「「未来」を見せる物語」インターステラー みうさんの映画レビュー(感想・評価)
「未来」を見せる物語
宇宙はどうなっているのだろうか。人類はどのように生き延びるのだろうか。
誰もが一度は考え、想像したはず。
この映画はその答えを教えてくれるわけではないが、「未来」を見せてくれる。
序盤の設定の雑さ、展開の突飛さ、ヒューマンドラマの取ってつけた感は正直否めない。
実際あまりに雑で、30分のところで一度離脱した。
しかし見終わった今でこそ、この映画にとってそれらがあまり重要ではなかったことに気づく。
この映画を観劇するのに必要なのは劇中同様、可能性を信じる力と忍耐力なのかもしれない。
エンドロールが流れた時、確実にいろんな感情が湧き起こる。
(感動なのか、息苦しさなのか、人によってここは分かれそうだなと思った)
現状に満足している人にはあまり響かないかもしれないが、
そうでない人には「未来」を感じさせる、深い余韻の残る作品になりそう。
想像と現実の融合、ノーラン監督はその絶妙なバランス感覚が優れた人だと改めて思わされた映画だった。
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