セイフ ヘイヴンのレビュー・感想・評価
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まさかの
この脚本は…まあ、なんというかオマケまで付いてくるというか、ちと???な作りになってた。
良質なサスペンスだと思ってた。
主人公が殺人犯なのかと思ってたら、一変、刺した相手はDVの元夫で、しかも病的に主人公に執着し、刑事という職を悪用するストーカーだった。
彼の正体が明かされた後は、特有の緊張感が漂うものの、有り体のサスペンスだと思っていたのだが…。
同時進行で語られるテーマが、家族の再生だったりと全く正反対のものが描かれる。
だけでなく…。
ゴーストまで出てくるものだから、盛りだくさんだったわけだ。
だが…。
ゴーストの登場に関しては、なくてもいいのではと思う。
あの手紙だけで十分だと思ってたところに追撃なので、異物感が強かった。
後は…あんな至近距離で発泡して返り血を浴びてないってのが最も大きな違和感だった。
第一級殺人罪で小さな町に逃亡してきた女。 町で暮らす妻を癌で亡くし...
ベタなニコラス・ラブストーリーにサスペンスを加味、そしてまさかのファンタジー!?
お馴染みニコラス・スパークス・ラブストーリー。
映画化相次ぐすっかり人気作家の印象だけど、正直作品は凡作だったり未公開だったり微妙なもの多いが、本作は案外悪くなかった。
雨の夜、何かから逃げるようにバスに乗る一人の女。
のどかな港町に辿り着く。
職を得、住み始める。
妻を亡くした二人の子持ちの男と出会い、恋に落ちるが…。
別にネタバレではないが、冒頭のシーンでヒロインが何かしらの事件に巻き込まれた事は分かる。
過去を捨て、新たな地で見つけた本当の恋。
相手の男にとってももう一度の恋。
過去を背負う男女のラブストーリー…だけだったら飽きていたところを、サスペンス要素とびっくりのオチで箔が付いた。
女を執拗に追う刑事。
たった一人で地道に調査を続け、職務を全うしようとする姿に天晴れ!…とでも言おうと思っていたら、
許可ナシに全国にヒロインの手配書を送り、勤務中に飲酒。
ある手掛かりを見付け、遂にヒロインの居場所を特定する。
実はこの刑事は…!
全て終わってラスト。
ヒロインに男の亡き妻から手紙が。そこに同封されていた写真には…!
まさかのファンタジー!
そうか、この映画は、ヒロインが新たな幸せに出会うまでだけじゃなく、男がまた愛する女性と出会うまででもあったのか、と。
確かにチープなメロドラマではある。
刑事が作った手配書の写真とヒロインの変えた髪型が偶然にも一致、正当防衛ではあるにせよヒロインには全くお咎めナシなどはちょっと不可解。
でも思ってたより良かったし、ジュリアン・ハフの魅力に免じて。
予想通りでよかった
ニコラススパークスの作品はたくさん読んだり見たことがある。これもまた同じようだけど今までになかったような雰囲気があってよい。
やっぱり彼は海辺が好きなのかな?
ジョーが出てきたら、お願いだからこの人が死んだ妻であって欲しいと期待してたら見事にそうだったからよかった。
キャスティングはいい。音楽もいい。
でもちょっと気になるのが、明らかにすぐにジョーが死んだ妻だって分かってしまうこと。
写真なしでも忘れるな
映画「セイフ ヘイヴン」(ラッセ・ハルストレム監督)から。
冒頭、あれ、作品、間違えちゃったかな?と呟きたくなる展開に、
ハラハラドキドキしていたら、期待どおりの流れへ。(笑)
全体的には、私好みの結末で終わって、ほっとしたところ。
今回選んだ「気になる一言」は、悩んだ挙げ句、
亡くなった母との想い出を大切にしたい、息子の台詞。
日本でも家族で遊びに行くと、みんなで記念に写真を撮るが、
そんなシーンに使われた親子の会話。
「なんで写真撮るの?」と訊ねる息子に対して、
「想い出を忘れないようにだ」と父親が答える。
そんな父親の考え方に不満を抱いたのか、
「写真なしでも忘れるな」と息子が言い返すシーン。
幼いけれど、母親の想い出がいっぱい残っている息子は、
父親が他の女性に心が動いていることに不安を感じて言い放った。
父と母は、愛し合って結婚し、ケンカをして別れたわけではない。
そんな簡単に、母親のことを忘れている(ようにみえた)父親に、
彼なりの反抗だったと思う。
私たちは、ついつい写真やビデオを撮り、想い出を残した気になるが、
実は、写真も撮らず、自分の目で視た楽しい瞬間を、
心の記憶に留める方が忘れないのかもしれないな、と感じた。
人間って、五感を使って記憶できるんだから。
詰め込みすぎな感じ・・・
ラッセ・ハルストレム好きなのでとりあえず見てしまう。
最初はサスペンス、途中で素敵な田舎の港町の暮らし、でも最初のハラハラサスペンスが徐々に追いついてきて…というお話。
うーん、サスペンスな背景にほっこり家族話が絡み、まではいいんだけど最後にファンタジー色まで加わってしまうわで、何というか詰め込みすぎで中途半端な印象を受けてしまうのがとても残念。
ファンタジー&サスペンス
冒頭の数分。暗闇の中追われ追う者のスリリング且つ閉鎖的シーンから、一気に山あい緑豊かな一本道をバスが走る遠景の美しさの切り替えにのっけから引き込まれました。
それからラストまでに2度程、予想外のシナリオに!!とさせられて^^;
2時間弱ですが、淡々としてない分シーンの色んな表情を楽しむ作品と言えそうです。
テーマはやはり愛。
相手を生かすのも殺すのも愛の表裏。後半、瞬く間にサスペンス調になりハラハラしましたが一件落着後の展開は嘘のように穏やかな波の再来、そして主人公達が満たされていくように観る私達も大きな愛に包まれていきます。
男女のそれだけではなく、ファンタジーを超えた愛の形は実際にあり得ると信じている方です。
森や海に刺す陽光の美しさ、お祭りの華やぐシーン、主人公二人の互いを想う横顔…時折流れる音楽♪魅力的な要素も多かったですね♪
ニコラス スパークスのファンであれば間違いなく楽しめる作品
ラブストーリーだけじゃない。
スリルとサスペンスと…心温まる…ラストだけはぐっとくる!
小さな港町にやってきた女性が、最愛の妻を亡くし、失望をしながらも2人の優しい子供たちに支えられながら商店を営む男性と恋に落ちる…しかし、女性は逃亡中で、徐々に危機が迫り、その真実を知ったときに二人は…
っていうのは、よくある映画紹介に書かれていることですが、いやー、最初の最初からサスペンス色満載。
オープニングの東海岸の朝焼け?の景色はとてもキレイだったな…と思いきや、最初の最初からケイティが明らかに殺人を犯した風(あくまで風なのがバレバレ)で家をでて、向いの家に、そこからは警察が追うのを逃れて、アトランタ行きの長距離バスへ…。
わけあり感が満載なオープニングに、2人の純愛よりもどちらかというとサスペンス感が強かったのが、事前情報と違いすぎてなんだか拍子抜け。
その後ケイティはアレックスと徐々に親しくなっていくわけですが、そこに子供たちの姿がとても効果的で…名前が思い出せないのがとっても悔しい!女の子は、母親の記憶が少ないということですが、とってもおませさんで積極的。アレックスとケイティが最初に話すきっかけになったのも、一緒にビーチにいったのも、最後の大事件もこの娘が絡んでいて、とっても天真爛漫でキュートな感じが良かったです。男の子は母親の愛を受けてそだったのでしょうね、とっても閉鎖的でくよくよしている父親と距離を置きながらも、自分が母親離れができないって感じがすごく心優しい感じがしてよかったです。そんな2人の子供に支えられながらわけありの恋愛はとても純粋に進む…のですが、その合間合間にちょいちょい、サスペンスの進行があり、なんだか違う映画が突然合間に差し込まれたかのような感じがでるほど、違和感が繰り返されたのがとっても残念でした。
とくに、ケヴィンがケイティの脱出した家でお酒を飲みながらメモを発見するシーン(っていうかその前の捜査の中で、独善的なすがたからかなり気づいてはいましたが…)からは、もはや伏線が伏線にならない感じで、そこからのサスペンスのサンドイッチはもはやうっとうしい限り…。唯一ケヴィンのアル中の堂に入った演技は秀逸でしたが。
そこからは、ケヴィンがケイティの居場所を見つけ出しつつの、同時にアレックスがケイティの秘密に気づいて、破局しかけてのおやくそくの復縁…からのケヴィンの起こす事件と、ぎりぎりの線で4人は助かる…て言うのも想定の範囲内過ぎて、もはやサスペンスなのかラブストーリーなのか…というしらじらしい感じも出るほどでした。
ただ、最後の母親が残した手紙をケイティに渡してからの最後の5分は個人的には秀逸で、ジョーがなぜケイティをたすけてきたか、なぜ、アレックスとケイティを結ぼうとしてきたか…、祭りのときに見せたジョーの悲しそうな表情…この伏線はサスペンスに隠れて気づかず、本当に泣きそうになりました。
と、いろいろな要素を放り込みっていう感じは非常に強いですが、最後の5分ですべてを白紙に戻して、「見てよかった…かも」と思える映画です。
深まる秋には、この映画で思いっきりロマンス体験をしようよ!
ボストン郊外で起きたある事件の描写から始まるこの作品、非常に緊迫感のあるファーストシーンを持って来た事から、作品の流れがテンポ良くなり、あっと言う間に観客の心を物語の中に引き込んでしまう。
この辺りの作り方が非常に巧い演出で、流石はラッセ・ハルストレム監督だと納得した。
「親愛なるきみへ」「きみに読む物語」「一枚のめぐり逢い」などのベストセラー作家ニコラス・スパークスの原作を映画化と言う事で、またいつも通りのお涙頂戴の三文小説の映画化かなと思ったが、この映画は予想に反して面白いラブストーリーだった。
ファーストシーンも面白かったけれども、ラストも意外性があって「?!?」と言う感じで、これは賛否の分かれるラストシーンになっているかも知れない。
しかし、今まで映画化されて来たニコラス原作の作品の中では1番良い作品だったので、満足感が残る作品だ。
ラブストーリー+サスペンスの要素を盛り込んだこの物語は、毎度描かれるニコラスのベタ甘のラブストーリーから、スパイスの効いたパンチのある作品へと様変わりしていて、この辺りは、「砂漠でサーモンフィッシング」が単なる甘美なラブストーリーで終わらなかったのと同様に、ハルストレム監督の腕の良さと言う事なのだろう。
この映画はボストンからアトランタを経由して、ノースキャロライナ州のサウスポートと言う小さな港町を舞台に描かれている。
アメリカ大陸を縦断してこのスモールタウンを舞台に物語が展開していくのも、自然の美しさで溢れる画面が堪能出来て、とても綺麗な映像描写になるので、映画の映像的にも、魅力のある作品だ。
ヒロイン、ケイティーを演じるジュリアン・ハフもとてもチャーミングで、トム様と共演した「ロックオフ・エイジ」とはまた違った魅力ある芝居で、これから日本でも彼女のファンも増えるのではないだろうか?
そして彼女のお相手のアレックスを務めるのは「トランスフォーマー」シリーズのジョシュ・デュアメルが好感の持てる、シングルファーザーを熱演しているのも見所の一つだ。
そして、忘れてならないのがアレックスの2人の子供達だ。とてもハートフルで、こんなシングルファーザーの元へなら、ゴールインしても良いのでは?と思わせてしまう所も良い感じで、この秋にデートで観るならこの映画をお薦め出来そうです!セイフヘイヴン(安住の地)に相応しいサウスポートの町、絶対訪れたい町の一つになってしまいました!
さすがラッセ・ハルストレム
『ギルバート・グレイプ』『ショコラ』でお馴染みラッセ・ハルストレム監督作品。ただ彼にしては珍しくサスペンスタッチ。
序盤は若い女性が見知らぬ街にやってきて、ゆっくり解け込む展開。ゆっくりまったりの構成はラッセさんらしい。
けど後半、徐々にサスペンス色が深まっていくのはちょいありがちかな。やっぱりここは揉め事よりも男女間のふれあいに迫ってほしかった。ぶっちゃけ、元夫のエピソードなくてもいけそうな話だし。
しかしラスト5分のどんでん返しはなかなか。エンドロールでしばらく立てないくらいの良い締めだったな。これはやられた~って感じ。
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