「ディザスタームービーの最高峰」イントゥ・ザ・ストーム ロロ・トマシさんの映画レビュー(感想・評価)
ディザスタームービーの最高峰
いい!いいですよ!これはテンション高まるなあ!
近年のディザスタームービーの中でも最高峰の出来じゃないですかね?いや本当に本当に。良かったですよ。
自分、こういう作品に凝った物語性って求めてないんですけど(ヤン・デ・ボンの『ツイスター』然り)、それでも映画としての体裁は取らなきゃならんもんですから、やっぱ前半から飛ばすってワケにゃあいかんのでしょうね。だからどうしてもキャラクター紹介や舞台設定諸々の描写にフラストレーションを募らせてしまうんです。ワタクシ的には。
早く災厄を見せろと。こっちはトルネードを観に来とるんやと。
そして、そしてそして。待ってましたの主役登場となると!これがもう!一旦竜巻が起きると一切息を付かせないという!これだよ!これこれ!これが観たかったんだよ!ていう。
人が「わーっ」て吹き飛んじゃうのはもうデフォルトですから!
自動車が当たり前に宙を舞い!
火柱が天空まで立ち上り!
飛行機が独りでにテイクオフ!しかも燃料要らず!
んー!たまらん!アホほどスケールのでかい竜巻に人類は為す術なし!ひたすら逃げ惑う!逃げ惑え!
で、こういう映画にどうしても付いて回る「中身がない」「物語がチープ」て批判なんですけども。それも分かります。でも少しお待ちと。確かにそれも分かるんですけど、今回はこのストーリー展開で良かったんじゃないかなと思いますよ。思ってます。
多少、何だか人間模様を無意味にごちゃつかせてはいるんですけど、一回『竜巻無双モード』に突入すると、キャラクター達が適材適所で自分の役割を果たしてくれてるんですよ、しっかりと。
窮地に陥ってただただ救いを求める人、それを懸命に知恵を尽くして助けてあげる人、カメラをずーっと回す人、バカなDQN、飛ばされるだけのモブ……等々。そんで主役の巨大竜巻君は大大大活躍をするワケで。
ストーリーなんてこんなんで充分なんですよ。
いっやあ~。ね。マジで圧倒されました。是非とも劇場で体感すべし!です。