「久しぶりのフランス映画」危険なプロット よしたださんの映画レビュー(感想・評価)
久しぶりのフランス映画
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ずる賢い嫌味な男といった役どころの多かったファブリス・ルキーニも初老の役。高校教師である彼は教え子の男子生徒の一人に作文指導を始める。この美少年が次第に暴走をして、友人の美しい母親(エマニュエル・セニエ!!歳を重ねてなお妖艶。)へ迫る。自分が子供のころに、こんな風に友達の母親に興味を持ったことがあるだろうか?おそらく私の生まれ育った文化には、女性が年齢を重ねていくことで身に着けていく魅力というものが、あまり評価されないのだろう。しかし、フランスの文化にはそうした価値観が存在する。だから、高校生が友人の母親に性的な魅力を感じることは、困ったことではあるが不自然なことではないのだろう。
久しぶりにフランス映画らしいフランス映画を観た。やはりこの国の映画はまだ死んではいない。危機的な状況であることに変わりないと思うが。もっと日本でも公開本数を増やして欲しい。
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