鑑定士と顔のない依頼人のレビュー・感想・評価
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邦題見事です
童貞老人のチェリー喪失にまつわるお話ですが、後半20分がイヤやなぁー。
物語としての落とし所は、そうでしょうが
、110分みて、あと20分でこの展開は、
伏線の急な総括みたいで、ムムムとなります。トルナトーレなので、いずれディレクターカット版が出て、エピローグをもっと増やしてくれてるでしょう。
人間の感情は芸術品と同じ・・偽造できる。
映画「鑑定人と顔のない依頼人」
(ジュゼッペ・トルナトーレ監督)から。
ちょっと洒落た邦題と、予告編につられて鑑賞したが、
後味の悪い終わり方に、やや期待が裏切られた気がする。
原題は「La migliore offerta」(イタリア語)で「最高付け値」、
それなら、ラストシーンのドンデン返しも、
この人間関係こそが「最高付け値」だったなぁ、と笑えたのに。
鑑定士が主人公なので、何度か耳にすることとなった
「いかなる贋作の中にも、必ず本物が潜む」を選ぼうと思ったが、
なかなか、そのフレーズだけで本作を思い出すまでに至らない。
だから「人間の感情は芸術品と同じ・・偽造できる」とした。
この後「まるで本物に見える。だが、偽りだ」と続く。
「偽り?」と聞き返す人に対して「何事も偽造できるのだ」と言い、
「喜び、悲しみ、憎しみ、病気、回復、愛さえも」と言い切る。
それが見分けられるかどうか、鑑定士の腕の見せ所となるのだが、
人間の心は、芸術品よりも難しく、簡単に鑑定できない。
そして、その鑑定ミスは「最高付け値」に繋がっていく。
やはり、邦題より原題の方がよかったなぁ。
P.S.
「歯車は人間みたいなもの。
長年組み合わさっていると相手の形状に似てくる」
この台詞は、とても深い意味がありそうだったなぁ。
贋作と真実
ジェフリーラッシュの渋い演技がたまらない、哀愁漂う作品。
優れた審美眼を持つ鑑定士が顔のわからない依頼人に惹きつけられていく…
これをラブストーリーと取るか、サスペンスと取るかはその人によるだろう。
美術品の真贋を見分けられるからと言って、愛のそれを見分けられるわけではない。
「贋作の中にこそ本物がある」
作中のこのセリフが全てを物語り、なんとも言えない皮肉めいた気分を味合わせてくれる。
これはバッドエンドなのか、バッドエンドなのか…
見終わった後に不思議な余韻が生まれた。
オトコはみんなアホ
童貞の気難しいおっさんが若いミステリアスなオンナに見事に手玉に取られた話。結果、終始リードしていたのはオンナでありオトコではない。騙されたと気づいた後でもどこかで彼女を待っているおっさんの姿には他人事には思えないように感じた。。
予告を見る限り2時間もかけてよくある詐欺話を見せられるとは思わなかったというのがホンネ。
面白かった
童貞老人が20代の女とセックスして騙されて宝を奪われるひどい話で、面白かった。それ以上にひどいのは童貞であることを見抜かれ、こいつを騙すならメンヘラの女が調度いい、童貞はやばい女をむしろ好むからな、などと作戦を練られていることだ。
童貞だからこそメンヘラに入れ込むし、易々と宝のありかを教えてしまう。気の毒であるとしか言いようがない。
童貞映画だと思ってなかったのでびっくりした。
結論・ハッピーエンド
二日続けてみた。ラストシーンが悲しいとのレビューが多いが、最後はハッピーエンドだと思う。
施設に入った主人公のもとを訪ねた元秘書が
渡した手紙や雑誌のなかに、
クレアからの手紙も入っていたのだろう。
必死にリハビリし、プラハへ。
最後のせりふは「悲しい言葉」ではなく
本当に、待ち合わせをしたのでは。
そうでないと
店が実在している必然性がない。
最高の依頼人、私の。
余韻ひくラストシーンに走馬灯の如く…
彼はああするしかなかった
長年、偽物の中にある真実 を知るものとしては… 。
彼女だけが知っている真意。
彼は そこにかけたかったのでしょうね。
「 信じるものは 救われる」。
面白味のある作品でした。
主役のジェフリーラッシュ、流石です。
名高い鑑定士が老年になって初恋を知る…その相手は顔を隠す依頼人で…やがて正体を明かしたかに見えた美しく若い依頼人は甘く切ない時間を彼に残し、共謀者の面々と共に、鑑定士が生涯かけて集収した絵画をさらい、忽然と消えてしまう…
なんてこと、、!!
本当になくしたものは壁一面の肖像画ではなく、重なり合わさったと信じていた二つの心、そのかたわれでしょう。
モリコーネの控えめな音楽と、美しい街並み、部屋の装飾、登場人物達の立ち振る舞いまでがヨーロッパの美意識を感じました。
上質な大人のミステリー
映像がとても美しく、美術館に迷い込んだような2時間半だった。地位も名誉もある年老いた鑑定士が、ある一人の訳あり依頼人によって、人生が、少しずつ、変わっていく。ミステリーなのか、はたまた、ラブストーリーなのか、、、。女性目線で見ると、最後のどんでん返しは、やはりなぁという感じだった。中盤以降は、そんな、甘いラブストリーで、、終わって欲しくないという気持ちで、見ていた。ところどころ、伏線があるので、もう一度見て、謎解きをしてみたい気がした。ゆったり、美術館に来た気持ちで、大人のアートミステリーを楽しむのもよい。
人生の集大成のタイミングでつまづくと、、、
主人公の鑑定士は、どんな贋作にも必ずその画家の主張が潜んでいるものだと語る。ところが、皮肉なことに主人公の恋愛そのものが贋作だったことに本人が気付けず、どん底に落ちてしまう、、、最後のシーンは騙した恋愛の相手の主張(思い出の場所)だというところが唯一の救いなんだろうか。
最後まで騙された
こういう大どんでん返し的な、観客も一緒に騙される系の映画は本当にすっかり騙されるので「はっ!まさかっ」ってなる。
クレアの病的な精神アンバランスさが、魅力的。向かいのカフェの超記憶力保持者の彼女が独特の謎めいた世界観を作っている。
クレアと老紳士が関係を深めていく段階もロマンティック。金持ち男性はこういう展開に憧れるのかな。
恋に翻弄されて身なりも内面もボロボロになる老紳士。絵画コレクションが全て失われるシーンは見ているこっちまで全身で「ぇ!!」ってなる。
時計台の見えるカフェで待ち続ける彼のもとに、どおかクレアが来てほしい。
クレアがL'Arc-en-Cielのハイドに似てて…
ラストに進むに従い あーこれは まさか!
じゃなければいいのに!やっぱり !
美術品に関しては卓越した審美眼を持つ主人公ですが人間には全くと言っていいほどの
盲目 それを見越しこれ以上の仕掛けはない
巧妙な罠を仕掛けた若者たち…
初めての恋に溺れ高名な鑑定士の仕事にも
支障をきたし始める
若い男の『大人の世界へようこそ。』
ピュア過ぎる主人公を知っている毒牙にこの計画は成功だと宣言させていました…
幼女のようなシルビア・ホークスがL'Arc-en-Cielのハイドに似ていて 笑
ラストシーン 決して来る事のない人を待ち微笑む鑑定士は何を思い待っているのでしょう
美術品を失っても彼に足りなかった人間としての感情のピースを彼は手に入れた
それに対しての満足感なのでしょうか…
日本人には向かないかも
海外の作品には、たまにこういう感情移入した主人公が酷い目にあうものがある。
向こうの人は、登場人物にシンパシーを感じることがあっても感情移入することはあまりないので平気なんだろうけど、日本人は感情移入しやすいので、まるで自分が酷い目にあったような気分になってしまう。
まあ、日本人が日本向けに作った映画ではないから仕方ないのだけど。
深かったぁ〜
主演のジェフリー ラッシュが素敵。
映画「シャイン」の時とは全く別人。
味のあるうまい役者さんですね。
レビューにもありましたが、ビリーは
クレアのお父さんでしょうね。
最後の方でビリーがヴァージルに言った
「君に絵を送った。」というのが、
クレアが最後に部屋に置いて行った
踊り子の絵。
極上のミステリーでした。
最後が悲劇だからより感慨深い作品に
なったと思います。
一瞬、頭の中が真っ白になった。
はーっ もう最後のどんでん返しが効きます。
頭の中が真っ白になりました笑
この映画の良いところは主人公のジェフリーが、かっこよすぎないところですかね。
「シャルウィダンス?」のロバートデニーロのようなダンディなかっこよさがあれば、いくら年の差があれど「そりゃ、惚れるやろ!」ってなってしまいます笑
それと比べて本作は、気難しそうな頭の固い、しかも女性経験のないおじさんが、ミステリアスな女性に恋をするお話。
最後まで騙されてしまいました。
お見事です。
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