「ハリウッドを利用しまくったポン・ジュノ」スノーピアサー Pegasusさんの映画レビュー(感想・評価)
ハリウッドを利用しまくったポン・ジュノ
ハリウッドという立場を利用したポン・ジュノの笑い声が今にも聞こえてきそうな作品だった。
列車の中での「格差」という設定が上手だし、地球温暖化や食料危機、洗脳、クスリ、貧困地域の子供の労働などの現代社会の問題を色々混ぜ込んである。
列車内の戦闘はザ・韓国映画ともいえる胸糞バイオレンス描写が健在。しかもかなり胸糞だから戦争という社会派的要素にもなっている。
最初あたりは「ポン・ジュノらしくないな」と思って「やっぱりハリウッドは思うように作れないのかな」とか考えていたけど、革命が始まってからはやっぱりポン・ジュノ節全開でコメディと社会派を完璧にブレンドさせた作風には感嘆せざるを得ない。
意外と評価低いのはめちゃくちゃな展開が多いからだと思うけど、それこそがポン・ジュノ流の娯楽性。『オクジャ』もそうだったけど、ツッコミどころをあえて作ってあって笑えるし純粋に楽しいんだよな。
ポン・ジュノのハチャメチャアクションは個人的に大好きです。
っていうか、ソン・ガンホめちゃくちゃカッコよくね?
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