ブリーダー(1999) 劇場公開日:2016年8月6日
解説 「ドライヴ」で知られるデンマークの鬼才ニコラス・ウィンディング・レフンが、デビュー作「プッシャー」の次に手がけたバイオレンスドラマ。コペンハーゲンの町はずれで暮らすチンピラのレオは妻に妊娠を告げられ、不安からストレスを募らせていく。レオの友人である内気な映画マニアのビデオショップ店員レニーは、デリカショップで働くレアを映画デートに誘うことに成功するが、デート直前にひるんでしまう。一方、レオの義兄ルイスは、妊娠を喜ぶ妻に暴力を振るうようになったレオに不信感を抱き、さらなる暴力でレオを追いつめていく。レニー役に、「プッシャー」「ヴァルハラ・ライジング」などレフン監督作に多数出演しているマッツ・ミケルセン。 「トーキョーノーザンライツフェスティバル2013」で日本初上映。新宿シネマカリテの特集企画「カリコレ2016/カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2016」(16年7月16日~8月19日)で劇場公開。
1999年製作/98分/G/デンマーク 原題:Bleeder 配給:ギャガ
スタッフ・キャスト 全てのスタッフ・キャストを見る
× ※無料トライアル登録で、映画チケットを1枚発行できる1,500ポイント をプレゼント。
2022年3月22日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
オープニングからすごく惹きつけられた。主要登場人物が登場して名前が紹介されるのだが、それぞれの性格を表すかのようにBGMが違う。『The Good, the Bad and the Ugly』みたいな紹介をスタイリッシュにした雰囲気といってもいいだろうか、とにかく面白い。しかも5人の主要人物名がレニー、レオ、ルイーズ、ルイ、レアと全て“L”で始まってるのです。 そんなこんなでビデオショップ店員マッツ・ミケルセンが有名監督名をズラズラと挙げていくシーンからの小噺風展開で始まり、彼の純情ぶり、映画オタクぶりが存分に発揮される。レニー、レオ、ルイ+店長による木曜日の映画鑑賞会もいい。ちょっと参加したい。喋ったら怒られるけどね。 ミケルセンが主役なわけじゃなく、義兄弟であるレオとルイの確執部分がやがて残酷な形で発展していくのがメイン。妻の妊娠による行き場のない怒りが爆発してしまったのだ。さらにルイの店で目撃したアラブ人の発砲事件も引き金だったのだろう・・・誰でも銃を持ってるわけじゃない!映画なんだからと言う静かなミケルセンが何とも言えない。 コペンハーゲンの町外れってのはこんなに人がいないんですかね。どちらの店も閑散としてるし、経済が悪そうなイメージ。暴力が暴力を生む。暴力の連鎖を日常でもあり得そうなテーマが心に沁みる。見終わるまでペットの方のブリーダーかと思ってたけど、breeder。血を出す人なのね・・・あちゃー!
2021年11月5日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
この監督作を順繰り追っかけで見ている過程ですが、なぜこんなに魅せられるか、画力としか言えないなー、見てると気持ちいいもんな!と改めて思いました。 色合いの不自然さ(そしてそれが実に気持ち良い)、そばにある暴力、女を何とも思わない男たち、淡々と進むストーリー、それらが堪らない。 肌触り的には小津安二郎?
カフェの女の子に声をかけるのもやっとのウブなマッツは少年のよう。やっとデートに誘うも、え〜どんなウブなんだよ!頑張ってもう一回。アルマゲドンはナイス選択。この2人の話だけだと良かったのに、友人どもがクズなのが残念。
2018年12月1日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
妻に妊娠を告げられ動揺する夫、妻の兄は妹想いが強く、夫を見張っている感じ。 仲間に映画マニアのレンタルビデオショップ店員(マッツ・ミケルセン)がいて、現実に踏み出せないようだ。 かなりえげつない展開だ。