人類資金のレビュー・感想・評価
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森山未来君が光る
うわさの戦時中のM資金があって運用されていたと言う設定で、中枢で動いている資金は泥まみれな使い方されている。それを正す人達が色々な妨害に会いながら人類に有効的な使い方をしようと戦う物語なのだが豪華な俳優陣だが本当に必要な人達だったかは疑問です。特に香取信吾君は必要だったか?でも国連の議場で森山君が必死に映像で自国の現状を訴えかけ、そんな処に人類資金をと演説する場面は感動ものでした。
押してもダメならもーダメだ
映画的な面白味はない。名優の演技合戦という感じ。でも、香取は蚊帳の外。佐藤はベタなオヤジギャグ(「留学?」「エキマエ」)を言ってもカッコイイ。森山は国連で英語の演説。原作者・福井の言い分は分かるが、世界は経済を中心に動いている。オバマもプーチンもそれには対抗できない。日銀が何兆円為替介入しようが世界のマネーには勝てない。政治も経済によって動く。だから、内容は分かるから演説はもっと短くして。観月はテレビドラマでのコメディエンヌを返上して美形を演じている。豊川は懐中時計をみるだけでOK。石橋は存在だけでOK。監督はヒットメーカーとして大作を任せられることが多くなった。それとともに冒険ができなくなった。佐藤とコンビを組んだ「トカレフ」はなんじゃこれって感じだったのに。手かせ足かせ頭かせで自由に撮れないんだろうな。そんな状況でも監督には”なんじゃこれって”やつを観せてほしい。
意外にも主役は・・・
厳しい査定のもと、有資格者とみなされた個人や企業に対し有利な条件で資金提供されていると噂される“M資金”を巡る攻防を描いた物語で、その規模は国際的。 役者の顔ぶれも凄い。 ただ、これだけ見知った顔が並ぶと、逆に話が嘘臭くなる。それぞれが定位置に収まり過ぎて、面白みもない。 ただ、金融ブローカーを名乗る詐欺師役の佐藤浩市が主役かと思っていたら、意外にも謎の男“M”の部下を演じた森山未來がホンモノの主役で意表を突かれた。 守山未來演じる石優樹は、実は意味もあってのことなのだが、感情を押し殺した目で喋りのトーンが低く、物語に重みと現実味を加えている。作品が上っ調子になるのを堰き止めた功績は大きい。しかも、なかなか動きがよく、アクションもこなせるところを見せた。 もうひとつ特記したいのがカメラだ。どのカットも次のカットに繋がる目的意識を感じる。登場人物が写っていなくても、その意識が伝わってくる。 金融界の専門用語が出たり、話がややこしいところもあるが、スケールの大きな群像劇として楽しめる。 思いがけないラストは泣ける。
C資金ください。
またもや大変失礼ながら、自分の気持ちに正直に言うなら、
阪本監督、やっぱり今作も面白くなかった。
面白くないんだけど、テーマは分かるし、別に悪くはない。
描き方、話の持っていき方で幾らでも面白くできそうな本でも、
実は資金が足りませんでした…ってことなら何も言えない^^;
ある意味もったいないというか、でもやはり難しい分野だしね…
エンターテインメントと社会経済のしくみを巧く両立させて、
さらに低予算で映画を仕上げるなんてことは、やっぱりムリか。
こうなったらM資金投入!?…香取くん、キミの力じゃ及ばない?
こういう話には全く疎いので、そもそもM資金って何よ?という
段階からの鑑賞となった。分かり辛いのもあるが、やたらと地味。
唯一理解できそうなのが主人公の真舟(佐藤)で、この人って最近
出ていない邦画はないんじゃないか?と思うほどによく見かける。
今作も監督との連携プレーで巧く立ち回っていたけど、
やはり陰の功労者というか、ほぼ核の演技は森山未來の独壇場。
クライマックスはラストの国連会議場での彼の演説になるのだが、
聞きとり易い上に巧い!見事に与えられた役と仕事をこなしている。
オダジョーのふざけた風貌も似合っていたし、役者はそれぞれの
立場を理解?しながら暑さ寒さに耐えて(!)頑張っていたと思う。
PDAが、それだけで貧しい国に総ての幸せを運ぶとは思えないが、
M資金のそもそもの目的を果たそうと尽力する人々には賛同する。
何でも金で解決しようと謀る先進国に真の豊かさとは?の警笛を
鳴らすラストがとてもいいのに、地味に終わっちゃった〆の演出。
お客さん、ほとんど残っていなかったわよ…。
(映画資金ということでC資金なんていうのはどう?ぜひ下さい!!)
眠くなる余裕もないほど難しい。
頭が悪い私には難しすぎた。金融のかなりの知識を要する。もう少し解説的な物がほしい。ものすごい場所やシーンがたくさんあっただけに勿体無い。森山未來、佐藤浩市の演技は素晴らしかったけど香取慎吾は、あれでいいのか…?と思ってしまった。
もう一度観るつもりが、どうでもよくなる映画
2時間ちょっとで理解するには内容が難し過ぎます。
ドラマ化して、内容を理解した上で、映画化すべき作品です。
まず、題名が難し過ぎます。
最初、『人間資源』かと思い、会社のトップハンティングの話かと想像しました。
だけど、題名が微妙に違うように感じ、『人類資源』という日本映画にしては珍しい、エイリアンの話かと思いましたが、
役者がシリアスな感じの人ばかりなので、題名をもう一度確かめると、
『人類資金』が正解でした。
どんな意味なんでしょうか?
初めて耳にする単語です。
なんと、旧日本軍の失われた金塊の話となりました。
映画の中では、『M資金』と呼ばれ、世界を変えるほどの資金力があります。
元々は、日本がフィリピンを占領した時に手に入れたアメリカの大量の金塊です。
この金塊は、戦後、行方が解らず、闇社会に流れているという噂があり、紙幣という実態の無い貨幣とは違い、金塊なので凄い信用力を持っているため、一度、この金塊(資金)が動けば、世界を変える力があるのです。
『M資金』のMとは、終盤に、(Man)人類(人間)の略の意味だと解ります。
人類の役に立てるための資金なのです。
それにしても、マンとヒューマンの違いが、よく解りません。
それに、人類の英語が、マンであり、ウーマンじゃないのは、女性にとっての屈辱かも知れません。
人類という基本的な英単語が、男女平等じゃないんですから。
それに、ヒューマンという言葉も、ヒューウーマンとかにはなりません。
最後に、映画の題名が、もっと解り易くて、よく耳にする単語の方がヒットすると思いました。
どちらにしても、また、この映画を観るつもりです。
資本主義社会や日本の未来を考えさせられる映画です。
そして、戦中、戦後の日本人の生き方も考えさせられます。
追伸
難しい映画なので、もう一度観ようと思っていたら、一週間経つと、どうでもよくなりました。
それが、最終的な感想です。
その程度の映画のように感じます。
以前、同じような感想を持ったのは、洋画『クラウド アトラス』です。
おどろいた
結構好みの俳優陣と壮大なテーマに惹かれて足を運んだのだが、ある意味驚きの連続であった。 脚本と編集とカメラワークに違和感を覚える場面も多々あった。 どのシーンも唐突にはじまり唐突に終わる感じだ。その場面状況は役者の長ゼリフでの説明に頼りっきりで、流れが全くもって強引この上ない。 演技の力量の差こそあるにすれ、俳優陣は仕事をしっかりこなしてたと思う。特に森山未來の演技は素晴らしかった。 それだけに、もうちょっと何とかなったのではないかと思える非常に残念な作品であった。
この映画自体が「M資金詐欺」だ!
こういう映画に満点入れる方って、なんで他の映画のレビューが書かれてないんだろう… それはさておき。 壮大なスケールの話なのに、そこそこ予算を使っているのに… ぜんぜんワクワクしない。 物語の流れも強引で無理がありすぎ。 劇場では、もともと少なかったのに途中で席を立つ人が多かったので、最後は貸し切り状態でした。 ガマンして最後まで観たけど、自分も途中で退席すれば良かった(^.^;
何が言いたいのだろうか…
途中で帰ろうかと思ったほど、内容が無い作品だった。 原作は読んでないが、原作者も脚本に加わっているのなら、元々が面白くないのだろう。 タイトル名も…邦画らしい。
世界を変えるには甘過ぎる
いつもよりさらに長文になります。すみません。
佐藤浩市、仲代達也をはじめとした豪華キャストに加え、
V・ギャロやユ・ジテといった国際色ある顔ぶれ。
ロシア、東南アジア、アメリカそして日本での4ヶ国ロケ。
邦画では初の、NY国連センター内部での撮影――
骨太なスケール感を打ち出した映画で期待も大きかったのだが、
残念ながら満足のいく出来では無かった、というのが個人的な結論。
まず、テンポが全体的に冗長。
固定カメラで長々と続くシーンは多かったし、
会話も一語一語噛みしめるようにゆっくり展開するので、
どうにも各シーンが間延びして見えてしまう。
時々入るアクションも、森山未来やユ・ジテらの頑張りに対して
カメラが大人し過ぎてサスペンスを感じられない。
中盤からは何度も眠りかけてしまい、内容を把握するのが相当にしんどかった。
次に、演技。
香取慎吾の演技はそこまで悪くないのだが、この役者陣と
一緒に並べるとさすがに分が悪いし、英語の発音も今一歩。
観月ありさに関しては、演技も英語もいただけない。
一方で、仲代達也や佐藤浩市の演技も熱がこもり過ぎている。
もっともこれは父親の死や息子との確執といった背景が中途半端にしか
描かれない為に、感情が空回りして見えているだけかもしれない。
ギャロとユ・ジテは――演技云々の前にキャラ設定がザツだった気が。
森山未来くらいのテンションがちょうどよかったのかもと思う。
ただ、その森山未来が堂々たる存在感を見せる終盤の
演説シーンは素晴らしかった。ここと序盤で語られることを含めれば、
この映画が言わんとしている事が理解できるような気がする。
元は物々交換の証明としての役割でつくられた『紙幣』が、
いつの間にか交換する物以上に崇められる存在になった現代。
そして今や、その紙幣すら電子データ上の数値だけの存在となった。
そんな透明な金で人々の生活を振り回す資本主義社会を批判し、
真の利益である人間自身にこそ投資をして未来を切り拓くべきなのだ、という姿勢。
この姿勢には深く共感する。
そのメッセージが集約されたあの演説には胸が熱くなったし、
ラストシーンで水の代価を求めなかった幼子の姿は、
『紙幣は所詮紙切れだ』という本質を見せつけるだけでなく、
見返りを求める事だけがすべてじゃないという優しさを感じる。
だが、甘すぎる。
最後の決着には全く納得がいかない。
PDAで声なき人々に声を与えるというアイデアはまだ良いが、
この映画に登場した小国はまだしも、電力供給すら不安定な土地に住む
更に下層の人々はどうやって“声”を発信すればいいのか?
もし彼らが“声”を発信する手段を得たとしてもだ。
それがきっかけで社会全体が変わるかと言われれば甚だ疑問である。
経済を動かすのは国連に参画している各国の思惑だけでは無いだろう。
それとは無関係の個人や企業に依る所も大きいのであって、
そんな連中のなかで「貧しい人々に投資しよう」という
聖人君子が一体どれだけいるのかと言う話である。
もっと言えば、企業と繋がって利益を得ている政治家だって居る訳だ。
国として何らかの規制を掛けようとすればそいつらから妨害がかかるし、
規制を掛けたとしても悪知恵を絞って逃げの一手を打ってくる。
イヤな奴だと言われる事を承知で言う。
手前(てめえ)の利益だけを優先する連中がこの世から消える事は決して無い。
ここで語られるのは性善説に基づいた甘ったるい理想論に過ぎない。
甘い希望は口に入れれば美味だが、食い過ぎれば胃もたれを起こす。
生半可な理想なんざ、かえって怒りを増幅させるだけだ。
もちろん、この物語はフィクションだ。
『こんな世界になれば良いのに』という意見表明以上の意味は無いのかもしれない。
だが、ファンタジーやSFでそれを語るならともかく、
本作のような現実的な設定で理想論を語るのであれば、
それなりの説得力を持って自論を叩きつけて来いと言いたい。
そんな苛立ちばかりが残る2時間20分だった。
皮肉な言い方だが、阪本監督の次回作の資金繰りが心配だ。
最近の『大鹿村騒動記』『北のカナリアたち』のように
人間にフォーカスした小~中規模作品は大好きなのだが、
本作のようなスケールの大きい映画だと色々やりづらいのだろうか。
以上。人に勧めるには躊躇する。2.0判定。
<2013.10.20鑑賞>
うーん…
期待していた分残念感が…
脚本に説得力が無い。
お馬鹿なので資本主義や株や経済の事はわからないけれど、全体的にあっさり進みすぎ?
「人類資金」というタイトルの意味はよく伝わってきたけれど、映画の謳い文句である「M資金」という折角面白い題材が、あまりに簡単に事が進みすぎて、莫大な金額が動いている、先人の残した尊いものが脅かされている、とかそういう危機感や事の重大さが、個人的にはあまり伝わって来なかった…
そもそも肝心の「世界が変わる瞬間」というのも個人的にはあまり伝わらず…
(他の方のレビューのWi-Fiは笑ってしまったwww)
ラストの水を貰うシーンが、演説で伝えたかった「援助ではなく、フレンドシップを!」を体現しているのかな…??
とにかく疑問点の残る映画でした。
キャストは豪華ですが、この物語が何故このような道のりを進んでいくのか、物語のテーマ的支柱になる要の人物を演じている香取慎吾さんが、どうしても他の役者さんに比べて演技力の時点で劣っているのがありありとわかって辛い…
何故このキャスティング…?
香取君は大好きなのですが…うーん
見応えはやっぱり森山未來さん!
独特な格闘シーンの動きのキレもかっこよかったし、何より何ヵ国語も使いこなす難しい役柄の中、特に最後の演説は凄く情熱的で、胸に迫るものがありました!
この映画で森山さんファンになりました(*^^*)
森山さん!かっこいいっす!
ひとつのチームのこれ以上ない形
阪本順治監督の自伝の、その先を見ていた。 本のタイトルは『孤立、無縁』だった。 物を作るとは、自身の態度を表明すること。 自分はこの世界の、ここに、こうして、立っていると。 それに徹する、ひとりの監督の、チームの態度に触れて、 心が揺さぶられた。 ぶれない、ということとはちがう。 態度を表明したさきにあるものに触れて、 きっと心は何度も揺れ動く。 その上で、最後までその態度を貫き通すこと。 それに触れたこちらもまた、揺れ動く。
仕方ないかな
タブーものを日本人が映画にすることは、日本映画では難しいよき事例かと思う。
日本人自身が危機管理が先進国でも一番弱く、リアリティーに欠く部分は多分にあった。
しかし、淡々と進み、言葉少なく進む展開は面白かったし、ここにあるレビューほど酷評には至らない。
PDAでの終わり方は何となくだが監督の本意ではないのではないだろうか?
資本主義への警笛が題材であろうこの映画で、あの終わり方では絵空事過ぎる。
ただ、リアリティーが故に希望を見いだせない答えでは現在の日本において、厳しすぎるのも否めない。
そもそも、資本主義の次の1手が無いのだから、今の時代はカオスと化しているのだろう。
つまり、私の解釈としては実際映画でも使われてるか不明のM資金と、資本主義への警笛はいずれも明確答えがなく、しかしそれらは意識をすべきで、絵空事の終わりに疑問を覚えさせ、自らの解釈を委ねてるとすると、この映画の終わりに納得がいく。
つまりはわりと深い映画であると自分は思う。
壮大なテーマを簡単に書きすぎてる。
小説が丁寧に書きすぎてる分、映画ではかなり厳しい。人間の背景がかけないままテーマーが独り歩きしてるので共感がもてない。俳優陣は香取慎吾と観月ありさ以外は安定感あり。特に森山未來と仲代達矢は迫力あり。
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