「グザビエ・ドランは天才でしかない。」わたしはロランス ジンジャー・ベイカーさんの映画レビュー(感想・評価)
グザビエ・ドランは天才でしかない。
Mommyでグザビエ・ドラン監督を知り、今回が二作目。またも彼の鬼才ぶりに脱帽。
今作は、女を愛するけど、女の身体になりたいと思う主人公と、その彼女の苦悩を描いたもので、非常にテーマ自体は重い。しかし、グザビエ・ドラン監督の色彩美の描写、カメラワーク、演出により見やすい作品となっている。特にところどころで見せるミステリアスな演出は、登場人物の感情を見事に描写していた。
キャストも見事で二人とも完ぺきに演じきっており、スザンヌ・クレマンの表情や目の演技が素晴らしかった。
音楽もクラシックを中心に映像とマッチしていめ、ラストの回想からのエンディングテーマが流れるところは鳥肌もの。
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