言の葉の庭のレビュー・感想・評価
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新海誠作品としてはレベルが低く酷くヲタク臭い
作品事態の評価が高かったので、
物凄く期待して見に行ったのにもかかわらず。
今回の作品はできとしては本気でがっかりでした。
映画単体の評価としては3.5点というところですが、
はっきりいって
「新海誠の作品としては駄作」
の一言に尽きます。
高評価をしている方々は「秒速5センチメートル」
から入られた方々なのかな?っとも思います。
新海誠の作品を語る場合によく映像美が語られますが、
この映像の美しさに関してはもともと写真等から起こして
CGで加工しているので、あの位の映像美があるのは
ある意味では当たり前であると言えます。
この事に関しては監督本人も他の監督さんに対して
「申し訳ない」と語っていたことを覚えています。
ですから単純に映像が「綺麗」というのであれば、
実写映画でも見ていればいいのだと思います。
新海誠の作品の映像に関する素晴らしさは、
アングルや写真を切り取ったようなテンポの良い、
映像の魅せ方ではないかと自分は考えています。
その点で言うと「秒速5センチメートル」は
本当によくできてていた作品だと思います。
もちろんこの部分に関しては今回の作品も
よくできてはいました。
しかし今回の作品は「雨」に関する映像が
物凄く多い作品であり、これを魅せるには
「借り暮らしのアリエッティ」っという作品が
すでにかなりのレベルでやってしまっています。
ジブリが「アニメ」としてやったことを、
「実写」に近い形でやった今回の作品。
個人的には映像の中で「雨」のシーンや
公園のベンチなどのスポットのシーンでの
映像内の光の入り方に物凄く違和感がありました。
ただ単に写真から映像を起こしてしまっているのでは?
っと思ってしまうくらい光に違和感が…。
他の作品はファンタジーに近い形でしたが、
やっぱり実写ラインの今回の作品はどうしても違和感が…。
次にキャラクターの動きですが、
これは本当に新海誠の作品は苦手なところですね。
スローな動きや表情の変化に関する描き方の細かさ
これに関知れは本当によくできているのです。
物凄く高速の動きこれに関して本当によくできています。
っが、「星を追う子供」の前半パートなどを
見ていただいてもわかると思うのですが、
走ったり、少し高速で動くシーン。
これが本当に下手糞過ぎてびっくりします。
今回のシーンでも階段を駆け降りるシーン等、
物語の重要なシーンでこれが出てしまい、
思わず失笑してしまいました。
この部分に関しては今まで、
新海誠のアニメ映画作品としては
あまり描かれたことがなかったので、
今回の作品では期待していた部分だったので、
動きのあるシーンの人間の動きとは思えないような
不気味な身体の動きは本当にがっかりでした。
あとは設定に関してなのですが、
部屋の大きさや住んでいるマンションの広さ、
これらのものが物凄く違和感を感じたのは
自分だけでしょうか?あの母親と兄と主人公の3人暮らし。
そんなに経済的には豊かでないのは、
物語を見ても明白なはずなのですが、
あのキッチンに対してあの異様に広い畳の部屋。
やっぱりこれも見ていて気になりました。
間取りなどは一体、住んでる場所は?
父親の遺産なんでしょうか?
っと重箱の隅をつつくようなアニメ談義で申し訳ない。
ただやはり「彼女の猫」から始まり、
「秒速5センチメートル」までは人の心情を中心に
描かれた言わば詩的で私的な作品ではありましたが、
「星を追う子供」からは一本のアニメーション作品として
売っていき始めている以上この辺りは、
きちんと改善してもらいたいのは本音です。
さて、ここからが一番重要な部分ですが。
今回の作品の一番酷い点は「人間描写」です。
これに関してはもう正直、監督の描く、
ある意味ヲタクの象徴のような人間象を、
露骨に書いてしまっているために、
アニメの主人公でで2時間ドラマを作ったような
目も当てられないような人間像になってしまい、
随所に見えるブレブレの人間性や、
監督の自慰行為のような言動や、やりとりが
正直ドン引いてしまいます。
こういうの好きなのって、なんか変にリア充を気取って
ヲタク相手にちょっと上から目線で見てる
半端なヲタクが多いと思う。
でも現実にこんな奴いたら気持ち悪いでしょ…。
でもアニメの主人公として理想を描くには、
変に現実意識しすぎてて気持ち悪い。
なんか妄想の産物みたいな人間像なんですよね。
ヒロインに関しては、いつも通りの新海さんなんですが。
もちろん今までの作品の主人公達も
基本的にはヲタク臭い、陰湿で陰険な空気の漂う、
世の中を斜に構えて見ているようなアニメ臭い
そういう主人公ではあるんですが。
今までの作品は作品の内容と空気がマッチしていたから、
なんとなく共感は得られる感じではあったんですよね。
あくまでファンタジー世界の住人なんですが、
現実のどこか片隅、
本当に少しだけ触れる非日常の部分の切り取りのような。
フォークソングのような世界の片隅が描かれた世界観が
そのキャラクター性を際立たせていたのではないかと。
上記の面も考えて今回の作品はキャラクターの世界観にしても、
物凄く都合のいい、現実味のなさが酷いと思うのです。
まったく見も知らぬ人に投げかけられる短歌。
雨の日だけに会えるという距離感を演出するためなのか
メール等を使わずに行われるやりとり。
現代社会でそういう古風なやりとりをするからこそ!
この距離感が新海誠の作品だ!
っという点もあるとは思うのですが、
やっぱりちょっと世界観がおかしくて気になるんですよね。
最後の手紙に関してもそうなんですけど。
ただ個人的には告白の後の表情の描き方と
雪野の返答は凄く良かったと思いますし、
作品全体としては評価は高いです。
でもやっぱり秒速とは違う気持ち悪さというか、
なんか非人間的な主人公達が
違和感があって仕方なかったです。
キャラの輪郭に関しても中途半端に
浮き彫りにしてしまっていて、
雪野の摂食障害等の理由づけや、
チラチラと見せている人間関係性が
半端に後付けや伏線を回収できますよ!
みたいな監督の自己主張を感じてしまって、
気持ち悪さが残るんですよね…。
実際にはキャラクター事態はそんなには
掘り下げられても設定もしっかりと
描かれてるわけでもなく、今までとどうよう
ぼやっとした人間像なわけですし。
「星を追う子供」のさようならのシーンのような
新海誠の作品であるぼやっとした視界からの
急にシンプルにけれど鮮明に、
そして突然突きつけられるような人間描写というのも
今回はあまり上手くかけていませんでしたしね。
(一応階段のシーンがそうなんでしょうけどね…)
長々と書いてしまいましたが、
個人的には新海誠さんの世界観が大好きで
「彼女と彼女の猫」の人間描写に心打たれ、
アニメーション監督としてと評価され始めて
本当にうれしい限りなので。
できればきちんと新海誠さんらしい、
あの歌を映像にしたような非日常の1コマを
大事にしてほしいと思っています。
今回の作品はちょっといままでの作品の
評価されたところをまとめてみたっというか
声の大きいヲタクに媚びた感じのヲタク臭がしすぎて、
正直新海誠の作品としては「駄作」だと思います。
雨の恋詩
「ほしのこえ」「雲のむこう、約束の場所」「秒速5センチメートル」「星を追う子ども」…。
美しく繊細な作品で人気の新海誠監督の新作アニメーション。
万葉集の一編を題材にした“恋詩”。
既に本作を鑑賞した方々のレビューには同じ感想が述べられている。
実は僕も全くの同意見なのだが、やっぱりどうしても言いたい。
映像が美しい!!
この映像の美しさはアニメーションでもトップクラス。
幻想世界を描いて美しいのではない。現代の東京、街の中の庭園、雨の日…下手すれば美しさとは無縁の現実の世界を描いて美しいのだから素晴らしい。
何度も美しい美しいと述べて恐縮だが、本当に美しいのだから仕方ない。この映像の美しさだけでも一見の価値アリ。
物語は…
靴職人を目指す高校生タカオと、謎めいた年上の女性ユキノ。雨の日の庭園で出会い、交流を重ねる内にタカオはユキノに惹かれ、彼女の為の靴を作ろうとする…。
“きれいなおねえさん”はBOYSの憧れ。謎めいた雰囲気は男心をくすぐる。
15歳と27歳。この一回り以上の年の差が、二人のプラトニックな関係を絶妙に描いている。
続いていた雨の日が終わった。何の接点も無いと思われていた二人に、思わぬ接点が。
プラトニックだった二人の関係に、ある種のドキドキさが増す。
接点をユキノは最初から知っていたようだ。それに憤りを感じつつも、タカオは想いをぶつける。
生き方が不器用な大人に、青年は真っ直ぐに…。
ラストは見た人によって、切ないともグッドエンディングとも感じ取れる。
今回の作風は、監督の作品の中で最も人気の「秒速5センチメートル」に近い。
46分という尺の短さは賛否分かれる所だが、「ほしのこえ」は10数分の短編、「秒速5センチメートル」は1時間弱の中編。言わば、ホームグラウンド。
新海作品の魅力がギュッと濃縮され、満足出来る。
際立つ映像世界の美しさ
独学で靴職人を目指す15歳の男子高校生 孝雄と、女生徒からの嫌がらせに遭って出勤拒否症(+味覚障害)に陥った27歳の元女教師 百香里の、雨の日限定の出会いを軸にしたラブスト-リー。と言ってもそれは完全なプラトニックで、生臭い展開はない。その中で私が唯一エロティックに感じたのは孝雄が百香里の足形を採るシーンだ(普通女性の素足に触れるのは、よほど近しい人に限られると思うので)。
雨の日を主体にした風景描写は大変美しく、それだけを見ていても飽きないほど。
結局二人の気持ちは性急には結ばれず、百香里が故郷へ帰って教職に復帰することで別々の道を歩み始めるのだが、二人それぞれの未来に幸あれと祈りたい気分だ。
良かった!
私は今まで新海誠監督で見た作品は「秒速5センチメートル」「星を追うこども」この2作品ですが、正直どちらも微妙でした。
作画は綺麗で素晴らしいのですが、基本的に内容がすごく微妙で、この監督は自分には合わないんだなぁと感じていました。
特に「秒色5センチメートル」は評価が高いものの個人的に脚本が苦手です。
なので、今回の「言の葉の庭」も正直期待せずに鑑賞しました。
いや~良い意味で今作は裏切られました。
45分という短い鑑賞時間でしたが、普通の映画並な時間を感じさせるぐらい長く感じまいした。
おもしろくなくて時間が長く感じられるのではなく、その逆というのも珍しいです。
まず文句の付けようのない作画。
この監督の作品は本当神秘的で独自の色合いのある作画が特徴ですが、この映画もやっぱり綺麗。
特に雨の描写は本当に素晴らしいの一言に限ります。
いろんな雨の描写を練習した、とどこかで拝見しましたが、その成果があると思います。
実写に近いようで独自の色合いを合わせ、本当に綺麗な作画でした。
またキャラの絵がすごく良くなっているなぁと思いました。
今までのキャラのデザインはジブリぽかったり、う~んという感じでしたが、今作は素直に見れるキャラでした。
そして声優さんもすごく良かったです。
最近のアニメ映画は声優さんは使わず、女優さんや俳優さんを起用することが多いですが、やはりそこは本職の声優さんを起用すべきだと思っています。
その点でこういった作品はやはり声優を起用することでしまる気がします。
主役2人の演技すごく良かったです。
そして後半にかかる秦さんの「Rain」。
もうねぇヤバイですよ。
ブワーってきました。
こういう演出は大好物です(笑)
秦さんの透き通る声で切ないメロディー。
主役2人を感じさせる歌詞。
エンドロール、そしてその後の描写まで本当に合っている曲だなぁと思いました。
期待していなかった、ということもありますが素直に観て良かった、と感じる映画です。
観る前は「悲恋」なのかなぁと思っていましたが、最後まで観るとそんなことも無いと思います。
私個人としてはハッピーエンドだと感じました。
ぜひこの映像美を劇場で感じてもらいたいです。
夢を持ってる人に観てほしい映画
靴職人を目指すタカオと謎めいた女性のユキノ。
雨の日の二人だけのベンチで、一方は絵を描いてもう一方は本を読んでる。
無言の空間が心地いい関係って良いよね。
映画観て思ったのは、夢を大切にしたいなということでした。
タカオの兄貴が「十代の夢なんて……」って言ってました。
よく、夢を仕事に活躍してる人が家族が一番の応援者ですって言うのはよく聞く話だけど。実際はこんなもんなんだよね、きっと。いつか飽きるんじゃない、って。
タカオと兄貴の違いは、夢を持って生きる人か特に夢も持たず平凡に生きる人かってとこだと思うなあ。世の中、前者が少数で後者が多数のように見えるけれど実際はどうなんでしょうね。笑。
無理でしょ、って周りに思われながら、それでも靴を作りたいって思ってずっとデザイン画を描いていられるタカオはすごいと思う。若いなあとも、思う。夢に夢中でまっすぐ。
なれるわけないって言われても、好きなものは好きだしやりたいものはやりたいんだよね。
きっと夢を目指す人って最初はみんなこんな感じ。初心を思い出させてくれました。
映像美は言うまでもありませんね。新海監督の作品はDVDでしか観たことなかったんですが……最初実写かと思いました。それくらいリアル。新宿の景色も実際と変わらないし。でも実写よりキレイ。緑が映える。自然の景色を見たくなりました。
立ち止まってるときに何度でも観たい、そう思える映画でした。
同時上映のものも良かったです。
また観に行きたいです。
新海誠さんやっぱりいい
一言でいえば感情の爆発と受容。一瞬に掛けた監督の博打は当たったと思う。
キーワードに柿本人麻呂の歌を持ってきたのはすごい。
さて、ストーリーを把握したところでもう一回見たい名作。
もう一回見ないと完結しないような気がする。
同時上映の短編もかなりグットでありました
深いです。浮ついた恋愛ものではないです。
ラスト、雪野先生の部屋から階段まで。
秋月くんに告白され、雪野先生が頬を赤らめたのは?
私もあなたが好きよ、という理由で頬を赤らめたのではないと思います。
雪野先生が部屋を飛び出して秋月くんを追った理由は?
私もあなたが好きよ、という理由で追いかけたのではないと思います。
秋月くんは、若さだって片付けたくはないです。葛藤してるけど自分の心の声に正直で。
雪野先生は、苦しい局面から自分の声をちゃんと聞けるようになった瞬間なんだと思う。
とらえかたは人それぞれだけど、私は、この作品は恋愛や純愛なんていう浮ついた単純なものではないと思います。
ラストは、うっすら涙で微笑んで、とっても幸せな気持ちになりました☆
雨が好きになれそう
新海監督作品は雲の向こう、秒速、星を追う子供に続いて4作品目です。
とりあえずオープニングから最後まで美しい緑と水の描写に酔いしれました。
正直過去3作とも悪い感触では無かったのですが、イマイチ感情面で飲み込む事ができず、
DVD,Blu-ray見直してなんとなく理解出来る、秒速は書籍やコミックも読んで色んな角度からみて理解できたような…。
お布施はしていましたが、其ほど内容の評価はしてませんでした。
音楽と映像の美しさにお布施していたような。
今回は1時間弱という短い時間にテンポ良く時間軸、キャラクターの感情の流れがわかり易く、
エンディングに至っては主人公の素直な気持ちの描写があることから、腑に落ち易く安定して見れました。
音楽はKASHIWAさんのピアノの抑揚がアクセントに、山場に秦基博さんのRAIN 言葉にでき~ず~
こんなもん演出と分かっていても三十路のおっさんの涙腺を刺激するだけのインパクトはありました。
アニメ自体をそれほど見てない(ジブリもハウル以降のは見てないような、、)人間ですので、アニメの在り方とかは良くわかりませんが、新海監督作品では一番好きな作品になりました。
劇場でBlu-rayも買って早速見ましたが、ラスト手前の山場はやはり感情の渦に飲み込まれてしまいました。
梅雨の雨から夏の終わりの夕立?まで、ストーリーに華を添える雨、今まで鬱陶しい以外の何者でもありませんでしたが、雨の日の朝は公園行きたくなりました。
46分という短い時間に込めた純愛
新海誠監督の作品は今まで見たことがなかった。
なので、何故この作品は見たいと思ったのかも正直分からない。
他の作品は(今まで作品を見たことがないので先入観かも知れないが)主人公が少し子供すぎるところが避けていた理由かもしれません。
今回の主役は高校生と20半ばの女性。全くどのような作品かを知らずに観たので映像の美しさと話の分かりやすさでグイグイと引き込まれていきました。
で、最後の最後、主人公のタカオがユキノに自分の感情をぶつけるが、やはりというかそれをかわしたユキノ。「ああ、じれったい、本当は違うだろう!!」と思いながら、観客をやきもきさせた後に追いかけるユキノ。タカオのユキノに対する思いを聞いて、ユキノは実家近くで“一人で歩ける”ようになったことに、ホッとしてしまいました。
見終わった後は、「頑張れよ、少年」と言ってしまいたくなるような作品でした。
雨のカーテンから自分の激しさが見える
美しいです・・!
今回は、リアルタイム を 切り取った作品とのことで。
以前までの、かいこの糸が光る(笑)ような作風とは、
ちょ・・っとだけ 違っているけれど。
あいかわらず、男女のロマンチックすぎる純愛を描かせたら、
アニメーションでは 最高なのでは。。
ただ、今回の作品は、雨が 重要な小道具ということで、
あえて晴れの日に 見たほうがよいかもしれません。
最後の、大江千里さんの 雨の歌が、
すご~~く 効いています!
今回は、近所の劇場で 見られたので、
感激 倍増 でした~~ m--m ♪
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