「わけわからんが最高」マッドマックス 怒りのデス・ロード つとみさんの映画レビュー(感想・評価)
わけわからんが最高
よく映画の煽り文句に「全編クライマックス」などという言葉を聞くが、実際にそうと言い切れる作品は少ない。
どうしても物語を紡ぐ上で必要な説明シーンを入れなければならずダレる瞬間があるからだ。
しかしこの作品はどうだろう?説明なんかする気もないのか、わけのわからんままどんどん進む。ずっと走りっぱなしアクションしっぱなしというくらい、本当の意味で「全編クライマックス」だった。
つまり、最高でした。
物語なんかどうでもいいんだなとよく分かる事例とも言えるのではないか。
マッドマックスシリーズは「1」しか観ていないので、ヒャッハーする世紀末的な世界観は初めて観る。要は全くわからんということ。
しかし問題を感じることは特になかった。なぜなら物語だけではなくわけわからんことの連続だからだ。
ウォーボーイズが命知らずなのはなんとなく分かったけれど、長い棒の上から攻撃していくスタイルは意味が分からない。お正月に見る出初め式かと思ったぞ。
輸血袋(マックス)を車の先頭にくくりつけるのも意味不明。はっきりいって戦闘の邪魔以外の何ものでもない。
つまり、最高なのである。
面白いとは聞いていたけれど、正直こんなに面白いとは期待以上だった。
勢い余ってこのあと「マッドマックス フュリオサ」まで観てしまったからね。
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