劇場公開日 2013年7月27日

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「今、明かされる衝撃の真実なんて無かったぞ」終戦のエンペラー 楽志庵さんの映画レビュー(感想・評価)

2.0今、明かされる衝撃の真実なんて無かったぞ

2013年7月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

難しい

太平洋戦争の戦後処理におけるマッカーサーと日本のやりとりという崇高な史実にちゃらけた架空のラブストーリーをくっつけた全くの駄作。
「今、明かされる衝撃の真実 」なんて一つもありません。日本人ならみんな知ってます。
それより嘘を描いたらはいけません。
史実ではフェラーズ准将が日本で面会したのは河井道という女性。
この映画を観て得られるものはただ1つ。
... 一句の短歌。
「四方の海、皆同胞(はらから)と思う代に、など荒波の立ち騒ぐらむ」
明治天皇が日露戦争の開戦か否かの御前会議で発した言葉がこの短歌。
昭和天皇も太平洋戦争の開戦か否かの御前会議で同じ短歌を2度読んだという。
天皇陛下が御前会議で言葉を発したのはたったこの2回のみとの事。
昭和天皇がこの短歌を詠んだ事、河井道が「天皇が処刑されたら私も死ぬ」とフェラーズ准将に言った事、天皇陛下が「戦争の責任は天皇一人にあって国民には無い」とあえて命乞いをしたかった事をマッカーサーが大いに気に入った事、この3つが天皇に戦争責任は無いという結論になった理由らしい。
それより私が興味があるのはフェラーズ准将がその後大佐に降格とマッカーサーが更迭された事です。

楽志庵