劇場公開日 2014年2月7日

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「水族館ならぬ寿司族館」スノーピアサー 唐揚げさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0水族館ならぬ寿司族館

2021年8月7日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

興奮

知的

化学薬品の散布により氷河期に突入した地球。
生き残ったものたちは一つの電車に乗り込んだ。
前方車両は上流階級、後方車両には下層の人間たち。
日々上流階級の人々に酷使されていた下層の人間たちは車両を乗っ取りより良い暮らしを手に入れるため、先頭車両を目指す。

ポン・ジュノ監督のハリウッド作品。
化学薬品散布で…ってのもグエムルっぽい。
ソン・ガンホ-コ・アソン親子もグエムル以来2度目。
ポン・ジュノにしてはあまり評価が高くないので、期待値低めでしたが、普通に面白かった。
ただ、ツッコミどころはかなり多い。
反乱は何度も起きているらしいし、起きることが予測できるのにセキュリティガバガバだったり(これに関しては後から何故か分かるが)、翻訳機も使ったり使わなかったり、人種のバラツキもおかしいっちゃおかしい。
未来科学SFともなると、多少アラが出てきてしまうのはしょうがないかなと。
ノーランくらいじゃないと完璧には作れない。
プロテインバーの中身は日本人にとってはオェかもしれないけど、国連も注目してるように欧米では既に一般的な高タンパク源なので、(当時は意図してなかったかもしれないけど)ナイスですと言いたいです。

途中の子供たちのところあたりはブラックコメディっぽかったけど、アクションシーンは緊迫感がえげつなく、重苦しい感じは守っているハリウッド韓国映画。
やはり日本の話題が出てたので少し↓
・熱心な仏教徒設定⁉︎
・チッキショ
・sorry. 大丈夫です?大丈夫👌
・寿司を食べてる欧米の方々があんまり美味しそうではない

気候変動、環境問題、人口爆発、食糧危機、格差社会、戦争…etc
線路は続くよどこまでも。電車は人生であり世界であり。
氷河急行を使って、様々な社会問題を一つの箱に収めた発想力と力量は素晴らしい。
モヤモヤする終わり方だったけど、CGや世界観もそこまで気にならず楽しめました。

唐揚げ