「むせ返るその先にあるもの」マッドマックス 怒りのデス・ロード MintSleepyさんの映画レビュー(感想・評価)
むせ返るその先にあるもの
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確かにアクションは凄い。今時よくここまでやったという気はする。しかし、過大評価気味じゃないかというか、何か乗り切れないモヤモヤしたものが残った。
一番引っかかったのがニュークスの存在だ。死期の迫っているウォーボーイズは戦いで派手に死ぬことに憧れを感じている。極端な過激思想に洗脳された者が挫折とちょっとした女性との交流でコロッと改心するのは一言で切って捨てれば『童貞はチョロい』で済んでしまうだろう。しかし、これはこの映画全体についてもメタ的に似たような構造を感じてしまうのだ。
一時期流行った『童貞力』のような言い方はサブカル的であまり好きではない。しかしこの作品全体にはどうしようもなく充満しているむせ返るような『童貞力』としか言いようのない何かが横溢している。それが一部の人を熱狂させるのは理解出来なくはない。だが逆に『お前らはこんなのが好きだろ』とチョロく見られている気にもなってしまうのだ。
こんな見方は拗らせ過ぎなのだろうか?
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