「荒みすぎ」恋の渦 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
荒みすぎ
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闇金ウシジマくんに出て来そうな男女の気持ちの行き違いを室内のみで描いていた。恋愛の関係が支配と被支配で成立していたのが寒々しく恐ろしかった。ちょっとしたボタンの掛け違いで一瞬で殺し合いになりそうな怖さがあった。そんな中で、兄弟や地元仲間だけが理屈のない信頼やつながりとして描かれているところに救いがあった。
携帯やスマホといった、目の前の現実とは違った現実として、目の前の現実を圧迫している感じがした。
日々の生活の地獄を描いた傑作。
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