「メル・ギブソンも「出演すればよかったー」と思ったはず」マッドマックス 怒りのデス・ロード Yukさんの映画レビュー(感想・評価)
メル・ギブソンも「出演すればよかったー」と思ったはず
絶望と暴力しか残っていないような凄まじい終末感。小学生の頃、地獄と化した世界で砂漠の夕闇にマックスが1人取り残されるパート2のラストには、心底震え上がり眠れなかった。観た人間の心に爪痕を刻み込む映画である。
皆、心のどこかでほんの少しだけ、現代の拝金主義とイデオロギー対立と環境汚染にまみれた今の世界が終わって、こんなふうになってしまえば良い、と思っているのではないだろうか。
この最新作も期待を裏切らない内容だったし、アクションの演出や迫力も昔よりかなりのパワーアップ。何よりシャーリーズセロンの存在感が作品全体を押し上げている。これならメルギブソンも出たかった!と思ったのでは。
ついつい褒めたくなるけど、やっぱり暴力が過ぎるし、自分の子供には当分観て欲しくない映画。
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