スティーブ・ジョブズ(2013)のレビュー・感想・評価
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唯一無二でクールである事
伝記物語
自己啓発につながる言葉が多い。”今日から”をどう生きるか考えさせられた。
辛口な批評をしている人が多いように思えるが
僕は楽しめた。
iPhoneユーザーではあるものの
スティーブ・ジョブズにも、アップルにも、スマートフォンにも、
「こうあるべきだ!」的なこだわりがないからかもしれない。
この映画はスティーブ・ジョブズの人生を追った伝記的な作品だ。
学生時代から始まりiPodを生み出すまでの
サクセスストーリーが描かれている。
個人的には思わずハッとさせられるような
自己啓発的なセリフが印象に残った。
例えば禅に傾倒したジョブズが指導者から聞いた言葉。
「要は、何者であるかより、その一生で何をするかだ。
死の時は決まっている。人生とは、平穏への、生の完成への旅だ」
※セリフ引用
と言っている。
特に「何者であるかより、何をするか」という言葉は
心に刺さった。
世の中、肩書や社会的地位で人を判断しがち。
でも本当に必要とされる人は、「実際に何かをした人」だと思う。
チームリーダーを任されても、
年功序列で選ばれただけだとしたら求心力は弱いだろう。
行動することの大切さを実感するセリフだった。
他にも映画の〆でジョブズが全ての視聴者に対して
送ったメッセージは心を打った。
「大人になると、こう言われる。
”世界はずっとこのまま”
”その中にある人生を君は生きる”
”壁を強く叩きすぎるな”と。
それは狭い考えだ。
あることを知ればもっと人生は広がるんだ。
~中略~
君は人生を変えられるし、
好きなものを作り、皆に使ってもらえる。
与えられた人生を生きるという誤った考えを捨てて、
人生を抱きしめ、向上させ、足跡を残すこと。
それを学べば、君は違った人間になれる。
クレイジーな人に乾杯。
~中略~
世界を変えられると本気で思う人間が
世界を変えるのだから」
※セリフ引用
人生は与えられるものではなく、
自ら切り開き軌跡を残していくものだと説いている。
成功者が言うと説得力がある。
自分の人生を振り返ってみてどうだろう。
生きてきた足跡を残せているだろうか。
僕はうっすい跡しか残せていないと思う笑。
この映画を通してもっと自分の意志で、判断で、決断で、
より行動的に生きなければならないと思った。
このほかにも心に刺さるセリフがたくさんある。
自己啓発のつもりで見るのも面白いと思う。
天才だけど人としては最低だな
あの有名なスティーブ・ジョブズの伝記。話は会社立ち上げからApple追い出されてまた社長になるまでのところ。
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スティーブ・ジョブズって私の中では恐らくiPodとiPhoneの時しか知らないから彼がどんな人でどんなすごいことをしたかを知るにはいい映画だと思う。
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特に印象的だったのは初期にモニターに作業がうつるんだよ!とめちゃくちゃすごいこと(当時としてはすごい)のように言ってたところ。
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もう生まれた時からパソコンがある私にとっちゃ当たり前やん?てか今までどんなのだったの?ってなった(笑).
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でもとにかく人としては最低。妊娠させといて俺の子じゃないと言いはって養育費も払おうとしない。もはやここまで潔いときもいがいいぐらい(笑).
要するに『指輪物語』
ビックリするくらいつまらない。長年のMacユーザーならばジョブズがどんなキャラでどんな目に遭ってきたかはだいたい知っているわけで、そこを丁寧になぞられたところでふーんってな話ですし、iPhone以降彼を知った人にはiPod完成がクライマックスという中途半端さはピンとこないんではなかろうかと。
ジョブズの人生を型通りになぞることに集中するあまり、初期アップル製品の魅力みたいな描写が一秒もないのでなぜアップルが急成長したかがピンとこないしジョブズ追放後のアップル凋落も具体的な説明がないのでドラマ性に厚みが感じられない一方で、ジョブズがLSDに耽るところとか車をいちいち身障者用駐車場に駐めるところとかのどうでもいい描写に悪意が剥き出しなのも気持ち悪い。
アシュトン・カッチャーの演技は物真似の域を出ないし、BGMもボブ・ディランからREOまでと意外性がないチョイス。とはいえスティーブ・ウォズニアックがアップルを去るシーンだけは良かった。要するにジョブズがフロドでウォズがサムの『指輪物語』なんですね、そこだけ。
悪のジョブズ
愛人問題は欠点
2016年にも別の内容だろうが映画化されたようだが、2013年のほうの映画をBSTBSで吹き替えでやったもの。アップル社の創造の話は申し分もなにも無いくらいの、現在のパーソナルなコンピューターとの付き合いの恩恵を与えた偉人だが、それ以前にキャンパス時代に婚外性交相手がいたような面は、創造性と関係がなく、ドラッグも含めて、そうした時代のヒッピーの走りだとしても、
そこは人間性としては崩壊していた汚点だと見なければいけないと思う。視聴者はその汚点も成功者への付属物だと勘違いしてしまうとひどい事になる。ヒッピー的な生き方を支持していたからと裸足を路上で歩きまわっていたことなども成功者の共通項でもなんでもない。強情なところがビジネスの交渉として良い面もあったが、私生活では愛人を妊娠させてしまうと冷たくあしらう。これは明らかに人間性としてアウトなのだが、これを勘違いして成功者への特殊性と考えてしまうと間違う。
こうしたフリーセックスの人間は社会を汚した。ビジネスとは関係ない。関係ないからこそ、それはいけない。ビジネスの面では、ガレージから数人で、アップル2によって華々しいスタートが始まる。
フォントを入れるか入れないかで疑問を呈したスタッフを即クビにしてしまったシーンもあるが、これなどはそういう社長もいるのだろうという、会社の性格で、そうではない会社に移動すれば良いのだから問題がないが、妊娠させた相手に同じようなことをするのは犯罪的である。ビジネスは違う世界なのだし、特殊な会社があるだけで、才能だけを要求する会社ばかりあるわけでもない。新製品開発のための抑制のない振る舞いについては気力ある指揮官となった。俯瞰やデザインの目が違っていたのだろうか。そしてジョン・スカリーという天才マーケッターを招いたようなプロデュース力ということなのか。こうした社史というのか経緯はさっぱり知らなかった。1984年が大きく取り上げられている。私が17歳の時。マッキントッシュの頃。ビル・ゲイツに盗人と電話で怒りをぶちまけたシーンがある。大体私に最初からわかるはずがないが、2人で始めたウオズニアックが会社を辞めると別れを告げるシーンがあった。取締役会でスカリーから創業者であるのに解雇された。ここら辺うっすらとそういうニュースを思い出す。スカリーが93年頃か退任。ジョブズはネクストという会社をしていたらしい。そして後のCEOから請われてアップル社に復帰した。これもニュースになったのをうっすらと思い出すような。そして社内で敵対したりするビジネスという非情さの場所。だがそれは経営陣クラスの話でもあると思う。問題は私としては、映画では見せていなかったが、別の女性とは3人の子供ができて別れずに過ごしたようだが、婚外性交によって別の母子家庭を作ってしまったという過去があったということ。これはビジネスの話とは別として、決して称賛されるような生き方ではなかった。そちらのほうが私としては意味がある。ビジネス世界も世界は動かしても、なにかさみしい内部の人間関係をうかがわせたりする。
静か
周辺の重要なトピックスを端折りすぎ
スティーブ・ジョブズのヒストリーはよく知られていることもあり、映画ならではの切り取り方をしたかったんでしょう。彼の人物像、とくに感情や思考といった内面に重点を置いて製作されているように感じた。
ジョブズ関連ではバトルオブシリコンバレー(このサイトに登録ない?)という完成された作品がすでにあっただけに、かぶらないように工夫した結果であるかもしれない。主演の演技に依存する演出で、周辺の重要なトピックスを端折りすぎ。
率直な感想をいうと、バトルオブシリコンバレーの遥か後方を行く出来。
●天才と○○は…
ジョブズの半生。類稀なるその才能。飽くなき情熱。巨人IBMに真っ向勝負。攻撃こそ最大の御なりというが如く。
中途半端な天才はたくさんいるけれど、本物は世界を変える。
ジョブズがスゴイのは、クリエイティブの才能だけでなく、経営センスをも兼ね備えていたとこ。
一介のエンジニアで終わらずに、1対世界で勝負する。
迷いはない。我こそすべて。決して上司やパートナーにはしたくないタイプだけど。
そう。世界はいつでも、たったひとりの天才によって変わるのだ。
経済や政治の世界では、そうした天才が企業を成したり国を扇動する。
そうやって世界や時代は進化と失敗を繰り返してきたけれど、ジョブズが残したモノは、革命的に世界を変える。
権力者じゃなくても。世界中どこにいても。ひとつの才能と切り口で。
協調性や人としての部分を後回しにして、彼が遺したモノを全力で享受しよう。
世界は一部の富裕層や権力者だけのモノではない。そう教えてくれるステキな一本。
スティーブ・ジョブズとかアップルについて めちゃくちゃ知識ないと見...
平凡な映画
変人に憑依できる爽快なエンタメ
エンディングで実際の人物の役者の写真を比較して見せていることからもわかるように、2016年にダニーボイル監督で制作された同タイトルの映画と違い各役者がかなり本人に似せてきているなというのがまず最初の印象。後半に登場するジョナサンアイヴなんてもう、僕個人的には黄色い歓声をあげそうになった。
スティーブの奇人変人ぶりをネガティヴに描くことを極力せず、とにかく爽快なエンターテイメントに仕上がっていることは評価できると思う。これならApple製品についてもスティーブの変人ぶりについても深く知ることなく映画を楽しむことができる。
映画的な演出に感動するようなことはなく、「アシュトンカッチャーすげぇ」ということ以外強い印象は残らないためハッピーデートムービーカテゴリーに入れたいと思います。
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