「刺激は少ないかな」終戦のエンペラー 可門 誠さんの映画レビュー(感想・評価)
刺激は少ないかな
クリックして本文を読む
まず、驚いたのは日本人の私が観て、違和感をあまり感じさせない作りだった事。
単純な戦争映画を求めて本作を観るとがっかりするであろう。
私は8月9日深夜の御前会議から14日の宮城事件を経ての玉音放送という流れを知った上で観ていたので、あまり歴史的事実に驚きはなかった。
しかし、陛下が自らのお言葉で、この戦争の責任は私にあって、日本には無いと仰せられた事は本作をもって初めて知った。
陛下とマッカーサー元帥との会見のシーンは、涙が止まらなかった。
そのシーン以外は、あっさりと描かれており、娯楽映画としては刺激に欠けるかなという印象。
もう少しスパイスを効かせても良かったかな・・・と。
日本人ならば、知っておくべき歴史的事実を比較的ニュートラルに描かれている点と、陛下役を見事に演じられた片岡孝太郎さんに星5つです。
コメントする