「マーフは自分の部屋の本棚から本が勝手に落ちる現象を幽霊のせいだと信じていた。 クーパーはそれが何者かによる重力波を使った二進数のメッセージであることに気が付く。 気づくか普通?」インターステラー ドン・チャックさんの映画レビュー(感想・評価)
マーフは自分の部屋の本棚から本が勝手に落ちる現象を幽霊のせいだと信じていた。 クーパーはそれが何者かによる重力波を使った二進数のメッセージであることに気が付く。 気づくか普通?
動画配信で映画「インターステラー」を見た。
2014年製作/169分/G/アメリカ
原題または英題:Interstellar
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:2024年11月22日
マシュー・マコノヒー(ジョセフ・クーパー)
アン・ハサウェイ(アメリア・ブランド)
ジェシカ・チャステイン(マーフィー・クーパー)
マイケル・ケイン(ジョン・ブランド教授)
マット・デイモン(マン博士)
2014年劇場公開時に劇場で見たが再鑑賞。
マシュー・マコノヒーという役者をこの映画で初めて見た。
その後は「ダークタワー」(2018)を見たことがある。
スティーブン・キング作品としてはイマイチだった。
アン・ハサウェイという女優もこの映画で初めて知った。
ドローン(無人航空機)というものがこの世にあることを
知ったのもこの映画だった。
劇中のドローンがなぜインド空軍のものなのか
今でもわからないが。
マーフの部屋とブラックホールがつながったことによって起きた重力異常が原因で、
制御を失っていたドローンが家に引き寄せられたという解説を読んだことがある。
とにかく難解な映画だが、
2回目なので10年前よりは理解できたと思う。
「インターステラー」の理論系にリアリティを与えた理論物理学者キップ・ソーンは、
2017年にノーベル物理学賞を受賞している。
なので、でたらめな映画では決してない。
マーフは自分の部屋の本棚から本が勝手に落ちる現象を幽霊のせいだと信じていた。
クーパーはそれが何者かによる重力波を使った二進数のメッセージであることに気が付く。
気づくか普通?
クーパーとマーフはメッセージを解読し、それが指し示している座標の秘密施設にたどり着くが、
最高機密に触れたとして身柄を拘束される。
ストーリーが強引すぎるがまあいいか。
地球はもう人類が住めない星になりつつあった。
クーパーは、第二の地球となり得る惑星を探すミッションにパイロットとして参加する。
荒唐無稽な気もするが映画が面白くないわけではない。
終盤では、クーパーが「アメリアとエドマンズが恋人関係であることを見抜き、
彼女こそ決断に私情を挟んでいると批判したり」
「マン博士の驚くべき裏切り」や「ブランド教授のウソ」など信じられないような展開がある。
ラストシーンではクーパーが帰還した後に、
アメリアがたったひとり宇宙で誰かが来るのをずっと待ち続けている
描写があり胸が熱くなる。
この映画は何度見ても新しい気づきが見つかりうる映画だと思う。
満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。