マーヴェリックス 波に魅せられた男たちのレビュー・感想・評価
全4件を表示
熱中できるものがあるということ
サーフィン映画はいろいろありますが
有名なところで、ビッグウェンズデー。
時代背景もえがかれ、深みがありました。
で、このマーヴェリックス。
これがまたいい!
波に乗るサーファーの映像がうつくしく、迫力あります。
主人公は、実在したサーファーをもとにしているというから、最後に若くして波にのまれて亡くなったと知ると、うわーっと、かなしみが。
ジェイの少年時代から青年期までを描いているが、それなりに恋もあり、いじめもある。しかしどんなときにも彼にはサーフィンがあった。
師と仰ぐおじさんとの関係は、実の親子以上の密なものだったろう。
美しい波の映像とともに、青年のみじかい半生が描かれる。
なにか熱中できるものを見つけた人のしあわせを考えさせられた。
ビッグウエンズデーとはちょっと違った
爽やかな海風と西海岸の波で涼もうかと思ったら、背筋が凍りつくような大波に挑む話だった。人はなぜ、マーベリックスのようなビックウェーブに魅せられるのだろうか?
冒頭、主人公の少年の姿が映し出される。彼は、波打ち際で波の間隔を計っているという。少年に、襲いかかるように大波がのしかかる。少年は、冷静だ。まるで 呑まれて死んだとしても、宿命だと言わんばかりに。このシーンが、主人公の早逝を予感させ、印象に残る。
その雰囲気は、そのまま画面に残り、取り憑かれたように、大波乗りに没頭する少年の情熱は、生き急ぐ人の情熱のようで、寂しさを感じさせる。
さらには、彼が挑戦する波が、死と隣り合わな危険極まりない代物のせいで、いつ不幸が起きるのだろうと、ハラハラしながらスクリーンを見つめる。ドキュメンタリーでは出せない緊張感だ。それにしても、凄まじい波だ。実写?と目を疑りたくなる。
エンドロールに、本物のジェイが自らを語る。彼は、幸せな人生を送った。普通、何のための人生だろうと、自分で考えているうちに天寿を全うしてしまうのに、彼は、初めからそれに気がついていた。彼の不屈の闘志と情熱は、きっとそこから生まれるのだ。
自分が主人公?
ストーリーはちょっと単純すぎる。
映像はきれい。
普段のサーフィン映像は自分が波乗りしてる感じ、映画とシンクロして良い感じ。
しかし伝説の波がいまいちでした。
伝説の波というのが12週近くの間時々発生と言うのは安易すぎる。
10mくらいの波はサーフィンでは限界近いサイズなので緊張感があって良かった。
ジェイが最初のライディングで失敗するところは中々良かった。
でももっと大きいところを知っているので物足りなかったです。
私はウインドサーフィンをするのですが、ウインドサーフィンで乗れる最大サイズの波はハワイのJAWSというポイントで映画の2倍以上。
そこでは通常のサーフィンでは乗れないのでストラップ付きの板にして、パドルの代わりにジェットスキーで加速します。
ウインドサーフィンなら風で加速するので補助無し。
サーフィン仲間でもそのハワイの大波は結構知ってる。
伝説の・・・と言うならもう少し波の大きいところを撮影して欲しかったです。
乗っているところでなくても波乗りしてる連中なら大きさは判ってしまいますからね。
あのサイズならジェットスキーで撮影出来ると思いますがあそこは撮影条件が良くないのかなぁ?
あのサイズでも撮り方次第ではもっと緊張感・臨場感が出たと思います。
ハラハラドキドキが足りないので減点しました。
大波の撮影方法が気になります
実話に基づいた話。
天才と言うのは夭折するんですね。“マーベリックス”と呼ばれる大波にわずか16歳で挑んで、見事に成功したジェイ・モリアリティを描いています。“LIVE LIKE JAY”と呼ばれる程に、彼は伝説になったらしい。
そのジェイを鍛えるサーファーのフロスティを演じたのが、ジェラルド・バトラー。実は彼は、スコティッシュなので、カリフォルニアでのサーフィンとは非常に縁遠い土地柄の出身なんですが、見事にジェイのメンターたるサーファーになりきっています。そのフロスティの指導が結構厳しい。ジェイが余りにも若いので、精神修養と言うか、日常生活の面でも指導する必要があったのは認めますが、アレほどまでに哲学的である必要はあったんですかね?
そんなフロスティも、奥さんを亡くした時は自暴自棄に。そんな時にフロスティを支えたのがジェイだったなんて、まるで絵に描いたようなストーリー。でも、美しい話です。フロスティの指導は活きていたと言うことの証拠です。
やぁ、それにしても、あの大波はどうやって撮影したんですかね?ホンモノではないと思うんですが・・・。CGにしても、凄すぎです。
主演のジェラルド・バトラーは、製作総指揮にも名を連ねています。
全4件を表示