わたしはロランス

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劇場公開日:

わたしはロランス

解説・あらすじ

23歳の気鋭カナダ人監督グザビエ・ドランが、女性になりたい男性とその恋人の10年にわたる愛を描いたラブストーリー。モントリオールで暮らす国語教師ロランスは、恋人フレッドに「女になりたい」と告白する。そんなロランスを非難しながらも、彼の最大の理解者になることを決意するフレッドだったが……。ロランス役に「ぼくを葬る」のメルビル・プポー。フレッド役のスザンヌ・クレマンがカンヌ映画祭ある視点部門で最優秀女優賞に輝いた。

2012年製作/168分/カナダ・フランス合作
原題または英題:Laurence Anyways
配給:アップリンク
劇場公開日:2013年9月7日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第65回 カンヌ国際映画祭(2012年)

受賞

ある視点部門
ある視点部門 女優賞 スザンヌ・クレマン

出品

ある視点部門
出品作品 グザビエ・ドラン
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映画評論

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映画レビュー

4.0美意識の暴走。

2025年6月15日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

心と体のアンバランスに、魂が追いつかなかった二人の愛憎劇。
漫然と美しいとされているモノに大きく自由と上書きする人間の強さと傲慢さ、その自由に押し潰される脆さを見た。

革命の日のウィッグのプレゼント、強制的に聞かされる知らないカップルの惚気話、これは無意識なパートナー像の押し付けに過ぎない。
都合が悪くなればさっさと一人で帰る人間臭い者同士の恋愛ごっこだ。

土曜のランチに店員に八つ当たり、遠回しにパートナーも自分も傷付ける罵詈雑言は、赤をもっと欲していた彼女の、言葉による自傷行為に見えた。2人でどこまでもズタボロになる自信がその瞬間崩壊した様に思える。
やれると思ってたけどダメだったのだ。

コーンポタージュと元パートナーの詩、白に紛れたピンクのレンガ、天から降り注ぐ何色もの布切れ。
現実と夢の狭間での再会、2人にとって最後のスペシャルになっただろう。
しかし華々しく終わってくれないのが人生というもの。
美しい景色に、醜いモノを隠す。私はそれが見えてるのに、見えてないふりをしていないだろうか。

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や

4.5ロランスとフレッド‼️

2024年8月21日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

泣ける

楽しい

幸せ

グザヴィエ・ドラン監督がLGBTを題材に描いた秀作‼️モントリオールを舞台に、女性になりたい教師のロランスと、恋人フレッドの10年にわたる愛憎を描いてます‼️ドラン監督の才気があふれていて2時間40分がアッという間ですね‼️特筆すべきはその色彩感覚‼️女性の格好をして化粧するロランスがフツーに見れる‼️これはもうドラン監督のセンスの良さで、ロランス役のメルビル・プポーがホントに美しく見える‼️これはスゴいことです‼️そしてロランスとフレッドの頭上にたくさんのカラフルな衣服が舞うシーンは、この作品を象徴する名場面‼️ドラマとしては、息子を愛するが故に、カミングアウト後のロランスに複雑な感情を抱く母との親子愛も印象的なのですが、やはり一番はロランスとフレッドの関係‼️一度はロランスと別れ、別の男性と結婚したフレッド。しかしロランスのことが忘れられず、恋人から親友へと人間関係を昇華させるフレッド役のスザンヌ・クレマンが素晴らしいですね‼️特にカフェの女主人と口論するシーンは拍手喝采‼️

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活動写真愛好家

5.0境界線を越えた愛! いつまでも恋する気持ちが描かれた作品

2023年9月24日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

芸術性、ファッション性、そして
人間性が溢れるストーリーでした。

国語教師だったロランスが
体は男、心は女性、性同一性障害の自分に
目覚める!

恋人のフレッドは女装したロランスを
批難することなく、ウィッグをロランスに
プレゼントしたシーン、心の美しさが
表現されていました。

女装したロランスを見る周囲の好奇の視線!
無神経な発言に怒りを爆発させるフレッド!

自分が傷付いても、愛する男性を護りたい気持ちが感じられました。

艶やかな夜のパーティー。
天井に見えるシャンデリア。
色とりどりに変化する女性のファッションや
髪型、お化粧、色彩が鮮やかな映像を

見ることができました。

正直に生きることで失うものもある。

フレッドがロランスに書いた「手紙」
綴られた文章にすべての愛が詰まっていまし
た。

真っ白な雪景色。
ピンク色のレンガ。

廻り道をしたけれど、忘れられない人がいた
ことをイメージしたストーリーでした。

追記、監督がグザビエ・ドランと言う
子役をしていた若い男性だったこと
後に知りました。
LGBT以外のストーリーを観たいと言う
期待を込めて評価を高くしました。
フレッド役をした
スザンヌ・クレマンも感情が入り込む
素晴らしい演技でした。

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美紅

4.5観たかった度◎鑑賞後の満足度◎ 予想していたような単なるトランスジェンダーの話ではなく”愛“と“普通とは”と“境界”を問うもっと深い物語。24歳にしてこんな映画を撮れるとはやはり早熟の鬼才だろう。

2023年9月22日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

①メルビル・プポー好演。最初は男前で始まり途中メイクが段々濃くなってくる当たりは正直ややキモい。だが最後はとても美しくなる。(元が良いからでしょうけど。) 声を変に高温でおネエ言葉にしていないのも宜しい。仕草も過剰なおネエ臭さがなく自然に女性な感じ。やはり向こうの役者さんは達者だなぁ、と思う。

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もーさん