「映画の最高到達点」インターステラー うそつきカモメさんの映画レビュー(感想・評価)
映画の最高到達点
宇宙旅行を扱った映画で、現時点で表現できるおそらく最高のクオリティと言っていいだろう。
そして、女性にはもしかして理解してもらえないかもしれない。同じく、子供にも。
「ブレードランナー」「2001年宇宙の旅」「12モンキーズ」「ライトスタッフ」過去を彩った金字塔の映画たち、間違いなくこれらと同列に扱われる名作だ。
映画はここまで来た。
ブルーレイ版が発売された暁には、自宅で何度でも何度でも繰り返し見たいものだ。
レビューなので、あえて、この映画の難点を挙げておく、参考にされるといい。
・長い! およそ3時間。コンディションが良くないと集中力は限界に達する。
・ストーリーがこみいっていて難解。ある程度、理論物理学やSF映画などの予備知識があったほうが楽しめる。その分、敷居の高い映画になっている。
・映画のラスト、主人公のたどる運命は、荒唐無稽、ちょっとありそうに無い展開をたどるが、前半に散りばめられたていねいな伏線を鮮やかに回収している。その点、見事なカタルシスを得られるものの、納得できない人は、全く受け入れないであろう。
・間違いなくデートムービーにはならない。見終わったあと、どちらかが映画の不満を言おうものなら、ケンカになってしまうだろう。
・「ダークナイト」「ダークナイト・ライジング」を期待する向きにはおすすめ出来ないかも。「インセプション」的な難解なプロットが好きな人にはおすすめ出来るかも。
・IMAX版で鑑賞。音響のやかましさは、限界を越えている。そして、印象的なテーマの音楽が無かった。過去を彩った名作の映画たちには必ずそれがあった。個人的にはそこが唯一の残念ポイント。
2014.11.23