「圧倒的なシリーズアップデート！」マッドマックス　怒りのデス・ロード　Yタッカーさんの映画レビュー（感想・評価）

全体的な構成は２幕仕立て。１幕は自由の地への逃走劇、２幕はその奪還劇。そのいずれもがカーチェイスを軸に濃密なアクションで描かれる。敢えてキャラクターや敵対関係のバックボーンの描写を極力排して、スピード感を優先した作りは、これまでのシリーズとは異質で圧倒的。同じ監督の作品かと思う程アップデートされている。ただ、2作目の独特なアポカリプス感が稀薄なのと、フュリオサのキャラクターが立ちすぎてマックスがやや脇役となっているのが気になった所ではある。この濃密なアクション大作にまぁ、贅沢な注文であるかも知れないが。。