「静と動。F1ライバルストーリー。」ラッシュ プライドと友情 としぱぱさんの映画レビュー(感想・評価)
静と動。F1ライバルストーリー。
いい作品だった。
迫力あるレースシーン。
響き渡るエキゾーストノート。
まるでドライバーになったかの様な
地をはうカメラワーク。
レースを、車を、良く理解している
スタッフで作成されたのであろう。
脚本も良かったです。
主人公の一人、ニキのセリフで言えば
ガキ時代(F3)の頃の確執から始まる
二人のライバルストーリー。
言うならば静のラウダ、動のハント。
性格、考え、私生活にいたるまで
対照的な主人公達。
所々でエピソードを挟みながら、
クライマックスまで突き進む。
キャストも文句なし。
全くの本物に見えました。
特にクリス・ヘムズワースには
やはり長髪が似合います
総合では満足なのだけど
不満もチラホラございます。
一つは、過剰なラウダの火傷の跡。
少し過剰演出かな。
二つ目がクライマックス時の音楽。
上手く、言い辛いのだけれども、
なんかこう感動を増長させるもの
ではなくって、車や歓声を邪魔しない
遠慮気味であるが為に、むしろマイナス
になってるのではないかな。
三つ目は同じく、クライマックスシーン。
本当のレースの時間の様に淡々と進む。
二人のカーバトルがラウダの棄権で
無くなったので、わざとかも知れないが、
ストップモーションを使った息をのむ
ゴールやこま割やカットが一つも無かった。
個人的には、同じスピードで進むより、
一瞬の溜め(静)とスローなカット割り。
そして大音量の音楽と共に訪れる
クライマックス(動)。
これが好きなんだけどなあ。
あわせて何かクライマックスの後の
余韻も何故か短いのである。
だから感動もすぐに覚める。
映画みた後、映画館から帰る際に
感動に浸る時間が短かった。
残念。
でも、最後にラウダとハント本人の
画が差し込まれていて嬉しかった。
静と動のライバルストーリー。
二人に感謝。
としぱぱさん、
どうも、浮遊きびなごです。
コメント、近大さんに先を越されてしまいましたが(笑)、
共感票入れさせていただきました。
スピード感を演出するカメラワークの数々、
素晴らしかったですね。エンジンの轟音も
迫力タップリで、映画館で観て損のない映画でした。
ラストにも目頭が熱くなったけれど……
僕も感動が引くのは若干早く感じましたかね……。
仰られる通り、実話という“しばり”のせいか、ドラマでも演出でも
あんまり極端な誇張は加えられなかったのかもですね。
ひょっとしたらもうご覧になってるかも知れませんが、
スピード感の演出や最後の爽快感で言ったら『世界最速の
インディアン』という映画もオススメです……個人的には。
レース映画というよりロードムービーなので毛色は違いますけど、
気が向いたらどうぞひとつ。
ではでは!