「求む!!誰か、この映画の意味が理解出来た方は、教えて下さい!」ホーリー・モーターズ Ryuu topiann(リュウとぴあん)さんの映画レビュー(感想・評価)
求む!!誰か、この映画の意味が理解出来た方は、教えて下さい!
久し振りに観てしまいました!私の宿題映画との久し振りにご対面です!
この「ホーリー・モーターズ」は主人公の職業が今一つ明確にされていない。
その為に、彼の不可思議な1日の仕事振りを観客は見せられるのだが、それらの意味を理解する事が私には出来ないでいた。しかし、映画として映像的には、色々な事をしでかしてくれる主人公の様を目撃しているのは、決して観飽きる事は無い。
されど、主人公の彼は、1日に9件のアポが入っていると言い、そのアポを1件ずつ、粛々と消化しているらしいのだが、しかし誰が一体何の為に、その依頼のアポを主人公の仕事として、依頼しているのかさっぱり理解出来ないで映画の終盤を迎えてしまった。
ラスト近くになり、パリの古い廃墟と化したデパートメントで歌を謳うシーンがあって、そこの映像や、歌声が綺麗で、凄く気に入った。
ラストの挿入歌の意味が字幕テロップで出たのだが、どうやらその歌が、本作の意味を告げているようであったが、その歌の歌詞だけでは、今一つそれが映画の意味の総てを理解する事になったのか、断言出来ないで、腑に落ちないままで、映画は終了した。
私事で恐縮だが、私は4歳頃から、東映のマンガまつり映画に始まり、子供向けのディズニー映画を観に行ったりして、大の映画好き少年だった。
小学高学年頃からは、1人で駅前の名画座と呼ばれる2本立て上映館に通う様になった。
そんな子供の頃は、映画を観るのだが、当然その作品の意味が理解出来ない事も多々あって、理解出来ない映画があると、宿題映画と名付けた。
そして、何時の日にか、自分が大人になって同じ作品を見直したら、きっと理解出来るだろうと、解らない作品の事は考え無い事にして、宿題を溜め込んでいった。
年がバレてしまうのだが、私がその頃観た作品は、「ウィラード」「エクソシスト」「ジョーズ」や「タワーリング・インフェルノ」「ポセイドンアドベンチャー」などの類いの作品が多く制作されていた時代で、当時はそんな種類の怪奇作品をオカルト映画と呼び、災害事故などを描いた作品をパニック映画と呼んでいた。
今では、ホラー映画とディザスター映画と言うものね、映画のカテゴリーの分類の呼び名まで当時と今では相違点がある。
当時アメリカンニューシネマも沢山上映されていた頃なので、ハリウッドの「ジョーズ」などは観るだけで面白い映画で、深い意味など理解せずにいても、それで良いのだ。
しかし、フランス映画や、イタリア映画は難しくて、直ぐに宿題映画になった。
例えば、F・トリュフォーの「大人はわかってくれない」や「思春期」などは理解出来たが、「隣のおんな」はラストが衝撃的で、自分の予想したラストと違って、直ぐに宿題映画の仲間入りになった。その他は、岩波ホールで上映されていた「木靴の樹」や「旅芸人の記録」などは観ても全然深い意味を理解出来なかったね。そして、ヴィスコンティの「家族の肖像」なども、本当の処を理解出来ていなかったと思う。そして、久し振りに本作品も画的には面白いが宿題映画だ。映画館の方に聞いてみたが、やはりストーリーを理解出来なくても気にしない事を勧められた。
誰か、この映画って、理解出来たら、何を伝えようと言い表しているのか、教えて頂けると非常に嬉しい!
どなたか、助けて下さいな?宜しくお願い致します!
「宿題映画」の数々、
同感です。
監督と同年代になったとき、あるいは登場人物と同じ年頃になったとき、改めてその映画を見返すと初めて判ることがありますねー
僕にとっては「マディソン郡の橋」が、最近ではそうでした。