終戦のエンペラーのレビュー・感想・評価
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正直な感想を書きます
近代史を勉強してるので、観に行きました。
天皇が国民を深く愛していることを垣間見るきっかけになるには、素敵な映画だと思います。
しかし、日本が侵略をした、虐殺をしたというセリフがありました。その点は0点。
日本は、戦争に負けて、GHQ染料支配の中で、日本弱体化計画(WGI)を受けて、歴史や教育を壊され、作り替えられました。その中で、南京大虐殺をはじめ、従軍慰安婦など、沢山の作り話を真実として学校で教わり、メディアで流し、日本人と世界を今だに洗脳しています。
この映画を見られた方は、YouTubeで『凛として愛』を是非観てください。日本人が目覚めるきっかけになる大変貴重な映画です。
そして、何か感じるものがあれば、一人でも多くの方に思いを伝えてください。
日本が消えるか、蘇るかは、今重大な岐路に立つ私たち次第だと確信しています。
激しく始まり、静かに終わった
最後に日本を守り抜いたのは誰か...
終戦のエンペラーを観てきました。連合国軍総司令官ダグラス・マッカーサーの命を受けて「天皇陛下の戦争責任の有無」を探るGHQのフェラーズ准将が行き着く結論は「誰が戦争を終わらせたのか」を知ることでした。政治家や軍部(特に陸軍)に翻弄された「日本」を昭和天皇は最後にどのように守り抜いたのか。なかなか良かったです。
余談ですが...
後から知ったのですが、プロデューサーは奈良橋陽子さんでした。たぶん多くの方には「ゴダイゴ」の楽曲を手がけた作詞家として知られているのではないでしょうか?当時、高校生だった私はよく「百万人の英語」という番組を短波放送で聴いていましたが、この番組の講師でそのときは「野村陽子」と名乗っていたと思います。小林克也さんなんかも出演されていて音楽をテーマにした英語表現なども学べる数少ない番組でした。奈良橋陽子さんの母方の祖父が「関屋貞三郎」という人物で(映画にも出てきます)開戦より少し前に宮内次官などを勤めていたことがあり奈良橋さんは幼い頃から当時の話を聞かされていたようです。今までテーマとしてタブー視されてきた「終戦時の天皇陛下」について、敢えて映画の形にして伝えたいことがあったのだと思います。そう考えると映画を観終わってもちょっと感慨深いものがありました。
刺激は少ないかな
まず、驚いたのは日本人の私が観て、違和感をあまり感じさせない作りだった事。
単純な戦争映画を求めて本作を観るとがっかりするであろう。
私は8月9日深夜の御前会議から14日の宮城事件を経ての玉音放送という流れを知った上で観ていたので、あまり歴史的事実に驚きはなかった。
しかし、陛下が自らのお言葉で、この戦争の責任は私にあって、日本には無いと仰せられた事は本作をもって初めて知った。
陛下とマッカーサー元帥との会見のシーンは、涙が止まらなかった。
そのシーン以外は、あっさりと描かれており、娯楽映画としては刺激に欠けるかなという印象。
もう少しスパイスを効かせても良かったかな・・・と。
日本人ならば、知っておくべき歴史的事実を比較的ニュートラルに描かれている点と、陛下役を見事に演じられた片岡孝太郎さんに星5つです。
洋画らしい作りになってます。
消化不良…
「象徴天皇」「戦争の主導責任」
社会科では語られながらも、なんだかよくわからない…そんな風に考えていましたが、「天皇」という重み、多くの重圧に屈せず最後の決断をされたことによる、終戦至った歴史、その間にあった陸軍との軋轢…日本が過去になぜ軍事国家で、有名な玉音放送がいかに重たい意味をもったか…戦争を知らない私たちには図りえない真実を客観的にあらためたテーマは秀逸だと思います。
ただし!!フェラーズの恋愛事情が映画に期待したい部分を大きくそらしてくれて、本当に残念…。フェラーズ自身が解き明かしていく部分では必要だったのかも知れませんが…。
個人的には初音さんはめちゃくちゃファンになりました。ただ、興味深い歴史サスペンスという側面をごっそり薄くしてまう描写が本当に残念でした。
マッカーサーと天皇陛下の写真に感慨を覚えるはずのラストなのになぁ…
の性格が曖昧
アメリカ視点の映画
史実に基づいているとは言え、やはりこれはエンターテイメントとして観るべき映画だろう。
「戦争の記録」として観るものとは違う気がする。あくまで娯楽映画だ。
なので劇中に織り込まれているロマンスはアリだし、必要なのだと思う。
ただあまりにも公私混同過ぎるとは思うが…。
まぁ日米両国に優しいというか緩い作品にはなっている。
本作の主題であるマッカーサーと昭和天皇の話は、生前祖父が子供だった私に「天皇陛下はマッカーサーに、自分はどうなっても良いから国民を守ってくれと仰ってくれたんだよ」と涙ながらに話してくれた内容と同じだったので、なるほど祖父が話していたのはこの事だったのかぁ…ととても興味深く、一人感動してしまいました。
尺が短いのも良かったと思う。これで2時間長観せられていたらゲンナリしていたに違いない。
まずは缶コーヒーから。
日本人ほど曖昧に描かれる人種はいないんじゃないかと思う。
その曖昧さをいい加減だとか、ハッキリしないと判断するのは
国民性の違いで白黒つけたがる米国人には理解できないところ。
天皇制が理解できないのは普通に考えて当たり前のことなのに、
なぜ常に自国目線で物事を判断しないと気が済まないんだろう。
私達日本人だって、やたら内紛を繰り広げている某国における
信教の聖なる領域なんてまったく理解できない。そんな立場で
他国のことに干渉して審判を下す権利なんてどこにあるのか。
「やれ戦争だ」と介入し正義(どっちが?)の味方面する戦勝国が
本当に素晴らしいとは正直思えない。
関係ない話かもしれないが、
洋画を字幕で観ようなんていう意識を持つのは日本人くらいで、
何でもかんでも母国語に吹替えて
流暢な言語を操る世界民族が当然だと思っていたら分からない。
日本人が戦後に大きな復興を遂げたのは、
強い精神力で常に前進するように鍛えられた民族だからである。
間違った歴史や転嫁責任など、未だに取り上げられることの多い
様々な問題をわざわざ表面化して、今さら断罪などしていない。
肝心なのは、二度とその過ちを繰り返さないこと。
誤解に屈する原因を自ら作らないこと。国民を犠牲にしないこと。
二度に渡る投下被害が齎したのは戦争の終結だけではないのだ。
今作は奈良橋陽子さん(関屋宮内次官の孫)率いる日本人部隊^^;が、
大いに活躍を見せた作品だったと思う。
あまり出来がいいとは思わないが(失礼)親日派の准将にスポットを
当てて、より理解できるよう(できてないけど)描かれたのが新鮮。
実際にはなかったロマンスや、フィクションも多い今作だが、
要所要所を重厚な役回りで名役者が演じていたので観応えはある。
あまりに歴史認識を深く掘り下げると、ドラマ性が失われるので
このバランスで良かったのね…と思いつつも前半は長くて疲れた。
最大の見せ場はもちろん会談でのクライマックス。
責任云々を宣い、自己の躍進に余念がないマッカーサーを驚かせた
天皇陛下の人となり(当時は神だったか)
演じた二人はかなり忠実に再現していたようだ。
それにしても宇宙人である(違うか)ジョーンズ氏、この日観たのは
妻に迫られる夫とマッカーサーの二役だった^^;役者って大変ねぇ。
彼が元帥に似ているとは全く思えなかったが、
(インタビューでその部分を真摯に応える彼にますます好感触)
彼ほど日本人を理解できている宇宙人はいないので、ハマり役。
主人公の准将を演じたM・フォックスも凛々しく繊細で良かった。
キャスティングは奈良橋節炸裂で、とってもナイスな選出だった。
(こういう作品を観て日本人を考える。夏休みの宿題には重いかしら)
重い話のはずなのに薄いというか
話の本題として、天皇の戦争責任をGHQがどう判断するかの話なのだけど、
でっかい決断をした割には、その重大さが伝わってこないというか、
最後の会談があまりにも軽く実現されているので、積み上げている感がまったく薄いのだね。
しかもこれは邦画なんではないかと思うほど、だいぶん日本寄りの視点な気がして、
背景が良くわかっていなければ、自由がなかったかどうかは裁判まで持っていってから決めればいいじゃんとか思われかねんし。
片や、ロマンスの方としては、女々しく想い人を探し回る主人公ってくだりって必要だったのかな。
(現実的にはアヤのモデルが河井道なら亡くなったのはだいぶ後の 1953年2月11日だったようですが)
まぁ、あまり硬い話ばかりで固めても、娯楽性に欠けるのでこういう構成なんだとは思うのですが、
なんだか大事な話が茶化された感じなんだなぁ。残念。
歴史サスペンス?
天皇陛下に戦争責任はあるか?
アメリカの描いた映画としては日本人の感情を理解して作った作品だと思います。その為に主役の米将校があやと言う軍人の姪と恋愛することで、日本人の心情、天皇を神とする考え方を理解させていると思います。私ごとですが、私の94歳になる母は真珠湾攻撃で戦争に突入したことを電話交換手をしていてモールス信号で知ったと言う歴史の生き証人ですが、母の考えとしては会議で戦争反対をとなえた皇族もあるのに決断したから戦争責任はあるです。その時の情勢は判りませんが戦争に追い込まれていったのは確かです。でも玉音放送をのテープを盗もうとした軍人がいたことは初めてしりました。昭和天皇がマッカーサーと会った時、姿も似た俳優の人が、戦争責任は私にあると言った時は、戦争をやめる苦しい判断した天皇に涙が出てきました。アメリカとしても戦争責任を問わないことでこの国を統治していけると思ったと考えられます。
日米双方の利害関係を描いた作品
太平洋戦争終結にまつわる米国占領化政策の舞台裏を描いた名作かと。
特に、日本側の描写は、程よく演出されており米国映画とは思えない描写が素晴らしい。
この映画で描かれている日本側の様子は、歴史の授業では習わず、終戦、占領政策と天皇の人間宣言、そして主権回復という結果のみを学んだ。
しかし、親や書籍を通じて詳細を知る機会があり、ある程度の概要は認識できていたが、改めて映像化された作品を見て、史実として覚えておく必要性を感じるに至った。
ダグラス・マッカーサー元帥の描写についても同様、特段英雄視することなく1人の軍人としての責務と野心を描いているように見受けられた。
結論として、本作品は過度な演出は極力避け、事実に沿った時系列で描かれた太平洋戦争の終焉の物語であり「米国史上、唯一成功した占領下政策」と「日本の復興」の始まりの物語である。
戦争を知らない世代必見
歴史的価値ある映画
アメリカ人監督のハリウッド映画のようでしたが、日本人がプロデューサーでした。
プロデューサーの奈良橋陽子さんは、この映画の登場人物である関屋貞三郎(昭和天皇の側近)のお孫さんのようです。
この映画のメインテーマは、『真の戦争責任者を探せ!そして天皇陛下の戦争責任はあるのか?』といった内容でした。
映画化したいお気持ちは解りますが、ちょっと、最初から、プロデューサーという立場上、不公平感を感じました。
歴史考証の程度は解りませんが、今まで作り辛かった歴史的価値のある映画だと思います。
この映画は、字幕の出るアメリカ映画ですが、実質、日本人の沢山出る日本映画です。
主人公の准将役の俳優さんは、いかにも、ジェントルマンといった感じで良かったです。
天皇陛下の御前会議での、ポツダム宣言受諾の御英断と、マッカーサーとの会談のお言葉には感動しました。
それにしても、天皇陛下が録音された玉音放送用のレコードを放送前夜、陸軍の兵、1000人ぐらいが、皇居から奪おうとしたという話が信じられませんでした。
良かったです。
アメリカ人監督で、ここまで天皇と日本人の関係を的確に描けるものであろうかと驚きました。
てっきりマッカーサー元帥を主人公にした終戦秘話かと思いきや、彼の軍事秘書官で日本通のボナー・フェラーズ准将が軸になって、フェラーズの視点から日本的精神そのものが説き明かされる展開でした。
物語を進める上で、軸となるフェラーズが背負ったミッションとは、誰が本当の戦争責任者か10日間で糾明すること。そんなフェラーズに立ちはだかったのは、日本的な空気の支配という実に曖昧な意志決定の流れでした。明かに昭和天皇陛下は元首であり、軍の最高責任者であるにも関わらず、その臣下のものたちの聴取を進めていくなかで、いかに昭和天皇陛下は、人民を愛おしみ、平和を愛し、戦争に反対であったかという証言ばかり。一方アメリカ本国では、天皇の戦争責任について、断罪せよという意見が圧倒的ななか、本国の意見どうり天皇を軍事法廷の罪人として出頭させたら日本国内はパニックになるという実際を痛感していたフェラーズは、本国との板挟みになりながらも、天皇の戦争責任回避に向けて、日本人の考え方そのものの理解へと傾いていくのでした。そして、旧知の軍人である鹿島大将が語る「本音と建前を持つ日本人の忠誠心」について、関心を強めていきます。
鹿島が語る「忠誠心の源は信奉で、それを理解すればすべてわかる」との言葉の意味は、掘り下げて解説はされません。けれどもクライマックスのマッカーサーと天皇の対面シーンの一瞬で、その神髄を明かにした演出には感激しました。
証人が口を閉ざしたり、自殺していくという困難が続く中、「天皇陛下に会うしかない」というマッカーサーの判断が下されたのでした。
マッカーサーを前にした陛下は、「全ては朕の不徳にある」と全責任を負う覚悟をお示しになられたでした。そのお言葉のなんと徳高き、汚れなく、無私の心境なのでしょうか。対面しているマッカーサーの表情が、ガラリと変わるのですね。それはフェラーズから報告のあった「信奉」の意味を一瞬で悟ったような表情でした。その後の態度は、彼がその信奉者にすら一瞬でなったことが、観客にも伝わってくるのです。
ハリウッド映画で、アメリカ人監督で、ここまで天皇と日本人の関係を的確に描けるものであろうかと驚きました。邦画ならきっと腰が引けて、お茶を濁してしまうところでしょう。それほどに本作の考察は適切で、説得力があったのです。
ここまでのフェラーズの探索は、いささか体屈に感じる場面もありました。けれども、全てはこの圧倒的に感動する対面シーンに向けた伏線に過ぎなかったわけです。その価値がわかる人にとって本作は、歴史に残る一本となることでしょう。
それにしてもフェラーズの目を通して、愚直なまでに戦前戦中の日本と向き合っている視点は特筆に値します。そんな彼でも日本に着任した当初は、頭で日本を理解しているつもりでしかなかったのです。それはちょうど今のわれわれ日本人の天皇に対する感覚に近いものといえるのではないでしょうか。多くの国民は、戦後の平和憲法のもと、象徴とされた天皇に対して、「信奉」の意味も希薄となり、半ば自ら封印してしまっているのが現状です。
それが本作を見ることで、フェラーズとともに当時の陛下に対する臣下の篤い思いに触れてゆくことになります。きっと、封印してある思いを揺さぶられてしまうことでしょう。
この思いは、戦後長らく『天皇制』とレッテルを張られて、悪しきものとして封印されてきました。けれども日本神道の魂を持つものとして言わせていただければ、高天原を指針として、日本の国体に降ろされている高貴なる徳の力、武士道精神というものは世界に誇れるものなのです。戦後70年たって堕落したといわれている日本人でも、震災で略奪行為がなかったことが世界中で驚きとともに注目されました。それくらい高天原が天皇家を経由して降ろしている日本的精神というものは、心清き、徳高き、誇り高きものなのです。だから、よその国に出かけて略奪したり、慰安婦にしたり、必要以上に人を殺したりする民族ではないのです。そんな悪しきイメージは、原爆や大空襲で民間人を大量に殺戮したことに対する欧米の弁解にしかすぎません。あんなひどいことをした軍国・国粋主義の野蛮人には原爆を落とさざるを得なかったという黄色人種への蔑視しかなかったのです。
いわれなき自虐史観を押しつけられたままでは、先の大東亜戦争で亡くなられた約三百万人の英霊の魂は、不成仏霊として靖国神社を彷徨うしかないのが実情です。脱線が長くなり間は盾が、そうした魂の供養のためにも、国の代表たる総理が参拝に出かけることは意義あることだと思います。
本作は、岡本嗣郎のノンフィクション小説を原作として概ね史実に沿って展開されていますが、その一方でフィクションとして膨らみを与えている部分がなかなか異色なのです。それは、フェラーズの探索を縦軸に置きながらも、横軸にはフェラーズは学生時代に恋仲だった日本人女性アヤとのラブストーリーが綴られること。ハリウッドが得意とする“異国のラブロマンスもの”の興味深い変化形といってもいいでしょう。
アヤの存在によって、フェラーズがどうして日本人の心情に深く立ち入って行こうとしたのか、その原点にあるものが際立ってくるのです。フェラーズとアヤの恋愛シーン自体はベタで型通りのものなのかも知れません。しかし、縦軸のみの歴史の追及劇だけでは、愛するアヤの国・日本を理解しようと必死したフェラーズの思いが伝わってこなかったと思います。ましてや、お堅い歴史再現ドラマにあって、当時人物のラブストーリーが織り込まれながら語られるというのは、観客が感情移入するうえで、うまい演出だと思うのです。
歴史に興味がない人には、本作のような歴史再現ドラマは受け付けがたいかもしれません。何しろ派手なアクションがあるわけではないですしね。でも「ロード・オブ・ザ・リング」3部作でアカデミー賞美術賞を受賞したグラント・メイジャーさんが手がけた美術は、一見の価値はあると思います。丁寧に時代考証を重ねた背景セットは、カメラが引いても、ワイドに当時の状況が描かれていて、本当に凄いのです。特に焼け跡に拡がる荒涼とした風景は、東日本震災の映像も使われているそうです。『少年H』と同様に、本作もまた終戦直後を描くことで、震災に遭った人達に復興の希望を感じて欲しいことが織り込まれている作品でした。
出演者としては、最近亡くなった夏八木勲が演じる宮内次官・関屋貞三郎が、とても印象に残りました。フェラーズから天皇の戦争責任について問われた関屋は、直接的には答えず、天皇が開戦前に詠んだ平和を望む意味の歌を自ら詠むことで、責任はないと伝えようとします。関屋はその場にはいない天皇陛下に向かって一礼し、朗々と詠み上げます。その礼の姿勢は美しく、声は清らかで、聞いているだけで胸が熱くなりました。
もちろんマッカーサー元帥を演じたジョーンズも素晴らしい演技でした。当初似ていないという理由でオファーを頑なに断っていたそうです。でも自分がマッカーサーなんだという信念で押し通した結果、顔は似ていないのにマッカーサーに思えてしまうという力業を画面に見せ付けてくれました。
出番は少ないものの昭和天皇役の片岡孝太郎のなりきり度も凄かったです。陛下を演じるなど畏れ多くて、さぞかし勇気がいったことでしょう。そんな重要な役柄を、対面するジョーンズを圧倒するくらいの気迫で見事に演じきったと思います。このときの場面を彩る音楽も、引きのカメラワークもよかったです。
その他アヤ役に抜擢された初音映莉子も、まるで白百合のような可憐さを見せ付けて、フェラーズの日本に対する思慕の思いを引き立ててくれました。
まあまあ面白かった
印象を選ぶのに考えてしまった。特に何が面白いのか分からない映画だった。日本人として天皇陛下が戦犯にされるなんて冗談じゃないと思って見ていたのだが、それほどそこがスリリングなわけでもなく、淡々と解決していた。玉音放送がレコードの再生だったと分かってびっくりした。それを守ろうと木戸さんが頑張っていたところなど面白かった。
GHQがとても皇室に配慮して占領政策をしていて、皇室の権威は守られていたことも勉強になった。天皇陛下とマッカーサーが会う場面は大変おごそかでよかった。
圧倒的だったのは焼け野原の東京の美術だった。日本を描いているのに日本映画ではあり得ないレベルの表現で素晴らしかった。
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