえ」「トップをねらえ」「涼宮ハルヒの消失」、ハリウッド映画だと「2001年宇宙への旅」「エイリアン2」「コンタクト」等々の焼き直し感が非常に強かったです。
古典SF小説なら「夏への扉」「終わりなき戦い」などが時間ものの系譜があります。
つまり、SFとして一番大事なセンスオブワンダーを感じるかと言えば、類例が多すぎてうーん、となってしまいます。長すぎること、愛情を描くためにキャラを歪ませていることなどを含め、つまらないとはいいませんが、あまり高く評価できませんでした。
SFリテラシー(要はSFの読解力)が必要な本作は普通はマニア向けだと思いますがこれだけ評価されているのは「愛」を描いているからだと思います。ですが、SFと愛を絡めてストーリーを作るのは日本アニメの得意分野ですからね。その点でもやっぱり「『ほしのこえ』じゃん」という印象が強くて、目新しさを感じませんでした。
最近のハリウッドのストーリーって日本アニメやコミックの影響がすごいですから、意外じゃないし、お互いが影響しあうのは悪い事じゃないので、全然かまいませんけど。それにしてもエンタメすぎるほどエンタメの本作がちょっと過大評価されすぎかなあ、と。
評価がかなり高いので楽しみにしていましたが、長すぎることも含めちょっと期待外れでした。
飢餓、宇宙、時間、次元、物理、扱う内容は難しいものばかりだがなぜか...
飢餓、宇宙、時間、次元、物理、扱う内容は難しいものばかりだがなぜかスッと頭の中に入ってきて理解できる。
この映画の世界の中に引き込まれていく。
そして、守りたいもの、家族、愛、死、そんな人にとって身近でかけがえのないものがどれだけ大切で実は大きいものなのかと気づかせてくれる映画。
毎年1度は見てしまうけれども、毎回涙なく見れたことがない。
こんな映画に出会えてよかったなと思います。
難解でもなく、またポップすぎることもない。
大切なものがある人にこそ見てほしい映画です。
タイトルなし
エンターテイメントを求めるだけであれば、物足りないでしょうね。
淡々と進み、何かが起こり、そしてまた進んでいく。どう閉めるのかと思えば、こう締めましたか。
非常に楽しめました。愉快・痛快って訳ではないので、あしからず。
ノーラン監督作品だったのか
詳しいストーリーなど見ないで鑑賞
久しぶりに当たりの映画だった
地球の最後が近づいているのを乾燥した砂嵐とどこまでも続くトウモロコシ畑で表現
雑多な辻褄が合わないところも気にならない
あーそうなんだと納得できてしまう手腕
監督は誰だろうと調べてみたら
クリストファーノーランだ
苦手意識の先入観は捨ててこれからも映画鑑賞を続けようと心に刻んだ
時空系SFの皮をかぶった親子愛物語
滅亡に瀕した人類を救う為、時間の流れる速さが
異なるほどの宇宙の彼方へ向かうスケール感は
観る者を非日常へ投げ込む。
トータルではぐいぐい引き込まれ最後まで視聴できて
しまう作品だった。が、よくよく考えると、娘の部屋
で起きた謎の現象から端を発し、実は五次元空間から
そこへアクセスしたのが主人公だったというつくり、
そういうシチュエーションを見せたいがために設定を
後で考えたような気がしないでもない。
要所要所で流れる未知と深淵を想起させるBGMが
印象深かった。さすがハンス・ジマー。
主人公クーパーが事象の地平を超えた先、三次元に
住む人類に知覚できないであろう領域を映像で表現する
というのは非常に困難なものだったと思う。
奇跡的?に帰還を果たし、外見的には数年しか年を
とってないクーパーと、老いた娘マーフとが再開する
シーンはその切なさに涙せずにはいられない。
贅沢をいうなればラスト、最後の候補星でひとりきりと
なったブランドの元にクーパーが辿り着くようなシーン
まで見せて欲しかった。
SFは既知の科学物理学量子力学etc...を詳しくない人
でも何となく腑に落ちるよう説明しつつ、それらと露骨
に矛盾はしないフィクションを加味しなければならない。
増してこの作品は、家族生活のシーン、宇宙船、宇宙、
異宇宙の惑星、登場人物それぞれの葛藤など、いわば
ミクロとマクロを全部入りで語っているようなつくりで、
これを映画という尺におさめるのはとても困難なこと。
さじ加減を誤ると全部が中途半端と評価されてしまい
かねない。その意味からすればどうにか破綻せず走り
きった良作だと思える。
一度見ただけでは気づかないインターステラーの表設定+裏設定
インターステラー見ましたか?めっちゃ面白いですよね。
どんな話だったか覚えていますか?
なんか地球温暖化で地球に住めなくなって、宇宙に行く…ブラックホールとか重力みたいな話?
インターステラーは壮大なスペースオペラ、親子の絆ものの映画なのですが、クリストファーノーラン監督が映画の背景となる舞台設定にも趣向を凝らしているので解説していきたいと思います。
①表設定:時代設定
『2001年宇宙の旅』の時代設定は言うまでもなく2001年です。では、インターステラーはいつの話と設定されているのでしょうか?
正確な年は決まっていませんが、主人公の父が「私が子供のころは人口は60億人だった、毎日が新しい発明にあふれていた」と言っています。
彼の年齢はおよそ60〜70歳の様に見えます。彼のセリフの「子供の頃」とはおそらく10歳前後を指しているのでしょう。
地球の人口が60億人だったときは1998年です。
1998年:10歳
60歳:2048年
舞台は2048〜2058年ごろの設定とわかります。
余談ですが、この映画の発表年は2014年です。このおじいさんは20代視聴者の将来の姿です。
②表設定:舞台設定
この映画は今から約30年後の未来を時代設定としていますが、
1、世界は第三次世界大戦を経験しており
2、環境問題では砂嵐が吹き荒れ、地球に人間が住めないほどになりつつある
この映画の中で第三次世界大戦が言及されるシーンは多くありますが、インド空軍のドローンを捕獲するシーンでは10年前に空軍が解体されたことがハッキリと書かれています。
インターステラーの世界は定期的な砂嵐が発生しており、主要な農作物を枯らすウィルスが蔓延しています。
この設定は「地球温暖化がこのまま進むとこうなる」という見方もあると思いますが、気候変動だけで30年後に環境はここまで荒廃するでしょうか?
以下が私の解釈です
第三次世界大戦によって、敵国の主要都市または国土全体が爆撃を受け廃墟になり砂嵐が発生。崩れた大量のコンクリートのビルがその嵐に削り取られ、砂嵐を巨大化させた。
この他大陸で発生した砂嵐がアメリカ大陸に届く、というSFなのではないかと私は考えています。
また、農作物を枯らすウィルスは敵国の化学兵器なのかな?とも考えましたが、わざわざ人間の悪意を入れずとも、このように考えることができるのではないでしょうか。
敗戦国での農業は農薬・化学肥料・水資源の不足、また大規模な砂嵐で傷つき枯死する農作物が多く、その中からはカビなどのウィルスも多く発生する。
ウィルスは砂嵐に運ばれてアメリカに到達した。
現代の農業は規模が大きく、規模が大きければ強いウィルスが発生する確率も高くなります。
この様に考えた方が終戦後の資源が少ない世界で人為的にウィルスを発生させるより無理がないと考えました。
③裏設定:社会システム
2001年に人類は宇宙旅行を出来ませんでした。現在火星にすら人間は到達していません。
なぜかと言うと、コスパが悪かったからです。大金が必要なのは当然ですが、それを超えるような必要性がありません。
いずれ宇宙旅行は出来るけど、自分が生きてるうちには行けないかな…?と思う人が多いのではないでしょうか。
それではクリストファーノーラン監督がスペースオペラの映画を撮りたい!と思っても時代を21XX年に設定しなくてはいけません。
監督は舞台を現在から30年後とするために第三次世界大戦後の近未来という設定にしました。
しかしその設定の上で社会を描くと色々な辻褄合わせが必要になります。
ここでクリストファーノーラン監督は全ての辻褄をあわせる裏設定を採用します。
「第三次世界大戦後、アメリカは共産主義化する」
資本主義的な自由経済では環境破壊に歯止めがきかない
これが一番大きな理由だと思いますが、この裏設定で映画のあらゆるシーンに説明がつきます。
インターステラーでのアメリカ版共産主義のポイントです
①企業は全て国営になり、ほとんどの企業は解散させられている
②生活に必要なものは配給制
③国民の仕事は農業
④中央集権的な教育体制
以下に例を挙げてみました
服屋さん
おそらくインターステラーの世界で、服は古着・倉庫に在庫していた新古品を配給で配っています。服を作る企業が地球滅亡寸前の今必要かと言うと、着ることのできる服は山のようにある。
それが2050年ごろの世界を描いているはずなのに服装が未来的でない理由です。
家
家具がほぼ現代と変わらず、むしろ電化製品はほとんどありません。外に電線がありますが、あまり立派ではない。大規模の発電所はテロの対象になるので放棄されています。電機メーカーは国営化し一般人向けの製品は作っていません。扇風機などの個人で直せる様な古い家電は残っています。
車
未来の話なので電気自動車が走っているかと思いきや、普通のガソリン自動車です。新しく自動車を作るより既存の自動車を修理した方が環境に優しいです。また、燃料はガソリンかは不明ですが、バイオエタノールで走っている可能性もあると思います。
教育
小学校のシーンがありますが、アポロは月へ行っていないなど驚きの教育方針で、教科書は“改訂版”が使われています。プロパガンダ教育は完全にソ連のそれです。
ソ連での教育にも大学はありモスクワ大学などの超名門校もあります。ただソ連では集団主義教育というのがあり・・ざっくり言うと中等教育まで終えると学校での実力テストで、農民、研究者、スポーツ選手、軍人など進路が決められます。
反科学的な教育方針を責める主人公に対し、旧教育を受けていた学校の先生(黒人男性)は申し訳なさそうに目を伏せますが、新しい教育を受けた若い先生(白人女性)は何を言っているのかと目を丸くする対照の演技をしているのも面白いです。
ソ連版NASA
自由主義を廃して共産主義化したアメリカではNASAが地球脱出を研究しています。
よく共産圏の科学者は悪の組織とかマッドサイエンティストとして描かれますが、インターステラーは舞台が共産主義なのでマッドサイエンティストが出てきます。
アンハサウェイ(ブラウン博士)です。
ブラウン博士のどこがマッドサイエンティストかというと
受精卵を人工培養して人類の存続をはかるというモラル的に絶対ダメなことなのですが満面の笑みで説明してくれます。
国民は科学を理解していないので、科学者は孤独ですが、独立した環境で、ある程度の倫理問題は無視して目的へ直線距離的に進むのでこうなるのでしょうか。
学校のシーン同様、次世代であるアンハサウェイは「倫理的にダメ!」と言われると困惑した演技をし、老ブラウン博士は気まずそうな演技をします。
おわりに
ヴェルヌという人が書いた『十五少年漂流記』という小説があります。
無人島に流れ着いた少年15人がたくましく2年間を協力しながら生き抜くという冒険小説です。
数十年後、ゴールディングという嫌なやつがいて同じように無人島に流れ着いた少年達がたくましく生き…抜けないという意地悪な小説を書いています。
まず15人も子供達がいたらイジメられるやつが出てくるだろうし、子供がリーダーの言うことを聞いて仕事を続けられる訳がないし、夜には怖がりだす子供もいるだろう…などというツッコミどころに全部つっこんだ同人誌(2次創作)だと思ってください。
本作は『2001年宇宙の旅』が実現しなかった現在において、ツッコミどころに全部つっこんだ二次創作です。
三時間弱あるこの映画で、前半の40分(ロケット発射まで)を使って細かい設定が書き込まれているので、是非その点も見ていただければと思います。
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コメンタリーや設定資料を見ずにここまで書いてしまったので、間違いなど指摘いただけると嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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