後宮の秘密のレビュー・感想・評価
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もう少しひねりが欲しい
自分の人生を狂わせた王家への復讐を、 自分の血縁をトップに据えるという最高の 終結に持っていったわけですね。 それでも最初はいい妻を目指そうとしていたものの、 だんだんととにかく息子だけは守ろうという 信念にそって、 周りの男たちを手玉に取って利用していく。 しかしその姿は対立していた姑と同じ道であるわけで 完全な安寧などは訪れることはない。 一人の女がだんだんと魔物のように成長していく姿を 追ったのはいいとして、 十分エロイのもいいとして。 もうすこしハラハラさせるようなサスペンス要素と 緊張感があれば面白くなったのにと もったいなくも感じる。 主演の女優さんはアカデミーとカンヌ受賞した 半地下の家族でも艶っぽい場面を演じています。 他のドラマでも可愛らしい顔とは裏腹に 一筋縄ではないかない、 毒婦だったり貞淑な妻から変化していく役だったりが多く、 注目して追うのも面白そうです。
後宮を震わす愛憎劇
DVDで鑑賞。 朝鮮王朝物はもはや韓流のテッパンだなぁ、と。連ドラでも面白いのがたくさんありますものねぇ…。 というわけで、R指定ながら韓国で大ヒットしたという本作を鑑賞しました。 宮廷を舞台にした愛憎劇が、かなり生々しい描写と共に描かれていて、攻めてるなぁ、と思いました。 官能シーンがたくさんあるのを期待していたのですが、想像していたほど分量が無かったので、ちょっと期待外れでした(笑) でも、それぞれのシーンは結構エロかったので、そこは大満足でした(笑)
美しさとエロさは紙一重
韓国、後宮の物語。 様々な愛の物語が形を変えて語られる。 親子の愛は、粘着質である。 気が付けば、嫌悪したはずの愛と そっくりそのまま同じ形のものを自分の子に授けている。 首をすげ替えるように上はくるくると変われども、変わらないのは下働きの者たち。 彼らは『風が吹く』といいます。 風が吹くようにいつの間にか上に座るものが変わる。 実際に王宮を動かしているのは誰なのでしょう。 歴史が繰り返すように 人間が作る愛の形も、歴史と同じように繰り返し、 とても異質、とても異端、なんてものにはならないのでしょう。 誰もが同じ素質を持っているのです。 これを見た人は誰でも同じような、素質を持っている。 ベッドシーンが大量です。朝一に見たのでちょっと胃もたれしました^^;
命がけで子を守る母親は素晴らしくも残酷だ
韓国映画は、年に1〜2本、とんでもない作品が公開されるので、
楽しみにしている。
特に、画面から香ってきそうなまでの、生々しいまでの暴力描写が、
印象にある。欠損部位の特殊メイクも素晴らしいし。
今回は、韓国にて最高レートがつくような、官能描写ということで、
ラスト・コーションに匹敵するような、表現、が鑑賞できるのかという、
期待もあった。(ラスト・コーションは違う国の映画だが)
この時点で、間違った入り方をしていたと、今になれば反省している。
この映画は、時代劇なので、多少の知識がある方が良い気がする。
水刺間(スラッカン)等の名称や、その頃の宮廷の役職名や、
役割が分かると、良いかなと。
大長令(チャングムの誓い)をちょこちょこ観ていたおかげで、
なんとなーく分かったが。時代が一緒なのかは不明。
物語の肝は、官能描写等ではなく、一人の女性が王室の中で、
どのように生き残るのか、また、どのように復讐をするのかにある。
公式ページにも書いてあったのだが・・・。
復讐のため、かつ生き残るために、また子供を守るため、
主人公ファヨンは残酷なまでの策を用いてゆくが。
そんなファヨンを愛してしまった男達が、哀れでならない。
ファヨンの真意や心変わりを推し量れなかった、男達が間抜けなのか、
それを上手く隠し通したファヨンが素晴らしいのか。
王より贈られたかんざしは、素晴らしい使われ方をしている。
ファヨンの心情を一発で表しかつ、残酷な策の為の道具として使われる。
他方で、何て事のないセリフが、後で重要な意味を持ってきたり、
一瞬たりとも気が抜けない。こういう作りは、本当に素晴らしいと
感じる。こういう丁寧な作りをされている映画は、本当に好きだな。
また、韓国映画の伝家の宝刀といえる、二段落ちは健在だった。
展開としては、読めそうなところだが、まさか、そこに持って
ゆくのか・・と楽しませてもらった。
正直なところ、官能描写はそこまででもないかなと。
同じ韓国映画であれば、「ハウスメイド」の方が、
官能的な表現としては、素晴らしい気がした。
あくまでも個人の好みにはなるが。
最後に、この映画での暴力描写も案外エグいものが多かった。
あえて、見せつけはしないが、ワンポイントで上手く使われていた。
例えば、拷問、秘密の地下室、爪の間に刺さっている竹の器具等々。
時代劇かつ韓国映画なので、観る人を選ぶ映画である事は確か。
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