旅人は夢を奏でるのレビュー・感想・評価
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父親は息子を愛でる。
カウリスマキ兄弟では弟のアキ作品の方を観る率が高いのだが、
兄のミカ作品もユーモラスでいい。弟よりやや長めの上映時間
ながら、訥々と語られる台詞回しと行間が空いた時の表情の妙。
時折クスッと笑わせる珍色道中も、ラストはかなり衝撃的で驚く。
実際に音楽家でもある二人の突撃ライブの素晴らしさに夢心地。
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ぐうたら巨漢の贈り物
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久々の兄・カウリスマキ。弟・カウリスマキにすっかり慣れてしまってたので、そのつもりでいくと表情もストーリーの起伏の豊かさに驚かされます。ま、スタイルが違うから当たり前なんだけど…。
親子って、いくら離れて久しくても、やはり親子。煩わしい登場をかました父親への記憶がほとんどなくても、父親として認め、愛することができる、そんな絆を見せつけられます。
秀逸なのは、ホテルのバーにて、親子で勝手にジャムり始めたところに、バーのバンドが加わって素敵なライブになってしまったシーン。
「お前ら勝手に何やってんだ」と咎められそうなシチュエーションで、サッと2人のバックに付き、抜群のタイミングで演奏に加わったバックバンド…粋なくだりでした。
そういえばノルウェーで延々焚き火を映すだけの番組が好視聴率を打ち出した、と聞いたことがあるけど、たぶんホテルのシーンで流れてたやつはきっとあれw
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