「苦手なものは苦手」ホーリー・モーターズ 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
苦手なものは苦手
私が苦手な映画のジャンルの一つに、鬼才が描く難解映画・哲学映画がある。
そういう映画って、批評家からは絶賛され、世界レベルで見れば傑作なのだろう。
でも、おバカな自分にとっては全く理解出来ない。
レオス・カラックスも世界が認める天才なのだろう。
「ポーラX」以来長編としては12年振りとなる本作も、批評家や世界中で絶賛。
リムジンに乗り込む男が、11人の男に姿を変え、奇妙な仕事をこなし、ある一人の女性を追い求める様を、現実と幻想を交錯させて描く。
シーン一つ一つに深い意味合いがあるのだろう。
レオス・カラックスの才気もほとばしってるに違いない。
…でも、この映画を理解出来た人、何人居るんだろう?
こういう映画に魅了されてこそ、真の映画通なのだろう。
分かり易い娯楽映画を好む自分なんて、映画通の風上にも置けないただのミーハーに過ぎないかもしれない。
でも、びくびくしないで声高らかに言いたい。
好きなものは好き、苦手なものは苦手。
この映画、苦手だ。
また自分の低脳振りを示す事になるが…
唯一印象に残ったのは、あの偉大なテーマ曲がかかった時だけ。
(どういう意味合いで使用されたんだろう? 男の奇行は怪獣のようなもので、それを表す為に使用されたのかな?)
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