「成金野郎とは大違い」ワレサ 連帯の男 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
成金野郎とは大違い
ポーランド自主管理労組、連帯。
その初代委員長でポーランドの民主化に尽力した元大統領、レフ・ワレサ。
どれも初めましての言葉どころか、ポーランドの歴史も露知らず。
非常に政治色の濃い作品だが、レフ・ワレサの行動力には感銘受けるものがあった。
最初から政治の中に居た訳ではなく、元々は労働者階級。
その為、貧困、圧政に抑えつけられる苦しさ、一市民の“届かぬ声”を自らの肌で感じている。
それが国を変える、動かす最大の原動力。
どっかの成金野郎が大統領になるのとは雲泥の違い。
ポーランドの名匠アンジェイ・ワイダが2013年、87歳の時に手掛けた作品。
実録映像も挿入し、その力強い演出には老いを一切感じさせない。
“ポーランド”を描き続けてきたポーランドの名匠が、撮るべくして撮った力作。
コメントする