「名場面の再現集」スティーブ・ジョブズ(2013) 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
名場面の再現集
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スティーブジョブズの人生に起こった名場面だけを切り取ったような構成で、その背景がさっぱり描かれていなかった。そんなのみんな知ってるんでしょというような意図なのかもしれないのだが、アップル1で一体何ができるのか、どのようにユーザーに届いたのかとか、ジョブズが開発予算で主にどんなことに無駄遣いをしたのかとか、不明だった。そういった当たり前と思われるような事でも面白く描くのが腕というものだろう。ガッカリである。
また、パソコン通信からインターネット、ブロードバンドへの通信の展開にも全く触れていなかった。
そういった背景を語らずに場面場面をつなげられても、ドラマとして成立していないのではないだろうか。
あんな自分勝手な男が最終的に子宝や家族に恵まれて過ごしていたのも腹立たしかった。孤独にむせび泣いてただ機械や道具にうっとりしたまま死ねばいいと思った。
役者さんは頑張っていたのだが、つまらなかった。
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