劇場公開日 2014年5月17日

「怖さと切なさ」MAMA MASERATIさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5怖さと切なさ

2017年8月10日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

海外では大ヒットとなったが、日本では限定公開のみ。おかげで劇場へ観に行くことが出来なかった。日本でその扱いということはもしや日本人の心には響かない作品なのかと考えたのだが、実際観賞してみると、やはり面白いではないか。
「ママ」は最後の最後まで不気味な造形で怖い。一度でいいから普通の姿が見たかった。ふと思ったのだが、「ママ」の容姿はまるでギレルモ・デル・トロが制作したダーク・ファンタジー映画に出てくるキャラクターに思え、個人的にはツボだった。
かなり怖い印象の作品だが、ストーリーはかなり感動する。王道のスタンスはしっかりと描きつつ母の愛をまた違った面から見せられるため、ラストは切なく感じる一方、報われて良かったと思う気持ちもあるなど、人間側の家族にも、「ママ」にも感情移入してしまう。どちらも可哀想であり、幸せになって欲しいと願ってしまう。久々にホラー映画でかなり深く考えてしまった。

Mina