劇場公開日 2014年2月7日

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「映画としては120点だが、ポンジュノとしては」スノーピアサー lotis1040さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5映画としては120点だが、ポンジュノとしては

2014年2月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

悲しい

そう、映画としては120点。
息もつかせぬというのはまさにこの作品。
アクション映画としてもSFとしてもすばらしかった。
何よりも役者がすばらしい。
ソン・ガンホ、コ・アソンの親子(?)コンビもよかったが、ティルダ・スウィントンの異才っぷりもなんとも言えない。

明らかに日本の原発を意識して作られた作品だが、その辺も含めて全人類向けのシニカルなギャグは健在。
さすがポン・ジュノといわざるを得ない。

しかしながら、ポン・ジュノの映画としてこれはどうなの?って部分も結構見受けられる。
ポン・ジュノ臭さというか、それが薄くなっている。
ある意味別の監督がやっても一緒ではないかと思ってしまうくらいに毒っ気が抜けてしまった。
それがちょっと残念。
ポン・ジュノはうまい。けれどもそれだけになってしまったらポン・ジュノである必要がない気がする。

lotis1040