劇場公開日 2014年2月7日

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「イビツが生み出す至高の映像体験」スノーピアサー ロロ・トマシさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0イビツが生み出す至高の映像体験

2014年2月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

興奮

歪。イビツです。何が歪かって、このアンバランス加減ですよ。
ハリウッドにポン・ジュノの韓国パワーを落とし込むと、こうもセオリーが通用せず、予定調和が成り立たないのか?という。
じゃあこの映画との比較対象を何か持って来い!一体これのどの部分が調和じゃなくて何がセオリーじゃないんだ?と問われると、これだ!と一口には云えませんけども(ごめんなさい)。
まあ多分、観てもらえれば自分の云わんとしてることが少なからずは分かってもらえると思うんですよ。「え?その分量でここに力入れて、そっちは結構サラっと描いちゃうの?」みたいな感じ。
んー、何ですかね。アメリカと韓国の文化みたいなもんが噛み合ってないというか。噛み合わせが悪いというのかな。
やね、だからつまんね!て云ってる訳じゃないですよ。このバランスの悪さがたまんねえ!てことです。

それとね、こう、韓国映画を観ている様な錯覚が起きるんですよ。つか錯覚じゃないですね。韓国映画だなこりゃ。ソン・ガンホが跳ね回ってる時点で韓国映画だわ。正真正銘。うん。
ポン・ジュノ作品だけじゃなくて、あの、韓国映画を観ている時に感じる、独特のカオス感と云ったらいいのか。もう、あの感じ。あれがまんま漂ってます。ハリウッド俳優の出てくる韓国映画です。
それででしょうか、それが不思議な化学反応を生み出してるんですかね。ある意味で、ある部分で、歯車が機能してる、みたいな。

で、ここまでストーリーの内容に全く触れずに来ましたけど、そこまで書いてると長ったらしくなるので、ここまでにしておきます。全く参考になってないと思いますけど。

いや、でもね、「まるで誰も見たことのない未体験ゾーン!」と表現すると云い過ぎかもしれませんが、このアンバランス感にはハマりました。はい。

ロロ・トマシ