劇場公開日 2014年2月15日

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「高尚過ぎる。」家族の灯り ロロ・トマシさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0高尚過ぎる。

2014年5月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

寝られる

これを「素晴らしい!」「まるで絵画のようだ!」と絶賛したり評するには、自分の感性はまだまだ成熟していませんでした。

ストーリーは分かりますよ。展開も単調でよく分かります。

どうしようもない息子に翻弄される『老夫婦』と、その息子の『嫁』三人を中心にした会話劇です。自分の置かれている立場、身の上、苦悩、全ての状況をキャラクターが丁寧に抜かりなくきっちりと語ってくれるので、話に付いて行けないということは全くないです。ないのですが、如何せん面白がり方が分からないのです。
一応、息子も登場するのですが、彼はトリックスターの役目であって、要するに言ってしまうと『老夫婦とその息子の嫁の三角関係』のお話なんですよね。いや、実際にジェラシーの炎を燃やすとか、性的な関係がどうとか、そんな話は一切出て来ませんよ。でも、もう明らかにそうなんですよ。義父と義娘が会話しながらもう凄いんですよ、スキンシップが。熟年夫婦でもようやらんわ、てぐらいにお互いの手を絡ませちゃったりして。
でね、これを面白がれ、と言われてもキツいんですわ。
何て言うんでしょうか。一言で言ってしまうと「高尚」ですかね。三角関係が高尚ってのも、おかしな話ですが。
えー、ですから、きっとこういう映画を真っ芯から自分が楽しむには、もっともっと沢山の映画を観て勉強しないと駄目なんだな、と痛感いたしました。

ん~いやぁ~それにしても、小津安二郎も真っ青の動かない絵づらのオンパレードだったなあ。オイラのポケットには大き過ぎらあ。

ロロ・トマシ