「フルスロットルで爆走するFURY ROAD!」マッドマックス 怒りのデス・ロード しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
フルスロットルで爆走するFURY ROAD!
"マッドマックス" シリーズ第4作。
DVDで鑑賞(字幕)。
核戦争後の荒廃した世界を生きる孤高のロード・ウォーリアー、マックス・ロカタンスキーが帰って来ました。これまで以上に洗練され、パワーアップしたMADな魅力と共に…
マックス役がメル・ギブソンからトム・ハーディに交代しました。「ダークナイト・ライジング」のベイン役と云うことは知っていましたが、素顔での演技は初めて観ました。
メル・ギブソンをリスペクトしつつも、彼独自のカラーを出そうとしているようで、新鮮なマックスでした。
007シリーズみたいに、演者を変えながら継続していくのでしょうか。そうなってくれたら嬉しい限りですが…
旧作を知らなくても、すんなりと入っていけるストーリーに好感が持てました。あらすじをまとめてしまえば、なんと単純明快な物語でしょう。それをここまで激烈に面白く出来るだなんて、ジョージ・ミラー監督の手腕、恐れ入りました。
怒涛の展開と、砂煙を巻き上げながら炸裂する改造車同士のクレイジーなバトルに大興奮。規格外なデザインのマシンたちも強烈でした。アクション・シーンに極力CGを使っていないと見えて、本物だからこそ出せる迫力だなと思いました。
キャラ立ちまくりのクセモノキャラクターが勢揃いでした。
強烈なビジュアルの暴君イモータン・ジョー、「兄貴」とお呼びしたい女大隊長フュリオサ、狂信的な殉教の果てに真実の愛を知ったニュークスなどなど、枚挙に暇無し。
最上級の興奮が全編を支配していました。まさにフルスロットルで爆走し続ける暴走状態。保たれるハイテンションと猛烈な狂騒の中、様々な絆と救済と犠牲に心震えました。これぞ最高で最強のエンターテインメント。この熱狂は爆音上映で体験してみたかった。めちゃくちゃ悔やまれます。
[余談]
ジョージ・ミラーが本作の真の姿だと語る、「ブラック&クローム・エディション」とやらも観てみたいなぁ…
[以降の鑑賞記録]
2015/12/28:Blu-ray(字幕)
2020/09/12:土曜プレミアム(地上波用編集版)
2024/05/31:Blu-ray(字幕)
※修正(2023/06/22)