「設定が映画向きでない」アップサイドダウン 重力の恋人 チャーリーさんの映画レビュー(感想・評価)
設定が映画向きでない
まず、キルスティン・ダンストのファンとして一言。この映画では、彼女の魅力が引き出せてない! それが残念!
そして、映画ファンとして一言! この設定は映画向きではない! それが残念!
えっと、上向きと下向きの二重重力が支配する惑星で、上下に引き裂かれた二人の恋愛ものというSFなのですが、これ映画の映像向きではない設定だと思いましたね。なんといっても、いろんな場面で、上に人が張り付いているわけで、そっちにばかり目がいってしまって、登場人物から視点がずれてしまうんですよ。この映画的無理を、あまり意識しないで作っているように思えて、それが残念でした。冒頭の方で上の世界に住むキルスティン・ダンストのダンスシーンなんかがあるんですけど、そことか、キルスティン・ダンストの踊りよりも、上に張り付いている(つまり下の世界の人々)人がチラチラと映るから、そっちに目がいってしまうんですよ。それに、ダンスシーンそのものの演出もあんまりうまくないし・・・
あとは、単純に、もうちょっと二人の心の機微を丁寧に描いてほしいなぁと。これは設定の問題でなく、脚本かなぁ・・・
うーん、キルスティン・ダンストを見て幸せな気持ちになるかなぁと期待して観たんですけど、私的には残念な経験になってしまいました、はい・・・
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