「アクションデザインには感動、その他は・・」ジュピター えさんの映画レビュー(感想・評価)
アクションデザインには感動、その他は・・
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こういうアクション映画において嫌いな場面が2つある。
1つ目は主人公の性別に関わらず握力が強すぎるところ。というのも主人公が窮地に陥り、高いところから落下するシーンなどでは必ず、主人公が運よく何かに捕まる。その時、やたら長く捕まっていられる。握力だけで助けが来るまで待っていられるのである。
2つ目は最後の大仕事となる直前にそれを行う男女がキスするシーン。はっきり言ってそんなことする時間はない。
この映画では1つ目はちゃんとしていた。つまり主人公が何かに捕まるが、すぐに握力の限界で落ちてしまう。
2つ目はしっかりとキスしていた。もう会えないかもしれないからと言ってキスしていたが、緊迫した場面で少しの時間の余裕もないのに下手したらそのキスの時間が2人の命を分ける事態になりかねないとなぜ思わないのか。というかああゆう場面に異性に興奮することがあるのか。疑問だ。
さらにこの映画に関して言えば、敵側の星の住人が全く存在していないことである(従者はいた)。結婚式でさえ、形式にすぎないと言っていたが会場にいる人間たちは場を盛り上げるためのアンドロイドだといっていた。そこまで住人の存在を見せない理由があるのか。果たして敵側の兄弟は誰を相手に商売しているのか。
次にイージスという警察組織だが、世界観が上手くつかめなかったため星単位なのか国単位なのか不明だが自分の住む場所の女王が危険なのに助けるのは傭兵1人、よくて傭兵2人。そもそも出動してるのが宇宙船1隻分。中の隊員たちがやっているのは船の操縦ぐらい。まったく役に立たないというか頼りにならない連中である。そもそも追放されていたはずの男たちに頼るしかないとはこの警察組織には疑問しか湧かない。
あと最後のシーンで傭兵が翼を返してもらったが、ブーツがあれば別にいらないと思うんだが、なぜわざわざ被弾する範囲を自ら上げたいのか。
それと話は戻り、序盤の主人公を襲うハンター?3人組。退場が早すぎてなんで出てきたのか不明すぎる。あそこまでデザインされたキャラを劇中でさらに生かさないのは贅沢ではなく、無駄だと思った。
監督姉弟なだけあって映像とアクション、デザインは秀逸。特に序盤の最初の戦闘シーンで傭兵の指の下に電子的なボタンが出てきたときは素直にかっこいいと思った。ただそこぐらいしか感動したところはない。