「胸アツ最高傑作。画面から目が離せない。」ラッシュ プライドと友情 Marikoさんの映画レビュー(感想・評価)
胸アツ最高傑作。画面から目が離せない。
鑑賞2回目、あらためて観てみました。
いや、これほんと、いい映画。2013年の映画。
私の超好きな胸アツ系。
一昨年のフォードvsフェラーリも大好きだけど、レーサーものではそれと互角だと私は思いました。
天才肌でプレイボーイ、破天荒なイギリス人レーサー、ジェームズ・ハントをクリス・ヘムズワース、堅物で頭脳勝負、メカにも超詳しい苦労人のオーストリア人レーサー、ニキ・ラウダにダニエル・ブリュール。
この二人の配役がピッタリだし、確かな演技力により作品に素晴らしい化学反応が起きてます。
レースシーンの迫力はもちろんのこと、性格や生き方が真逆と言ってもいい2人のぶつかり合いが見もの。長年のライバルとして確執があるものの、心の底では互いの事を認め合ってるからこそ、熱い言葉が飛び出します。
「賢者は敵より多くを学ぶ」
「ガソリンと隣り合わせで、車輪つけた爆弾の上に乗って270㌔で走るなんて正気の沙汰じゃない。まともな人間じゃできない」
「レーサーに魅力的な人間が多いのは、生を(ハントの場合は【性も】w) 謳歌しているから。生きるエネルギーが強いからでは。人は、死を意識するほど、生を謳歌するものだ」
レース事故でクラッシュし、400度の熱に1分間包まれたことで瀕死の重体となったニキが6週間後にレースに復帰するまでは、見ているこちらが唸ってしまうほどのつらい映像。まさに執念。この人、ほんまに強い人。
見守る奥さんもつらかっただろうなぁ。
本人も言ってますが、ハントの存在がなければ復帰できなかったかも、と。あいつに勝ちたい、その一心だったと。
『おまえムカつくけど、認めるわ。
お前のおかげでここまでこれた』って
2人で言える関係って、めちゃくちゃカッコいい。これぞ男の世界。
個人的に好きなシーンは、ニキが奥さんと出逢って途中で運転を変わるシーン。思わず私も「ヒャッホー!」と声出してしまいました(笑)
あと、火傷の顔の事でニキを侮辱した記者をハントがボコボコにするシーン。
いいとこあるやん…
F1を制し何度も世界チャンピオンになった2人のその後は、ハントはテレビキャスターに転身した後、45歳で心臓発作で急死、ニキは引退後は実業家として成功し、一昨年70歳で家族に看取られながら逝去。
これまた全く違う最期に、しみじみ思いを馳せる。
自分を偽らず、誇り高く、信念のまま【自分らしく生き抜いた】2人。熱い。
さすがロン・ハワード監督、じっくり人間ドラマとしても味わい深い。
大画面でせひまた観てみたい。再上映してほしい。
今晩は
今作、私もとても好きでして。
お陰で、スピード違反で免停3カ月を食らったNOBUです。(だって、自社製ですが、300キロ出るんだもん!)
死を面前にしながらも過酷なF1レーシングでトップを競う二人。私は今作で、ダニエル・ブリュールと、クリス・エドワードが、更に好きになりました。特に、ダニエル・ブリュール演じるニキ・ラウダが大やけどを負っても復帰する事を表明したシーンでの記者の無遠慮な質問に対し、クリス・エドワード扮するジャームズがトイレに連れ込んでボコるシーンは男として沁みましたね。では。