グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札のレビュー・感想・評価
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王妃は一日にしてならず
この映画で一番に感じたのは、ニコールキットマンの美しさです。
どんな高価なドレスも宝石も彼女にはお似合いで素敵です。
私は特にディオールの赤いスーツと、かごを持ちフランス兵士のところに行く時の
花柄のワンピース姿惚れ惚れする程綺麗です。
この映画はニコールのグレースという感じで、似せようとしなくてもどの場面を観ても違和感はなかった。
それはきっと2人共が女優でニコールはすべてのシーンを、自らが理解できていたからではないかしら。
さて王妃という立場を選択したグレースは、今までのキャリアを否定され、自分の意見さえも言えない
夫にも疎まれ、救いをもとめての母への電話でも愛は得られず、父との確執もあったようですね。
それが彼女に人生にも過大な影響があったと思われ、その寂しさひしひしと感じ、涙しました。
唯一の心のささえの神父さえも去っていく中、女優としての真骨頂を発揮出来る時がくる。
それが国家の窮地とは皮肉ですね。与えられた使命を果たそうとすることで、彼女は自信を持ち始め、
又輝きを取り戻す。その後の出来事は映画では描かれていませんが、彼女はやはり女優だったのですね。
2人の女性に羨望と孤独感じます。美しいということは・・・。
やっぱり実話のリアリティ
ニコール・キッドマンや映像の美しさもさることながら、ストーリー展開も十分見応えがあった。モナコとフランスの緊張状態や王室内外の人間関係もよく描かれていた。グレース・ケリーの知られざる人間性も、とても魅力的に感じられた。
日本女性も大いに見習うべき凛とした素敵な女性
グレース・ケリー、耳にした事はあるもののマリリン・モンローの強烈すぎる威光には現世では影を潜めてしまっている人。
それだけに王妃となった以降は露出も少なかったようでエピソードとしての事実確認は困難かもしれないが、『実話を元に・・・』とあったので物語としてのグレースは現世の日本女性も大いに見習うべき凛とした素敵な女性。強い意思と信念に裏付けされた生き方にはクライマックスに感銘を受ける。
さてこの映画、物語に加えてカルティエ、ディオール、エルメス、シャネル、スワロフスキーなどの手厚い協力に拘わりの映像が輝きを放つ。そしてグレースを演じるのは写真にもあるように彼女を演じるならこの人以外に誰?と思わせる程の適役で名女優が堂々と偉大な人を演じるオーラはさすが。
岡部昭子さんの『心を磨く グレース・ケリーの言葉』も読んでみようと。女性のみなさんにはぜひ観ていただきたい作品です。
ラストのスピーチは必聴
『グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札』を観賞。
モナコ国王レーニエ3世に嫁ぎモナコ公妃となったハリウッドスター、グレース・ケリーの生涯を描いた作品。
フランスとの外交で危機的状況となったモナコを救うために公妃が実行した秘策とは。
冒頭、今作が実話に基づいたフィクションである事が示される。
グレース・ケリーを演じるのは二コール・キッドマン。華やかな衣装や雰囲気は正に公妃と呼ぶにふさわしいと感じる。
ただ、グレース・ケリーかと言われれば似ても似つかぬ顔つきが微妙なところ。
元々気の強そうな雰囲気(私の個人的な見解)なので、人前で演説をするなど公妃らしく振舞うシーンでは存在感抜群なのだが、降りかかる苦悩に苦しむシーンとなると妙に余裕が感じられて危機感が伝わってこないなど、気になる点も多い。
しかし映画としては非常によくできており、特に女性にお勧め。と言うのも、男性であるレーニエ国王があまりにも頼りなく描かれている為、公妃ばかりが引き立つのである。
この辺が恐らくフィクションなのであろうが、公妃を主演とした映画なら当然の演出である。
特にラストシーンの公妃による愛情溢れるスピーチは圧巻なので是非聴いてもらいたい。
ただ、その演出が原因でモナコ王室が激怒しているらしい。
王室たるものこの程度の事、余裕を見せてどっしりと構えて頂きたいものである。
あくまで娯楽映画なのだから。
ニコールキッドマンならでは
主役はニコールキッドマンならではと思いました。美しくて気丈です。ただ、ちょっと長かった、途中眠たくなりました。どうでもいいですが映画の日って1000円じゃないんですね、いつの間にか値上げになってますね。あと、年配の女性のお客さんが多かったのが印象的でした。
モナコに行きたくなりました。
ニコールキッドマンが美しかったです。
グレース妃のイメージが変わりました。
優雅で物静かな方だとばかり思っていましたが、作品に書かれているように自分の意見をはっきり言える人だったのか、気になりました。
グレースケリーの映画が観たくなりました。
モナコにも行ってみたいです。
服と宝石と
まず、宝石と映像が綺麗だった。
グレース・ケリーは知らなかったけど、あの有名なケリーバックの
由来ともなる人だとはその時に知って驚いた。
それにティム・ロスが渋くて惚れそうだった!
あんなにメガネが似合う人はなかなかいない!
ただ、この映画の監督はかおのアップで撮るのが好きなのかなぁ。
そこがなんとなく気になった。映像の回し方が少し下手…というよりかは不自然。
メイドのスパイの話とかをもう少し掘り下げて欲しかったかな。
話の構成的には…って感じ。実の親にもわかってもらえないシーンとか、
その他後1つぐらいうるっとくるシーンはあったけど。
音楽・服に見どころを感じる映画でした。
良かった。
元々、ニコール・キッドマンのファンだけど、この映画はニコールの美しさをさらに引き立たせる作品だと思う。
ストーリーもいい。しかもグレース王妃って、モナコのカーブで亡くなってるのね。
行動、美しさ、どこかダイアナ妃に通じるものを感じる。
フランスとの間にこんなストーリーがあったのも知らなかったので、歴史ものとしても楽しめました。
おとぎ話と”愛”を信じるあなたに
モナコと聞くと、僕なんかはモータースポーツファンだったので、アイルトン・セナが走っていた頃の、モナコ・グランプリを懐かしく思い出します。
モナコ・マイスターと呼ばれたセナ。表彰台の横には恰幅のいいおじさんがいて、優勝トロフィーを渡していたっけ。
このおっちゃんこそ、モナコの一番エラい人。国家元首のレーニエ大公だったのですね。僕は後から知りました。
本作の主人公は、その奥様、グレース・ケリー王妃であります。
演じるのはニコール・キッドマン。
僕は特に彼女のファンではなかったけれど、本作での彼女は実に「上質な」演技だったと思います。
美貌と気品、そしてなにより、家族とモナコ公国を、誰よりも愛した「一人の女性」「一人の母親」を演じきっております。ニコール・キッドマンの女優人生にとって、本作はきっと記念碑的な作品になる事でしょうね。
舞台はモナコ公国の王室、ロイヤルファミリー。
当然、その舞台装置はたいへん豪華で、格調高いものです。その室内調度品や、美しい建築、モナコの風景を、スクリーンで鑑賞するだけでも見る価値ありです。
本作であらためてモナコ公国、その国の運営を学ぶ意味があると思いました。
Wikipediaで早速調べてみました。
モナコは国連加盟国中、2番目に小さい。ほんとうに「ちっぽけな国」なんですね。
国内産業については、なんと、日本の鳥取県の「県内」総生産の30% マジか!? ですよ。
それで国としてやっていけるの? と素朴な疑問がわきます。実はこの国、最大の産業は観光なんですね。
カジノがあります。そして何より、個人には課税されない「タックスヘヴン」なのです。つまりは大富豪達にとってはこんなに住み心地のいい、オイシイ国はないわけですね。
それらの大富豪が、住み着いてくれれば、暮らしてゆくのに当然、消費が見込める。それも大富豪の消費ですよ。僕ら、ワンルームの賃貸アパートに住んでいる人間とは、使うお金の桁が天文学的に違うでしょう。
まあ、そんなお金で、このモナコ公国が成り立つ訳であります。
さて、そんなモナコを快く思わない国がある。
お隣のフランス。
時の大統領はドゴール大統領。
モナコのことを苦々しく思っている。だって、フランスのお金持ちや、会社がみんなモナコへ逃げちゃうんだもん。
フランス政府の財布にお金が入らない。
アッタマに来たドゴール大統領。なんと、モナコとの国境線を封鎖し、軍隊を出動させます。
「言う事聞かないと、ぶっ放すぞ!!」とモナコに脅しをかけた訳です。
しかも、モナコにとってさらにまずい事がありました。モナコ公国は電気、ガス、水道などのライフラインを、全部フランスに頼り切っていたのです。これを止められたら、それこそ一巻の終わり。国家は消滅です。
そんな土壇場をグレース王妃、レーニエ大公は、どう対処していったのか? フランスの圧力に屈して、属国になるのか? そういえば、どっかの国は、首相が数年で交代する度に、真っ先にアメリカにご機嫌伺いに行ってますなぁ~。こういうのは実質的な属国ですね。まあ、いいです。
そういう選択を迫られる訳です。
僕がこの映画で教えられた事。
軍隊なんていらない。必要ない。
ましてや「ゲンシリョクむら」なんていう巨大産業体なんてまったくのナンセンス。
そんなものなくても「モナコ公国」というちっぽけな国は、見事に、実に見事に、絶体絶命の危機を乗り切りました。
モナコに軍隊はありません。
モナコは一発の弾も撃つ事なく、フランスを国境線から撤退させる事に成功しました。
モナコにとって、とっておき、最後の切り札。
それこそが「グレース王妃」の存在だったのです。
明日にもフランスから、爆弾の雨が降らされるかもしれない。そんな中、グレース王妃は、勇敢にも「大舞踏会」を催し、敵対するドゴール大統領さえ、ご招待してしまいます。
その舞踏会でのスピーチは絶品です。
あのチャップリンの「独裁者」でのラストシーンのスピーチ。あれに肉迫するような、ニコールキッドマンの熱演でした。
「私はおとぎ話を信じます。世界はきっと変えられる。人々の”愛”によって変えていけると信じます」
この力強いメッセージ。
おとぎ話と愛を信じるあなたに。
是非、スクリーンでご堪能頂きたい作品です。
ラストのスピーチは必聴。世界を動かす感動の愛。
【賛否両論チェック】
賛:愛する家族や国を守るために奔走する主人公の姿に感動。夫との関係の修復や裏切りのサスペンスなど、様々な要素を体感出来るのも素晴らしい。
否:フィクション的な要素も多いので、史実を忠実に知りたい人にはオススメではない。
公妃という難しい立場にありながら、愛する家族や愛すべき国民を守るために、身を粉にして奮闘するグレースの姿に、戦う女性の雄姿を垣間見ます。当初は仕事のことしか頭になかった夫も、そうしたグレースを見る度に、少しずつ愛を取り戻していく様子もステキです。また、登場人物の中の誰が裏切り者なのかという、ハラハラのサスペンスも楽しめる作りになっています。
フィクション的な要素は結構強いかとは思いますが、大切な家族とご一緒に、是非ご覧になっていただきたい作品です。
グレース ケリー
今年ヒッチコック特集で、 グレースケリーの作品を見ました。とても美人です。グレースが、泥棒成金の作品の中と、実際の交通事故死のイメージが重なった事を思い出します。
そして、同じくヒッチコックのマーニー! グレースが出たかった映画も。
映画でも、ナポレオンにも落とされなかったと言ってましたが、
モナコ公国は、軍隊を持たない国だったんですね。Wikipedia見ると、モナコは、サルディーニャからフランスに売られ、マントンなど95%を譲って、主権を回復したとか。
歴史からすると、グレースの演説で国を守れたのは奇跡に近い事のようです。
主題から外れてしまうけど、グレースの交通事故まで描いて欲しかったです。
歴史を紐解いてくれてありがとう!
ニコール・キッドマン万歳
ストーリーはサスペンス的な要素もあり、そこそこ楽しめます。しかしなんと言ってもニコール・キッドマンでしょう。容麗で改めてニコールの素晴らしさを再認識しました。これだけでも、鑑賞する価値ありです。
グレースもニコールも美人。
1982年に交通事故で世を去った、伝説の女優にしてモナコ公妃グレース・ケリー。その彼女が、1962年フランスとの課税問題に端を発する国家存亡の危機に見せた一世一代の大演技を描いた作品。
ニコール・キッドマンすげぇ。冷静に考えてみると、グレース・ケリーとニコール・キッドマンの容姿は特に似ているとも思わないのですが、映画を見ていると、ニコール・キッドマンがグレース・ケリーに見えてきます。どちらも、絶世の美女と言うのは異論がないと思いますので、当然といえば当然ですかね。女性の年齢をとやかく言うのは憚られますが、語らずにはいられません。この1962年当時グレース・ケリーは32~33歳位ですが、現在のニコール・キッドマンは47歳!そういう意味では、ニコール・キッドマン、恐ろしいです(苦笑)。
この当時、フランスが何故モナコにこれ程の圧力を掛けられたのかと言うと、当時の政治状況を考えると納得です。当時のモナコは、外交・軍事についてはフランスの保護下にあって、実質的にはフランスの保護国的な位置づけだったんですよね。しかも大統領は、ド・ゴールですから・・・。
最後のシーンは、圧巻。グレースにあのようなスピーチを各国首脳の前でされてしまっては、さすがのド・ゴールも為す術なしということでしょうか。マクナマラから釘もさされましたしね。
グレース・ケリーはもちろんの事、グレースの夫であったレーニエ3世も既に世を去っています。現在は、グレースとレーニエ3世の息子アルベール2世がモナコ大公ですが、アルベール2世自身は、この映画が気に入って無いと言う噂も漏れ聞こえてきます。理由は、レーニエ3世を冷たい人物として描いているからだとか・・・。アルベール2世の実際の思う所はどうだか判りませんが、確かにレーニエ3世は、この映画で見ると、イマイチの人物に見えてしまいますね。
中々、面白い作品でした。
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