「シリーズ最高傑作」マッドマックス 怒りのデス・ロード えのきちさんの映画レビュー(感想・評価)
シリーズ最高傑作
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』を鑑賞。
30年ぶりに復活するシリーズ最新作である。
石油も水も尽きかけた世界、元警官のマックス(トム・ハーディ)は、暴力と恐怖で支配するイモータン・ジョーに反逆するフュリオ(シャーリーズ・セロン)達と共に自由を求めて逃走する。
結論から言えば最高傑作。是非ご覧いただきたい作品である。
北斗の拳世代は勿論のこと、若い世代にも是非この衝撃を味わっていただきたい。
わかりやすく言えば、ただひたすら車で逃走する主人公達に追っ手が迫り襲われるが何とか逃げ切る…。この繰り返しである。
しかし、今シリーズ独特の世界観と抜群の映像センスにより最後まで飽きる暇など与えない素晴らしい出来栄えとなっている。
特に乗り物や衣服などのデザインが実に秀逸。ある意味突っ込みどころ満載なのだが、何とも魅力的な乗り物の数々。中でも個人的には賑やかし役の孤高のギタリストがツボ。乗り物に取り付けられた大量のアンプ機材。ガソリンよりもバッテリーが心配になってしまう。
このようなお遊び的な絵も満載で「これぞ映画」という仕上がりになっているので、シリーズファンのみならず、食わず嫌いな方も是非劇場まで足を運んでいただきたい。
絵的に男性向けと思われがちだが、シャーリーズ・セロン演じるフュリオが実に格好良い。宝塚の男役を観るような感覚(こちらは純粋に女性役だが)で楽しむ事ができると思うので女性の方も是非。