「楽しかった」アメイジング・スパイダーマン2 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
楽しかった
友達の、社長の息子は一体なぜピーターと絶交状態にあったのか、とか、エマ・ストーンのお父さんの関係など、前作からの続きに当たるエピソードが、前作をすっかり忘れてしまっているためさっぱり分からなかった。そのため、それを理解した上で展開されるドラマに感動的な演出がなされていてもまるで感動的な気分にならないのだった。けっこう面白そうだったので、この前テレビで放送したのを見ればよかったと後悔した。
ピーターのお父さんの謎を解くために、地下鉄駅を探し当てるところはすごくワクワクしたのだが、命がけで送ったデータがただの動画だったことにズッコケた。手紙かメールで充分だろ。何か研究のキーとなる重要ファイルで、それで画期的な成果がなされるとかないのかな。それに仰々しく地面が割れて地下鉄車両が現れた割に、動画を確認しただけでその他何もなかった。
エマ・ストーンが就職したはいいけど、いきなり会社に睨まれるような事になり、この先どうやって仕事するのかと心配していたら、留学をすぐに決定していて、それは随分前から準備していたようで、しかしそれは仕事人としてどうなのかと思った。腰掛みたいなのを前提とした就職だったのだろうか。
最後、サイ男にスパイダーマンのコスプレをした子供が立ちむかうのだが、ただコスプレしているだけで何か策があったわけでもなく、単なる無謀な行為だったため、バカなガキかよと思った。彼の勇気には全く感心できなかった。スパイダーマンも叱った方がいいと思う。
アクションはとても楽しかった。
ジェイミー・フォックスがエレクトロになったら、元の顔とあんまり似てなかった。実態があるのかないのか、電気になって電線から電線に移動できていたので、最後スパイダーマンに電気を当てられた時は電線に逃げればいいのにと思った。そういうものではないのかな。