「What a movie… What a lovely movie! 俺のMADが目を覚ます!!」マッドマックス 怒りのデス・ロード たなかなかなかさんの映画レビュー(感想・評価)
What a movie… What a lovely movie! 俺のMADが目を覚ます!!
バイオレンス・カーアクション映画『マッドマックス』シリーズの第4作目。
1985年公開『マッドマックス/サンダードーム』以来、約30年ぶりの新作でもある。
死者の幻影に苦しみながら、果てしない荒野をさすらうマックス。そんな彼を、ならず者集団「ウォーボーイズ」が襲う。
時を同じくして、ウォーボーイズたちの本拠地にして、不死身の男イモータン・ジョーが支配する砦「シタデル」の大隊長フュリオサは、とある計画を遂行しようとしていた。
マックスとフュリオサ、そして狂気の荒野に生きる人々の運命が交錯する!
監督/製作/脚本はジョージ・ミラー。
主人公マックスを演じるのは、前作までのメル・ギブソンに代わり『インセプション』『ダークナイト ライジング』のトム・ハーディ,CBE。
女戦士フュリオサを演じるのは『ハンコック』『スノーホワイト』の、オスカー女優シャーリーズ・セロン。
イモータン・ジョーの妻の1人、トーストを演じるのは『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』『ダイバージェント』シリーズのゾーイ・クラヴィッツ。
ウォーボーイズの1人であるニュークスを演じるのは『X-MEN』シリーズや『ウォーム・ボディーズ』のニコラス・ホルト。
👑受賞歴👑
第88回 アカデミー賞…美術賞、音響賞、編集賞、衣装デザイン賞、音響編集賞、メイク・ヘアスタイリング賞の6冠を達成!✨✨✨✨✨
第41回 ロサンゼルス映画批評家協会賞…監督賞、美術賞、撮影賞の3冠を達成!✨✨
第87回 ナショナル・ボード・オブ・レビュー…作品賞!
第11回 オースティン映画批評家協会賞…作品賞!
第58回 ブルーリボン賞…外国映画賞!
イモーターン!イモータン!イモータン!イモータン!イモータン!イモータン!イモータン!イモータン!イモータン!イモータン!イモータン!イモーターンッ!
今イモータン俺の方を見たんじゃない!?今イモータン俺を見たよね!イモータンー!うぉー!ウォーイモータン!イモータンーイモーターンターンイモイモイモタンタンイモタンタン🍠🍠🍠👅👅👅!
もはやこれは映画ではない。
インタビューでトム・ハーディも言っていたように、これは完全にロックン・ロール🎸🔥
そう、これは2時間ノンストップのロックン・ロール・ライヴなのです!♪
この世界に純粋なロックン・ロールよりも価値のあるものは存在しないので、この映画も勿論満点です💯
真面目な話、加点方式で考えても減点方式で考えてもこの映画に満点以外つけられない。
勿論作品の好き嫌いは個人によってある。
かなりのクセ強映画なので、この作品を受け付けない人もそりゃいるだろう。
しかし、バイオレンス&カー・アクション&ディストピアというジャンル映画において、この作品以上に真髄を究めた作品が他にあるだろうか?これから先、本作以上にこのジャンルを追究する作品が生まれるだろうか?
そう問いかけたくなるほど、この作品の完成度はずば抜けている👍
フュリオサが助かるのがご都合主義的。たしかにその通り。
ニュークスとケイパブルの恋愛が唐突でありきたり。たしかにその通り。
ただ車で追いかけっこしているだけ。たしかにその通り。
…しかし、これらの要素がこの映画においてはなんのマイナスにもならない!
だってこういう映画観に来てんだもん。
いやまあ確かにフュリオサ助かるんかーいっ!とは思ったけど、あそこで死なれてもねぇ。誰がシタデルを統治するんだって話になるし。OK OK。
爆走するカーアクションの素晴らしさは今更言うまでもないんだけど、それ以上に素晴らしいと思ったのは映像表現。
激しいアクションの際に、コマ落としにより昔のサイレント映画のようなカクカクした動きを表現。これによりスピード感が桁違いに上がる。
また、雷鳴轟く砂嵐の中に突入する場面。雷が鳴り響く時だけ画面がモノクロに切り替わる。
この今まで観たことのない映像表現がたまらなくカッコ良い✨⚡️
さらに、夜の荒野では画面が完全にモノクロに。
武器将軍とのバトルの時は、まるで黒澤明の映画のような緊張感に。
はぇー、こういう表現がありなのか〜、と本当に感心した。ジョージ・ミラーは天才です。
荒廃した世界において、民衆を操る為に必要なことは、生命線たる水を独占すること。そして独自の宗教によって自らを神と奉らせることにある。
この設定も上手い。リアリティが半端ない。
しかもその宗教の教義はV8エンジンを崇めることだというのが丁度良いコメディ要素になっている。
実はこの映画、シリアスとコメディの塩梅がサイコーなんです♪
車の先っちょに吊るされるマックスとか、悲惨なんだけど笑えてしまう🤣
役者陣も完璧。
メル・ギブソンから役を受け継いだトム・ハーディ。
この荒廃した世界で、どうやってそのムキムキボディを維持してんだよ、とか思ったけど、見事に野獣と化したマックスを演じておりました。
根は真面目でいい奴なんだろうな〜、というのが伝わるニュークス。このニュークスを演じるニコラス・ホルトも良かったですね!『X-MEN』といい素顔が分からん役ばっかりやってるな😅
そしてイモータン・ジョーを演じるヒュー・キース・バーン!
まさか第1作でラスボスを演じたヒューを、再度ラスボスとして起用するとは!
こういうファンサービス的な配役がニクい✨
何より素晴らしいのは、もう言うまでもなくフュリオサを演じたシャーリーズ・セロン!
映画を観終わったあと、特典映像でインタビューに答えるセロンを見てたまげた。そういえばこの人、世界最高クラスの美女だったわ。
こんだけの美人が頭を丸坊主にして、顔をオイルで真っ黒にして、片腕になって大暴れしてんだから凄い。とにかく役者根性が凄い。一発でファンになりました。
2作目でぶっ壊れたはずのインターセプターにしれっと乗って登場したり、世界で一つしかないはずのV8エンジンがイモータン・ジョー軍の標準装備だったりと、過去作からの繋がりは薄い。
続編というよりはリブート作として鑑賞した方が良いだろう。
120分続く怒涛のクライマックス!
つまらないところが1分もない。
あまりにクライマックスが続くので時間感覚が狂ってくる。
もうそろそろ終わりかな?と思って時計を見たらまだ1時間しか経ってなかった。えっ!まだ1時間も観ていられるの!?ラッキー💕
この映画に満点をつけなかったら、他のアクション映画をどうやって評価していいのか分からん。
オーストラリアらしいハードロックの精神に溢れる、クソバカ度根性映画。
俺のMADが目を覚ます!
ぶはは。あらためてレビュー拝見しました。熱くて熱くて、また火傷しました。
> 美術賞、音響賞、編集賞、衣装デザイン賞、音響編集賞、メイク・ヘアスタイリング賞の6冠
映像、音響面で圧倒的、という評価ということなんでしょうね。ただ、なんか賞が足りない感じ。「爽快賞」とか「躍動賞」とかあればばっちりなんでしょうか。いや、この作品はそもそも「賞」という平面になんかいなくて、直接俺たちの心に飛び込んで来てるのかな。それが、たなかなかなかさんの言う「2時間ノンストップのロックン・ロール・ライヴ」なのか。
> そう、これは2時間ノンストップのロックン・ロール・ライヴ!
そうか、そうだったのか。言われてみれば、その通り。そして、このレビューがまた、ロックンロール!最高です!
俳優が誰だか理解しないまま、ひたすら陶酔しきった自分に、各俳優について教えてくれて、ありがとうございます!
また、ビヨンビヨンするところを観たくなりました!!!