「ながーい列車」スノーピアサー mg599さんの映画レビュー(感想・評価)
ながーい列車
地球がまた氷河期になってしまった近未来。白い雪原を疾走する列車のなかで、強烈なヒエラルキーのもと生き残った人類が生活している。
最後尾の人々は圧政下のなかにいて、人々は先頭に進出しようと、つねに考えている。
フランスのコミックが原作らしいが、オリジナリティにあふれた映画になっている。
ポン・ジュノらしいというのが、まだよくわからないが、人間を見つめる厳しい目はいままでの映画と同様である。
ハリウッドに進出して大きく変わったのは、その描写である。列車中の戦いも迫力満点だし、ラストのスペクタクルもいうことなしである。
役者陣は、安心のソン・ガンホはいうまでもなくいいのだが、クリス・エバンスがいままで観たことのないような芝居でポン・ジュノの期待に応える。
クール・ビューティ ティルダ・スウィントンは出っ歯の入れ歯を入れて熱演。なお、スウィントンはもうひとつ役があることをポン・ジュノが公表していて、それを知らなかったら見過ごすところであった。もうひとつの役はたぶん...。
韓国の監督はアメリカでも自分らしい映画を撮っているのが、単純にうらやましい。
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