武士の献立のレビュー・感想・評価
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ほんわりと良い作品だった
演技がうまい役者ばかりだし温かな気持ちになる良い作品だと思うけど、エンディングで台無しだった。 前半にあまり出演していないとはいえ、途中まで安信の存在感があまり無いのが気になった。
料理だけではなく加賀騒動まで描いた作品。金沢検定にも出る!
どうせ加賀藩を舞台にした美味しんぼだろうと高をくくって劇場鑑賞しなかったことが悔やまれる。家計簿とは違い武士道をも描き、「算盤侍」ならぬ「包丁侍」としての藩に仕え、加賀騒動の悲話をも伝えてくる重厚な作品でした。 家計簿は幕末の時代、こちらは100年以上前のこと。加賀藩江戸屋敷でお貞(後の真如院:夏川結衣)に可愛がられていた女中・春(上戸彩)が、料理方である舟木伝内(西田敏行)に見込まれてバツイチながら舟木家の嫁になる物語。代々料理方として仕えていた舟木家だったが、伝内の次男・安信(高良健吾)は「包丁侍」と揶揄されるのを嫌い、剣の道に励んでいた。そこへ春が料理指南も兼ねて金沢へと嫁いできたのだった。 お貞の方と、足軽から重臣にまで出世していた大槻伝蔵(緒方直人)との密通。大槻は六代藩主吉徳とのコンビで財政改革にも着手していたものの、吉徳の死後、前田土佐守家と対立し、それが後の加賀騒動の発端となり、対立する前田土佐守直躬暗殺未遂へと繋がっていくサブストーリー。安信の親友である今井定之進(江本佑)も大槻派であり、安信も徐々に藩政改革へと傾くのだが・・・ 真如院は八代藩主金谷御殿は金沢検定必須。それが現在の尾山神社内にあり、金沢城と鼠多門橋(2020年復元完成)で繋がっている。さらに嫌疑をかけられた真如院は死刑ではなく今井家終身幽閉処分。それが病気のため金谷御殿に住まわせることになったのだ。さらに不倫相手の伝蔵は五箇山へと流刑処分を受ける。 一方の安信は騒動の後、春と一緒に能登へと食探しの旅に出て塩田(NHK朝ドラまれ参照)の塩や「いしる(イワシやイカから取れる魚醤。旨味が違う)」を見つけ郷土料理に取り入れる。料理にもブリの刺身、鯛のからむし、すだれ麩を入れた「じぶ煮」など、加賀料理が数多く登場していました。大友楼が監修か~と、納得のいく饗応料理でした。 刀を隠して家を飛び出した春のシーンだとか、海辺でイカを焼いている春だとか、もう涙なしでは見れない。加賀藩の武士の性格としても、最大の外様大名として徳川に気遣っていたり、大槻派を復職させる直躬(加賀丈史)の心意気だとか、すがすがしさも感じられる作品でした。なお、前田土佐守家資料館は片町2丁目にある・・・試験に出ます!
炊事担当の武士とその妻を扱った作品。 料理に取り組む武士の姿はなか...
炊事担当の武士とその妻を扱った作品。 料理に取り組む武士の姿はなかなか新鮮だった。 また、上戸彩が一度は身を引いたところなどはあまりにも切ない。 最後はうまく収まってよかった。
ハッピーエンドでよかったー
上戸彩さん、こんなに演技ができたのかと驚きましたー。バツイチ年上姉さん女房役がバッチリでした。
高良健吾くん、役にあっていました。
いつまでも包丁侍に対してなかなか受け入れられない様は、イジイジしているようでイラッとしましたが。
嫁に自分の仕事をしょーもないと思ってるから、しょーもない料理ができると言われてからの彼のやる気がでてよかった。
話の内容が、もっと軽く笑いのあり展開かと思いきや、歴史に疎い私はストーリーについていくのが必死でしたが、なんせ最後の終わり方がよかった!
冒頭に美味しそうなお粥が出てくるんだけど、この作品全体も言うなれば...
冒頭に美味しそうなお粥が出てくるんだけど、この作品全体も言うなればお粥のようなあっさりした味わい。 藩政改革のため命を落とす若者たち、包丁侍と揶揄される安信の心の苦悩、春に対する思い、土佐守の心境の変化など、人間ドラマに深みが感じられない。 さらにメインであるはずのお料理や食材に関してもなんかあっさり。 ただ、加賀の情緒や着物の美しさなど楽しめる部分はある。激しく心動かされることはないが、怒りを感じるほどの駄作でもない。
包丁侍なんていたんですね。
包丁侍なんていたんですね。知らなかった。 食はやはり昔から大事な文化ということ。 上戸彩さんの夫に尽くす健気さに感動しました。義母と義父もいい人で良かったです。 なんか最近、時代劇が面白いと感じるのですが歳のせい?
中途半端なノンフィクション作品
加賀藩の、賄い方を務める武士の一家を主題にした映画です。 中途半端なノンフィクション作品に共通する欠点が、この映画でも露呈します。 事件に脈略がないのです。 加賀前田家では、たしかに6代藩主の急逝のあと、前田騒動という大騒動が起きています。 その歴史的なエピソードに主人公を絡めようとして、ストーリーはムチャクチャ苦労しています。 「改革のために立ち上がろう、おー」みたいなノリなんですが、改革って何? それで藩は良くなるの? みたいな雑念が観ている側に沸騰します。 要するに、抽象的すぎるわけですね。 具体的な改革の実例を一つでも出してくれていれば、なるほど……と観ている側も得心できるわけですが。 包丁侍になる気がなかった若者が、年上女房の教育によって立派な包丁侍になりました、というだけでは10分も持たないので、時間を伸ばすためにいろんなエピソードに手を突っ込んだって感じです。 こうなってくると、ストーリーには期待できないわけですが、そんななか、上戸彩の唇が異常に膨らんでいて、こりゃヒアルロン酸の美容注射をしたんだな、と、こちらも雑念ばっかり湧いてきます。 それと、お姫様の「成海璃子」って、かわいいんですけど、ほんとヘタクソですね。セリフ棒読み。呆れました。 成海璃子はほぼ同じ役柄で「利休にたずねよ」にも出ていますが、「利休」のほうでは賢明にも、彼女にはセリフらしいセリフが与えられていません。 ってわけで、ちょっと残念なお話でした。
加賀料理の美しさ!
素材を活かしながら丁寧に作られる 日本料理はやはり素晴らしい! 出戻りの春をもらってくれたのは、 包丁侍の次男坊、舟木安信。 家の跡取りなのに、 包丁の腕はからっきし! しかし、優れた味覚と腕をもつ 春の指南により、 メキメキと上達していく。 安信は、武士としての葛藤と闘いながら、 春の健気なサポートもあり、 少しずつ、自らの役名に向き合い、 春に対しても、少しずつ心を許していく。 料理の美しさもさることながら、 安信や春の周りの人間関係と 心の変化を丁寧に描いている。
【「包丁侍」を知った作品。夫が”つまらないと思っている”仕事をしている様を見て、聡明な妻が考え、実行した事。】
聡明な妻がやる気のない旦那を上手く上手く操縦して、一人前の男にするという古典的なストーリーだが、それが面白い。 夫婦で新たな金沢料理の食材を探す、日本海側の旅の姿も良かった。 <2013年12月14日 劇場にて鑑賞>
エンディング曲で台無しに。
もう五度観ています。映画そのものの内容はいいし、サヨとヨシノブの棒読み感も気にならないくらい他俳優は名演技。でも、あのエンディング曲! 映画に全く合ってないし、ほんとに台無しになりました。あのエンディング曲でなかったら、個人的には満点です。
置かれた場所で咲きなさい
ベストセラー本「置かれた場所で咲きなさい」
自分の運命を受け入れ、そこで一生懸命生きて花を咲かせなさいという意味ですが、まさにその言葉通りの人生を送る夫婦の話です。
400年も昔の話のはずなのに、重なるところや懸命に生きる姿に胸を打たれました。
剣の才能があるのに、家の都合でバカにされる包丁侍にならねばならない運命になってしまった男。
派手な心の葛藤は感じませんでしたが、不満を持ちつつ勤めている姿は、現代の男性も重なる所が多いと思います。
そんな夫を、料理の腕を見込まれて嫁に迎えられた妻が、夫を一人前にしていく姿は妻の見本だなと感心しました。
確かに、夫が案外素直でトントン進んでいるように見えますが、私はモチベーションをあげるのが上手な妻に見えました。
15日も歩いて江戸から金沢に来て、初対面の男と結婚する。
夫には本当に好きな人がいるけど、それに対する悲しみ辛さは誰にも打ち明けず、今の環境を受け入れて頑張って生きないといけなかった時代。とても出来そうにありません。
夫を一人前にして、夫が好きな人と一緒になるためな黙って身を引く姿も夫への強い愛情を感じました。
妻を探して歩きまわった夫が、お前が変えてくれた、俺に必要なのはお前だというセリフは感動し、夫婦は作り上げていくものなんだなと思いました。
料理の話なので、美味しそうな料理の数々に楽しくなりました。
イケメンだからか、高良健吾の包丁さばきもさまになっていて惚れ惚れでした!
時計を何度も確認
だらだらと進むストーリーに時計をチラチラ観ながら、見せ場は何処だと探した。残念ながら無かった。新鮮そうな、美味しそうな食材も料理も無く、お腹が空くお料理ムービーとして期待するとガッカリする。だからといってストーリーも人間模様にも感情移入できず時間をかけた割には薄味のヒューマンドラマといった感じ。上戸さんの可愛さと、最後の最後にやっと夫婦で少しイチャイチャしてたのが幸せそうで良かったかな?主題歌にビックリした。異世界の空気で興ざめしてしまった。
コメディかと思っていた
コメディかと思っていたら、割とマジだった。 最近映画を観てて、テンポが良いと淡々としているは全く違うなと思う。 残念ながらこの作品は、時間あっと言う間に経過し大きな問題なはずなのに、さらっと解決してるみたいに見えて物語よ起伏がなく物凄く淡々としていた。 武士の献立と言う題名で締めに二人の残した献立は今も残っているというなら、もっと料理に特化したコメディ寄りの映画で良かったんじゃないかな?と個人的には思った。 最悪なのはエンディング曲と映画が全く合ってなかった事だと思う。
春の気の強さと安信の鶏も殺せない優しさが絶妙によかったです。 春が...
春の気の強さと安信の鶏も殺せない優しさが絶妙によかったです。 春が、自分の身分と、安信の内に思う気持ちを考えて、身をひくところがいいです。 物語と関係ないですが、心地よくエンディングを迎えたとおもったらエンディング曲がまったく、作品とあってなくがっかり。余韻に浸れなかった。
料理の話に焦点が当たっていない
総合65点 ( ストーリー:60点|キャスト:70点|演出:70点|ビジュアル:75点|音楽:75点 ) 主人公の春がかなりあっさりと嫁ぎ先に溶け込んでしまうのに驚く。彼女は身寄りのない町人の分際で誇り高き加賀100万石の武家の家に嫁ぎ、男尊女卑の時代に夫の顔を潰すような言動をする。それを夫も家庭も簡単に受け入れてしまう。本当ならばこの部分に大きな葛藤があり、いかに夫や家から信頼を得るかという話が重要になるべきではないか。 そして料理の話にあまり重点は置かれず、お家騒動の話がとってつけたように話の中心で展開される。料理の話だけじゃ盛り上がらないから強引に大きな出来事を持ち込みました、という印象を受けた。その分、夫婦の関係がどう変化したか、料理をいかに習得したか、そんな話が中途半端になってしまっている。結末も安直だった。
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