「悔いのない生き方」ラッシュ プライドと友情 ともきちさんの映画レビュー(感想・評価)
悔いのない生き方
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これをモータースポーツを通じた熱き男の戦いを描いた物語とだけと思ったとしたら、ちょっと損してる。
タイプの違う才能がテッペンを目指して激しくぶつかり合うのは、妥協を許さず悔いのない自分の人生を生きるという闘いなのである。
ラストお互いをチャンプと呼び合うが、一方は5年後もチャンプであり、一方はキャスターをしている。
だがそれでもいい。
一瞬の輝きだけでチャンプになったのであっても、それが彼の望みだったから。
ちなみに、この作品はメーター類やメカニカルなCG、シフトチェンジの場面などをふんだんに取り込み、F1ファンも意識してるところがニクい。
この時期のマシンで500馬力前後、HONDAが全盛期を築いた85年頃には1500cc TwinTurboで1000馬力にまで達しており、1cc1馬力時代が来ると言われていた。その後turboは規定から外されて大人しくなったが、アクティブサスペンション、セミオートマチックといった技術の投入により車の速さはより高められつつ、メカは熟成され市販車に応用されている。
過去の熱い男の闘いが技術開発を伴って我々の生活に息づいていると考えてみたら、意地の張り合いもなかなかカッコいいんじゃないか?
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